一番手近にあるのに、長いこと整理しておらず、あまりうまく活用できていない、ブースデスクのお腹の横長引出し。会社のデスクでも、あれは薄すぎるからってのもあるけど、お腹の引出しってうまく活用できてないが、そんなもんなんだろうか。特に奥の方に入れたものって、取り出しにくいんだよね。
この引出しには現在、長年のタバコのカートン買いで溜まった大量の100円ライターとか、ラベルライターの替えインクリボンとか、今は使ってないカードホルダーやストラップ、これももうほとんど使わない過去の会員カードとかキャッシュカードとかのカード類、アロマオイルの古いのやあまり使わなかったお香の類、昔使ってた通帳とかが、雑多に入っている。
んで、今週月曜、特にこれを整理しようっていう意図ではなく、2Fのキッチンの換気扇の下でタバコを吸う時用にライターを1つ置いているんだけど、これの火着きが悪くなってきたので、替えのを探そうと思って、この引出しを開けた。
通常のタバコと同じ長さで薄いタイプの100円ライターは、数本分空いたタバコの紙パックの中にピタッと収まって取り出しやすいし便利なので通常使っていて、予備のため取っておくんだけど、長さが短いもの、少しごつくて紙パックの中に収まりにくいものを2F用に探そうと、少し奥の方をガサガサと探っていたら、折り畳み財布が1つ出てきた。
そうだ、もう多分10年とか前に買ったものの、あまりにデカすぎて、一部のジーンズの尻ポケットとかに入らなかったので、数日だけ使ってすぐやめたんだったなこれ。
ぼくは財布にはけっこうこだわりポイントが多くて、まず折り畳み式であること、小銭入れ部分が、ボックスタイプと言うらしいが蓋を開けて全体が平たく見えるタイプのもの--硬貨に対して横方向から開けるタイプだと探しにくいので--であること、カード類が8枚程度--できれば10枚--は入ること、札入れが2つに仕切ってあって整理できること、柔らかい素材であること、コンパクトであること等々なんだけど、この死蔵していた財布は、最後の2条件に目をつぶって買ってみたけどやっぱダメだったんだよね。
で、そう言えば今使っている財布は、4年前に息子が結婚式をした時に、水戸の「靴流通センター」かなんかのカウンターで安売りしてたやつを衝動買いしたもので、だいぶボロくなってるんでそろそろ替え時だな、って思い当っちまってね。いったんそのデカい財布に中身を移してみたが、やっぱこのゴツさは厳しいでしょう、ってので新しいのを発注することにした。
それだけこだわりポイントがあるなら、ネットで探した方がいいのが見つかりそうなもんなんだけど、なぜかこれまで財布はロヂャースとか上記のように店頭で買っていた。初めてAmazonで探して見ると、おお、やっぱ同じようにこだわる方って多いのね。割とすぐ、「Le sourire(ルスリール)」というブランドの、外側は黒の本革、内側が青のフェイクレザー--これまで使ってたのは内側が赤だった--のよさげな奴が見つかった。
まず大きさが、今使ってるやつと横幅(写真で言うと上下方向)で5mm程度違うだけでコンパクトであること--ちなみにその「ゴツい」財布は、横幅はほぼ一緒だが縦が2cmもデカく、また皮が固くて厚みもある--。そしてこの手の買い替えの際のぼくの大好物の「目新しさ」として、ボックス小銭入れが、財布を折りたたんだ内側ではなく外側についており、硬貨が取り出しやすくなっている珍しいタイプであること。
そのため内側のカードホルダーが6つあり、ホルダー裏のポケットも含めれば8枚は普通に収まる。ちなみにこれまでの財布は、カードホルダーは3つしかなかったので、両方の裏ポケットに3枚ずつほどのカードを押し込んでいた。
外側の小銭入れがどのくらい便利かは使ってみないとよくわからないけども、代わりに犠牲になったこととして、これまでのには外側に、恐らく定期入れの意図なのだろうけど、1枚カードが入るようになっていて、ここに一番よく使うクレジットカードを入れておくと便利だったのだが、こっちは内側のカードホルダー行きになった。
ちなみに同じブランドで、とにかく小ささとスリムさだけを追求したほぼ1万円札の大きさに近いやつも売っていて、これにもちょっと魅かれたのだが、取り出しやすさを優先してか札入れの片方が閉じておらず、クーポン券とかおみくじとかを入れておくと落ちてしまいそうなことや、札入れに仕切りがないこと、ボックス小銭入れが普通に内側にあり、その分カードのポケットが少なかったことなどで、とりあえずやめることにした。
まぁしかし4年前と今とでは、財布の、というか現金の重要性って全然変わってしまったよね。昨日の新聞には、金融緩和下にありながら極めて異例なことに、硬貨の流通量が減り始めたという記事が載っていた。もっともこれは、銀行が硬貨を扱う際手数料を取るようにした影響が大きいとのことだが。
このブログにも何度か書いている通り、個人的にはどんどんキャッシュレス化を進めてきており、昨年Felica対応のスマホに機種変更したことで、電車に乗る時もスマホだし、あと例えば手数料交渉が物別れに終わったのか「業務スーパー」がPayPay対応をやめてしまったのだけど、Pasmoは使えるのでスマホで支払ったりで、現金を使うのは一部の病院・薬局と、あと近所のパン屋「朝霞ベーカリー」くらいになってしまった。
なので家から近所に出かける際、それらの場所に行く時と、図書館の会員カードは財布に入ってるので図書館に行く時以外は、スマホだけ持つようになっており、そもそも財布の新調なんて今さら必要なの?って感じだけど、でもま、会社に行く時とか電車で出かける時は、スマホでは決済できないところに行く可能性もあるし、スタジオ代とかの割り勘は現金で行うので、今でもカバンの中に財布は入れて持っていくってことで言うと、まだ「過去のアイテム」にはなっていない。
もっともお金を持って行くというよりは、各種カードだったり免許証だったり保険証だったり診察券だったり、あと「丸亀製麺」の割引券だったり、そういうものを持って行く目的、それらがまとめて入っていてこれさえ持って行けばおおむね困らない、っていう意義の方が大きくなっているかもしれない。そういう意味では、外側に小銭入れがついているメリットってあまりなくて、前の財布みたいにカード入れがついている方が便利なのかもね。まぁいずれにしても諸行無常ですなぁ。「財布」の「財」が、お金と言うよりはカードとかクーポンとか証明類の意味になっていると言う。
財布の中身の入れ替えをしていて、タバコの自販機で大人であることを示すカード「taspo」の期限が、3年前に切れていたことに気づいた。てことは少なくとも過去3年間はタバコを自販機で買ってなかったってことで、そもそもタバコはタバコ屋かコンビニでまとめて買うので、「taspo」を使った記憶自体ほとんどない。まぁ確かに、旅先でタバコを切らした時くらいしか、使う機会はないんだよね。
別に身分証明証としての機能はないから、期限が切れてもコールセンターに電話して本人確認さえできれば、そのまま使えるってことだったので、復活してもらって、自販機で実際に使って緑のランプが点滅したら完了です、って言われたんだけど、タバコの自販機って近所のをいくつか見る限り、シャッターが下りていたり全品売り切れだったり、今やまるでやる気がないってことに気づいた。
そりゃそうか。タバコ自体消えゆく運命なのに、「taspo」がないと買えないとなると、売上ガタ落ちだわな。仕方ないので昨日出社した時に、渋谷の道玄坂から東急本店通りに抜ける細道の途中にあったタバコ屋前の自販機で期限延長したものの、今後もまず使うことはなさそうだ。
しかも「taspo」そのものも、4年後には通信設備の維持ができないと言う理由でサービス終了するらしい。FAQを見るとその後は「運転免許証やマイナンバーカードを使ってたばこを購入できる自動販売機があると聞いています」って書いてあるんだけど、「聞いています」ってFAQアリ?
そんな状況なので、「taspo」は少なくとも財布に入れて持ち歩く一軍からは、お引き取りいただくだな。他にもキャッシュレス化でキャッシュカードと言うものをほとんど使わなくなっているので、いま3つの銀行のキャッシュカードが入っているが、少なくともそのうち1枚は二軍落ちでいいな。「業務スーパー」ができてほぼ行かなくなったイオン系安売りスーパー「アコレ」で主に使っていたイオンカードも、もう二軍でいいかな。
てことで、持ち歩くカードの断捨離も、これを機会に進めて行っております。
しかしほんに、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」ですなぁ。現金そのものが衰え行く「盛者」になる時代が来るなんて、「平家物語」が編纂された頃は宋銭が入って来てやっと庶民にも貨幣の便利さが浸透しつつあった時代だから、まったく想像もできなかっただろうにね。
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