今週は火曜日に、久々の「健康」のドラムのレコーディングが行われた。
レコーディングしたのは、昨年の9月のライブでやった新曲、「ヤフオクメルカリ」と「個人の感想です」の2曲だ。特にCD出したり配信とかする予定もないのになんでレコーディングかというと、1つにはブーランが、これは毎回そうなのだけど、レコーディングをしないとギターが憶えられないと、ぼくからするとまことにフシギなことを言うのと、もう1つにはブーランが理事長を勤める学校の学生たちに、レコーディングの現場を体験させるという--こっちの方が理由としてははるかにまっとうだ--のがあってね。
まぁ「健康」は、マキゾエやぼくやみのりんがチビの頃から割とちゃんと音楽教育を受けていたのからすると、ギタリストの多くがそうであるように、彼は楽譜というものに親しんでこなかったのでね。映像や音声以外で復習する手段がないのだけど、その映像や音声もきちっと管理できないため、どこに行っちゃったかすぐにわかんなくなっちまうので。
もともとは今年の3月ごろに忘れちゃうからレコーディングしようとブーランが言い出して、みんな「えーよー」と、ぼくは孫2号が生まれる直前だったので、急にスケジュール変えたりしたらゴメンと言いながら了承していたことだったのだが、その後彼が耳を患い、延期されていたのが、その病もほとんど癒えて、今回やる運びになったってことでね。
ぼくはまず去年のライブの映像から対象の2曲分をカットしてYouTubeで共有する。こういうアーカイブの管理共有役はなぜかぼくがやることになってるのよね。長男だらけの極楽トンボバンドなので、困ったもんだ。「新曲2曲ってなんだっけ?」とか言ってるヤツもいるし。
それから先々週の週末から2回の土日に自宅練習をし、お、意外に体が憶えているなと少し自画自賛なんかもしつつ、ブーランに頼まれて学生たちが手間取った場合に備えてクリックトラック用の音源--レコーディング時に流すテンポキープのためのいわゆる「ドンカマ」用の音。DAWツールの1トラックに取り込んで使う--を作ったり、ぼくが作った「ヤフオクメルカリ」の方は、作ってあったギター譜を再印刷したりした。
どうせ前渡したギター譜なんてどこにあるかわからんだろうと、明日のギターのレコーディングに向けて、火曜日に行った時に渡してきたのだが、レコーディングする、憶える、と言うからには、ライブの時はサボったBメロの単音カッティングとかも、全部きちっと弾いてもらうからね、との宣言も添えてだ。
火曜日、車で16:30ちょっと前にブーランの学校--音響芸術専門学校、略称ISA--に着き、機材を9Fのスタジオまで運び上げてセッティングする。このスタジオにはもともとYAMAHA YD9000の深胴タイプのドラムセットがあるのだが、4つのタムを使えるものと当て込んで我が家からハイタムを持って行かなかったところ、ハイタムはもう長いこと使ってないってことで、タム自体はあるのだが、これをセッティングするための金属製のアダプタがどこにあるのかわからないと言う。
仕方ないので8FのライブスタジオにあるLUDWIGのドラムセットから、ハイタムとそれをセッティングするためのアダプタをかなり強引に見繕って引っぺがして持って来る。それからこれは全て家から持って行ったシンバル類、ペダル類をセッティングし、スネアとタムをチューニングし、学生たちに、はい、じゃマイクのセッティングしてね、と渡す。
ぼくがこのスタジオでレコーディングするのは、一昨年秋に、学生のオリジナル曲レコーディングプロジェクトへの付き合いでやる予定だったのを、たまたまその日に親父が亡くなっちゃったためにすっぽかしていたので、2018年の秋に「健康」の2nd Album「悟りの窮地」を録った時以来になる。
以前のレコーディングの時はISAの研究生--2年の過程を終えた後もスキルを磨くため等の理由で在学していた--なんかも参加し、経験豊富な学生もいたのだけど、今回は2年生が3人、1年生が2人、中にはぼくらと近い年代の方もいたりしてなかなかバリエーション豊かなのだが、経験豊富とは言い難いところで、マイクの位置だとか、録る音のコンソールへの立ち上げ方とか、DAWツール(Pro Tools)のセットアップ、これらの機材の操作など、先輩から後輩へ、また一部ブーラン先生の指示を仰いだりしながら、ゆったりと進んで行く。
18:30ごろには準備が完了して、「個人の感想です」からレコーディング開始。最近の曲では寄る年波からあまり難しいチャレンジはしすぎないようにパターンを作っているのだが、ややテンポの速いこの曲は、冒頭のイントロのパターンや一部のオカズで予想通りちょっと引っかかったりしたものの、そんなにリテイクの嵐にはならない範囲で、1時間弱でまぁいいか、というところまでできた。
まだ時間が早いので、翌日に予定していた「ヤフオクメルカリ」の方も録っちまおうってことにして、ローソンでおにぎりを買ってきて食べた後、20時過ぎから開始。「個人の感想です」ではミスったところからやり直しでその後を叩く、ということしかしなかったが、こちらでは「95小節目から97小節目までやり直させて」と、少し難易度を上げた要望を出したりした。まぁ一応ぼくもISAの「評議員」ってやつになってるのでね。教育的見地も多少意識しつつ。基本年に1度の「理事・評議員会」に参加してるだけですが。
でもまぁ、昔「健康」のファーストアルバムを録った時は、アナログテープを使っていたので、このパンチイン・パンチアウトなんかも高度な職人技が要求されたのだが、今は全てデジタル化されてるのでね。以前に較べればはるかに楽ちんになったよね。
「ヤフオクメルカリ」では、1ケ所ちょっと難しいオカズのところで、その後のバスドラが微妙にタイミングが遅れたのを、編集で直してもらったりして、21時過ぎに完了。こういう「編集でつまむ」なんてことも、テープじゃできなかったのでね。便利な世の中になったもんですわ。
てことで、水曜日に予定されていたレコーディングはキャンセルして、次は明日、ベースとギターの録音だ。ベースの方はみの教授のことなので、たぶん1曲あたり30分もかからず終わるだろうけど、問題はギターだね。その場で教える用に、渡した譜面とは別に楽譜を印刷し、タブレットを持って行って音の指示を出せるようにしとかないと。
さて、蓄電池導入から2週間、ここんとこ発電・充電・売電等の実績グラフを眺めつつ、翌日の天気がいい時、悪い時、昼間カミさんと2人とも家にいる時、いない時など、いろんな条件を踏まえて、いかに昼間に買電をしないか、夜間に適量を蓄電するかのノウハウが溜まってきている。
「AI制御」ってので翌日の天気予報を元に夜間の蓄電量を自動制御もしてくれるんだけど、それだとどうしても翌日が雨の時とかは蓄電量が足りなかったりして、その辺のもろもろの疑問点とか動作がおかしいと思われる点なんかを、メーカーである長州産業のサポートに問い合わせたりもした。それほど大きい会社でないからか、このサポートは割とすぐ繋がるし、訊いたことにはきちっと答えてくれるので助かった。
レコーディングがなくなった水曜日には、オフクロが入っている老健施設に行ってきた。ここ最近は週に1度は様子を見に行くようにしているのだが、1ヶ月ほど前からは、トイレには自分で車いすに乗って行ったり、リハビリの時間には手すりにつかまって歩いたりはできるものの、その他の時間は疲れた様子でほぼベッドに寝ているような状態になっている。
今のところ痛いところはないようだし、多少混乱するところはあっても受け答えはしっかりしているのだが、どうも腎臓が弱っているようで、一応お医者さんもいる施設ではあるが、数字がさらに悪くなるようなら、もう少し医療機関寄りのところに移った方がいいかもしれないと。
9月で93歳を迎える高齢なので、やむを得ないところもあるのだが、もうすぐ孫(姪っ子)も結婚式を挙げるし、8月の下旬ごろにはまたひ孫に会えるだろうから、元気でいてね。
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