てことで昨日に続き今週行ってきた車山高原への避暑プチ一人旅の後編です。
2日目の午後、事前にペンションで100円割引券をもらって行った、白樺湖畔の公営の立ち寄り温泉「すずらんの湯」は、値段もリーズナブルだしまぁまぁ普通に気持ちよい温泉だ。ここに来るのは初めてだったが、白樺湖には過去何度も来ている。最近の記憶では2014年に諏訪湖の花火大会を観に来た際に、カミさんと二人乗り自転車でこの湖を一周した時かな。
温泉の帰りに、この近辺半径15kmほどの中では恐らく唯一のコンビニ、白樺湖畔のローソンに寄って缶ビールを買ったが、その2014年に来た時はほとんどのモノが売り切れていて困ったここが、なんだかすっかり立派な、店舗面積も多分2倍くらい広いきれいな店になっていて驚いた。
今回泊まったペンション「ベストフレンド」は、車山高原のペンションビレッジの中でも、比較的スキー場からは遠く、車で5分以上かかるような場所にあるのだが、じゃらんで調べてここを選んだワケは、1つには元イタリアンレストランのシェフであるオーナーが作る食事が美味しそうだったこと、建物は古そうだけども温水洗浄便座や広いジェットバスなどの設備が整っていたこと、口コミを見ると子供歓迎などホスピタリティのレベルが高そうだったことだ。
ペンションも、ウチの子供たちがチビのころは、小さい子連れだと--雰囲気を壊すとかで--なかなか予約もままならなかったのが、近年はだいぶ改善されてきている。特にこのあたりは昔ほど人が来なくなったスキー場周りだということはあるのだろうけど、この「ベストフレンド」は、口コミを読むと、オーナーの子供たち--8歳と4歳の男の子--が一緒になって転げ回って遊んでくれること--4歳のSくんは「今日は小さい子来ないの?」と楽しみにしているようだった--も含め、ホントに歓待してくれるようだ。
他の宿も検討し、もう少し新しくて設備がキレイそうなところもあったのだけど、提供しているプランについて問い合わせたら、その2つのプランは目的が違う--そりゃ提供する側の都合だろ!--とか、温泉は「すずらんの湯」まで行ってもらえばいいとか、到底顧客オリエンテッドとは思えない答えが返ってきたりしたのでね。
子連れ客がいてもぼくはまったく苦にならない、と言うかむしろ嬉しいのだが、実際には1泊目はぼくだけ、2泊目はもう1組、大阪から来た若夫婦が増えたが、平日とは言え夏休みの割といい時期にこれだと、経営的にはしんどいだろうなぁ。ぼくがチェックアウトした日以降は、子連れ客が来てくれるということだったが。
ここはオーナーは酒が飲めないのだが、ウチの息子と同学年の奥さんが酒好きの陽キャで、毎夜のように客を誘ってダイニングで飲んでいるらしく、それが気に入ったリピーターが、差し入れに持って来てくれる酒が各種溜まったので、その飲みの酒は無料でいいと言う。
ぼくも家族やカミさんとこういうところに泊まる時は、そんなことはまずしないのだが、奥さんが何度も誘ってくれるので、2日目の夜には8時半頃からこの酒に付き合った。このペンションは元々オーナーの親父さんが居抜きで買ったとか、オーナーは名古屋のイタ飯屋のシェフで、自分はそこのウェイトレスだったとか、結婚するって気になってから、実はペンションを継ぐつもりだと言われ、なんだかわかんないうちにこんなド田舎に連れてこられたとか、そんな話が聞けて楽しい。なるほどね、じゃなきゃ今どき山の中のペンションにすき好んで嫁に来る女性なんていないよね。それってオーナーとお母様の謀略に嵌っちゃったんじゃないの?
途中からはその若夫婦も加わり、この旦那さんの方が、やはり息子と同学年だったのだが、8歳と4歳の子供たちが、寝なさいと言われてもママがいないと寝れない、と、ずっと主に若夫婦の奥さんの方に--子供って若い女性が好きだよね--まとわりつき、下の子は翌日も保育園に行くのに超宵っ張りになっちゃったので、11時にはお開きになった。ちなみにこの若夫婦は、翌日には長岡の花火を観に行くと言っていた。いいなぁ、ぼくも行きたいなぁ。
3日目、この日は雨上がりでピーカンの上に朝から空気が澄んでおり、八ヶ岳も富士山もきれいに見えたが、これを背景に奥さんがお客さんとの記念に一眼レフで撮っていると言う写真に付き合い、またいずれ来ますね、と言ってチェックアウトして、まず白樺湖畔の「世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」と言うところに向かう。
ガラスやオルゴールの美術館は各地にあるが、影絵や切り絵というのは珍しく、ここは藤城清治氏という方の作品を展示しているのだが、特に木の葉の細かい表現とかが素敵だ。ここもそれほどたくさんの作品を展示しているわけではなかったので、予定よりもかなり早く観終わってしまったが、切り絵が印刷されたA4のクリアファイルを、カミさんへのお土産に買った。
それから車で10分ほど走り、白樺国際スキー場に向かう。ここはそれほど高低差もなく、スキー場としては単調ですぐ飽きてしまいそうだが、ゴンドラがあり、このゴンドラ1日券や周辺の植物園などがセットになって3,600円でできる「マウンテンカート・ダウンヒル」というのを去年からかやっていて、これに挑戦してみようかな、ってことでね。
まずゴンドラで標高1,830mまで上がると、遠く美ヶ原山頂から、眼下に女神湖--白樺湖と共にこれも人造湖だが--が見え美しい。ここからカートに乗って、一部一般道を渡る時などには制約があるが、広いスキーコースのどこを走ってもいいということでスタート。だけどこれはかなりガタガタ揺れるので、なかなかブレーキをかけずに自由落下と言うわけには行かない。
途中に雪解け水を流すための溝--別にコンクリートブロックが植わったりしているわけではないが--がたくさん切ってあり、ここに高速で突っ込むとバウンドしてしまうので、ここでもスピードを緩める必要がある。てことでブレーキから手を離すことはほぼできなかったが、景色はいいし、これはこれでまぁまぁ爽快だ。
下まで降りてきてまたゴンドラに乗り、今度は頂上駅から行ける「御泉水自然園」に行く。ここは以前にも来ているはずだがほとんど記憶になく、その時もそんなに奥までは行ってないと思うのだけど、今回は東京ドーム36個分という広い森の奥の方にある「蓼仙(りょうせん)の滝」まで行ってみようかってことで。
最初に登って滝を見て、帰りは下りなのかと思っていたら逆で、滝までの道はひたすら下りだ。先に楽をして後に苦労するのは性に合わないのだけど、入口から30分ほど下って行くと、それほど大きくはないが、階段状に折れ曲がって落ちてくるのがなかなか風情のある「蓼仙の滝」に着く。ショボかったらどうしようと思っていたが、これなら一応見に来る価値はあったかな。
ここのハイキングコースには「カラマツの径」とか「ツガの径」とか針葉樹の名前がつけられているが、白樺などを中心とした広葉樹も針葉樹の上下にかなり枝を張っており、割合で言うと半々くらい?自称「陽の当たる葉の裏写真家」としては、なかなか嬉しい森だ。この旅では初めての本格的な森の中の路は、やっぱ心を洗ってくれる。
帰りは階段だらけの登りの連続で、ヒーヒー言って汗だくになったが、入り口付近にある「カラマツ池」まで戻ってくると、すぐ近くの木でベテランのウグイスが美しい声で鳴いていて、しばらく聴き入ってしまった。癒される~。
それからゴンドラで山を下り、ふもとの「レストランBell」というところでカツカレーを食べ--分厚いカツにかぶりついたら、前歯の被せ物が取れてしまって、金曜日に歯医者に行く羽目になったが--、それから女神湖のほとりの木道の遊歩道をぐるっと歩いて、ちょっと早いが帰路についた。帰りは中部横断道から上信越道、関越経由のルートをたどったが、佐久JCTの手前あたりで、かなり激しい夕立に見舞われた。
てことで高原プチ避暑一人旅の記録でした。帰ってくると平地はやっぱ暑い!この暑さをついて、今年は娘は「よさこい踊り」には参加しなかったので、昼間汗だくになって見に行くことはなかった地元のお祭「彩夏祭」の花火を、今日カミさんと観に行ったのだが、強風のため残念ながら明日に順延になってしまった。まぁ歩いて3分ほどの場所まで行っただけだから、我が家的には大した被害ではなかったのだけどね。
ワールドカップ、なでしこがんばってますなぁ。次の準々決勝アメリカorスウェーデン戦が肝になるが、この日はドイツにいるのでたぶん観れないのよね。てことで次回このブログはいつ書けるかわかりませんが、10日から娘夫婦とドイツに一週間、姪っ子の結婚パーティー+名所巡りに行ってまいります。
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