今週、1974~75年に連続企業爆破事件を起こしたとされ、爆発物取締罰則違反容疑で指名手配されていた過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー桐島聡容疑者を名乗る男が、真偽が確かめられないまま病院で亡くなったというニュースが流れた。
よく48年間も国内に潜伏し続け、あれだけ全国の警察署や交番に顔写真が貼ってあるのに逃げおおせたものだと、その間さぞ映画になりそうな数々のドラマがあったんだろうなと思うが、当時の事件被害者の方やその関係者の方にはまことに申し訳ないのだけど、個人的にはその彼が名乗っていたという偽名「内田洋」に笑ってしまいましてね。
というのは以前このブログにも後夜祭のことを書いた高校3年の時の文化祭で、その後夜祭の前に体育館のステージでやったライブに、当時ブーランとかKo太郎とかABちゃんとかと組んでいた「たこ八珍」というバンドでトリで出演した。
現在の「健康」の前身ともなった、半オリジナル半コピー半おふざけバンドだったんだけど、この中で童謡の「さくら」をアレンジした「パンク桜わっしょい」という曲をやってね。その曲はメインボーカルのKo太郎が、後夜祭での桑田の他に前川清の真似もうまかったので、前川清調で歌おうということになり。
このブログの読者に若い方がいるとも思えないのだが一応補足しておくと、前川清というのは1967年に活動を開始した「内山田洋とクール・ファイブ」という、元はバンドだったのが、前川清が加わりボーカルになってから、ムード歌謡コーラスグループとして全国的に売れたグループのメインボーカルだ。
内山田洋さんと言うのはそのリーダーなのだが、見た目は「後ろのコーラス5人」の1人になってしまっていて、その後前川清がバラエティとかでもとぼけたキャラでけっこう人気が出たりしたこともあって、かわいそうに世間的には、なぜあのグループは「内山田洋と」なのだ?と疑念を持たれていてね。2006年にお亡くなりになったそうで、ご冥福をお祈りします。
で、その「パンク桜わっしょい」には当然バックコーラスが必要だろうということになり、1,2年の時はぼくと同じクラスだった小太りの内田くんを、単に苗字が内田だというだけで、3年の時同じクラスだったブーランやKo太郎が口説き、気のいい彼をその気にさせて、あと3人のメンバーと共に、「内田洋とクール・スリー」として、ステージに引っ張り上げたということがあってね。(ゴメン、話の流れ上実名で書かせていただいてますが、彼の実ファーストネームは「洋」ではありません。)
実際のステージではKo太郎が舞い上がっていきなりオクターブ上で歌い出したので、ぜんぜん前川清調でもなんでもなく、観る人からは「あの着物のバックコーラスの人たちはいったいどういう必然性があってあそこでガナってるんだ?」ってなっちゃったんだけど。卒業アルバムに写真があったので載せときますね。
そんな思い出が、「内田洋」という名前を聞いて一気に蘇ってきてね。桐島聡容疑者は、ひょっとしたら「クール・ファイブ」のファンだったのかな?「内山田洋」だと当時あまりにも有名で目立ってしまうので、「山」を抜いておとなしい名前にしてみた、みたいな。もう亡くなっちゃったので、なぜこの名前にしたのか真相は闇の中ですが。もしかして警察の人が存命中にその辺尋問してないかなぁ?してないだろうなぁ。
ちなみに現在の内田くんは、昨年秋のクラス会で会いましたが、当時よりも痩せてシュッとして、とても若見えで健康そうな還暦オヤジになっておりました。気がよさそうで人からモノを頼まれると断れない感じは相変わらずでした。
で、これも前にも書いたのだけど、「内山田洋とクール・ファイブ」と言えばもう1つ思い出すことがあって。10年ほど前に、当時「健康」のサポートメンバーとして加わってもらっていたABちゃん(だったと思うけど)が、彼らの代表曲「長崎は今日も雨だった」と、Percy Sledgeという人のデビュー曲でその後いろんな人--Michael Boltonのが一番有名なのかな?--にカバーされ全米でヒットしたバラード「When A Man Loves A Woman(男が女を愛する時)」のメロディーがごっちゃになっちゃうんだよね、と言っていたことがあって。
当時は実際に「健康」で演るかも知れないというので実曲名は書かなかったけど、もはや実現することはないと思うので書いちゃいますが、「健康」というのはこういう各種のしょーもない思い付きや勘違いを拾って曲にするのでね。この時も実際にその2曲を繋げたデモを作ってみたりした。
「When・・・」の有名なAメロというか頭サビの後、Bメロのところを「長崎・・・」のサビ「探し、探し求めて」に繋ぎ、今度は「長崎・・・」Aメロの後、「When・・・」のBメロに繋ぎ、途中ギターソロパートは「When・・・」のカバーの中でもABちゃんが特に好きだと言っていたBette Midlerのバージョンを挟んだりして。
当時も書いてるけど、同じバラードとは言ってもテンポが全然違ってね。「長崎・・・」は78BPM(四分音符が1分間に78拍ってことね)くらい、「When・・・」は55BPMくらいってことで、加工するのに苦労した記憶がある。まぁかなり無理やりのしょーもないデモですが、興味があるという奇特な方はコチラから聴いてみて下さいませ。しかし「When・・・」っていい曲ですなぁ。
さて、今週は先週からの続きで、夏旅計画の詳細化と、一部取れる予約は取ったりした。特にカミさんとお盆休みに行く旅は、時期が時期だけに早く押さえるに越したことはないのでね。じゃらんのページやその宿のページではまだ先すぎて選べない日付でも、直接連絡すると多くのところが「必要事項を書いて送ってくれれば押さえますよ」と言ってくる。一部はまだ料金が決まってないので後日連絡します、ってなるのだが、混む時期はこうして押さえちゃったもん勝ちだね。あんまりよろしいことではないかもだけど。
夏の一人旅の方も、具体化してみるとそれほど標高の高くないところも多く、こりゃ真夏に行ったら死ぬなぁってなったのと、ほぼ湿原巡りの旅と言っていいくらい、行き先が湿原だらけになったので、5月下旬の、湿原でまだミズバショウが咲いている時期を狙うことにした。尾瀬で実際にミズバショウが咲いているところは一度見てみたかったしね。4月5月で3つの旅に行くことになるが、まぁこれもリタイア老人のアドバンテージってことで。
いやぁしかし、長岡花火に行けないかと近隣の宿泊施設の予約を試みたけど、月ベースで6ヶ月前から(8月分の予約は2/1日から)のところも、日ベースで6ヶ月前から(8/3日分の予約は2/3日から)のところも、代理店に押さえられているのかもう最初からほぼ空きがないか、システムの反応が悪くてイライラしているうちに、予約開始時刻の3分後には埋まっちゃうかで全然取れない。やっぱこういう「殺到」系とか「列に並ぶ」系は、ぼくはどうにも苦手です。旅に行くなら平日だよね。
てことで今週は、「内田洋」という偽名に昔の思い出が蘇り、思わず笑っちゃった話でした。春の陽気になったり急にまた寒くなったり、変なお天気ですが、ますます隆盛だというコロナやインフルエンザに罹らないよう、みなさまご自愛くださいね。
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