娘が学校の旅行で今日から今週いっぱい生意気にも台湾に行っているので、今日から夏に取れなかった遅い夏休みを取って、かあちゃんの仕事の都合で1泊だけど、息子を置いて2人で京都に来ている。
京都は何年ぶりかな、一度前の会社の全社なんちゃら会議が京都であったときに来たのが、多分15年くらい前、それから、3、4年前に、元部下の結婚式が京都であった時に来て、でも前者はかあちゃんと東山付近を1,2時間だけ、後者は三条あたりをちょっとだけ歩いて帰ってきたので、一度ちゃんと時間を取って、しかも紅葉の時期に来たかったんですよ。
もう30年近く前になる高校の修学旅行で京都に来て、その時に嵐山に行った時に、ほんとに紅葉がきれいで、特に常寂光寺という寺ではもう、とにかくすごくて、国語の宿題で修学旅行をテーマに俳句を詠めと言うのがあったので、「紅葉(もみじば)を 透かす光の つつむ道」(わっ。今となっては異様に照れくさいねこれ)というのを詠んで、結構先生に評価された、ということがあって以来、ぜひこの季節にもう一度、常寂光寺に来たかったという訳でね。
ところが地球温暖化って恐ろしい!高校の修学旅行で行ったのは、確かに11月の上旬だったはずなのに、いまや京都の紅葉のピークは11月末から12月にかけてになってしまっており、残念ながらこの時期だと、まだほとんどのもみじやカエデは緑色。紅葉しているのは、場所にもよるけど、まだ2,3割程度という悲しい状況で。
とはいえ一部はみごとに紅葉しており、今日はその懐かしの常寂光寺に行こうと、JR嵯峨野線で嵯峨嵐山駅から渡月橋まで行き、西山艸堂という老舗の湯豆腐屋さんで腹ごしらえした後、天龍寺、常寂光寺、祇王寺と回ったんだけど、天龍寺の庭では2枚目と4枚目の写真ような紅葉が見られた。(ちなみにこの記事の1枚目と最後の写真は、配分の都合上、翌日鞍馬・貴船で撮ったものになっています。)
その後保津川渓谷を走るトロッコ列車に乗ろうと思ったけど、平日の、しかも夕方の便だと言うのに結構人気で、立席しか取れないと言うことで諦め、ちりめん屋さんで買い物をしてから、東山の高台寺と言う、秀吉の妻寧々さんゆかりの寺で、ライトアップをしていると言うので、阪急電車で四条河原町に向かった。
ここもまだ紅葉はイマイチだったけど、ライトアップというのが半端じゃなく、写真はなかなか技術が要るのでこれだといま一つ雰囲気を出し切れていないのだけど、この池に映る紅葉や緑の美しさ、それと、石庭で壁や門に向かってかなりポップな映像を映したりしてるんだけど、その不思議さ、どちらもすばらしいものでした。
その後、木屋町三条の伊藤博文ゆかりの店だと言う老舗の料亭「梅村」に行って、会席料理のコースに舌鼓。写真は鴨肉とエビイモの煮もの。エビイモって言うのは、芋の種類の多い京都ならでは味わえる珍しいもので、なんだか里芋に近い、ちょっとねっとりしたいいカンジ。
この店は鴨川のほとりにあり、部屋から板張りのベランダと言うか外の板敷きに出ると、目の前に川が見える。作りの古い家なので、今は出られないように囲いがしてあるそうだけど、刺客に襲われたときに部屋の下から鴨川に逃げられるように工夫がしてあるそうで。
幕末がついこないだだったように感じられる、京都ならではのお話でした。
宿は烏丸御池のギンモンドホテルと言うところで、木屋町三条からは歩いて帰れる距離。それにしても今日は、嵐山をけっこうぐるぐる歩き、それから四条河原町から祇園を通って高台寺へ、そこから木屋町三条へ、さらにホテルまでと、結構よく歩いた一日でした。お疲れでした。
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