昨日の疲れでよく寝ちゃって、今朝は起きたのが朝9時ごろ、モーニングを食べようと思ったらもうぎりぎり閉まっていて、しかたないので先にチェックアウトし、近所の24時間ファミレス(?)--というか東京では見たことなかったちょっと新しい業態のやよい軒というところ(東京にも結構店があるんだね。ほっかほっか亭の系列なんですね)--で、関西の店にも置いてあった納豆定食を食べてから、少しでも北へ高いところへ行けばより紅葉しているだろうと、鞍馬へ向かった。
烏丸御池から2回乗り換え、叡山電鉄鞍馬線っていうのに乗ったんだけど、 これがまた東京では見られない、観光中心、かつ徹底節約の2両編成のワンマン列車で、始発駅と終点の鞍馬、その1つ前の貴船口の3つの駅にしか人がいない、従って客は運転士兼車掌がいる1両目の一番前の出口からしか降りちゃいけないと言う、面白い列車だった。
途中、紅葉のトンネルと言う場所があって、ここでは速度を落としてじっくり観察させてくれたりする。もっともこの場所も、残念ながらまだ4,5割、今日行った鞍馬山、貴船神社あたりも、大体3,4割くらいの紅葉の感じだった。
鞍馬駅から山門をくぐり、「若い人、元気な人はぜひ徒歩で」というオススメにも、こちとら若くも元気でもないやい、とケーブルカーに乗り、でもそこから後の鞍馬寺本殿金堂までのちょっとした階段にもはぁはぁ言ってやっと到着。
そこから今度は鞍馬寺の奥の院へ、もうこれは完全 な山登りでしょ、っていう山道を登り、下る。この山を身軽に飛び回って、天狗に鍛えられていたという義経は、さぞかし頑健な体になっただろうと思いながら、さらに下っていくと貴船神社に出る。
ここは平安の昔から雨乞い、晴乞いの、水にまつわる神様で、水につけると浮き出るおみくじなんてのを売っている。そのお祈りをするために、雨乞いなら黒馬、晴乞いなら白馬を献じたことから、「絵馬」が発祥したそうで。
また、少し奥にある結社(ゆいのやしろ)は、ニニギの尊に振られた磐長姫命(いわながひめのみこと)が開いたと言う、恋にまつわる縁結びの神様であり、後世になって和泉式部が、ここにお参りして、不仲だった夫とのよりを戻すことができたという話もあるそうで。
まぁだけど、出てくる名前が古いよね。和泉式部が"後世"に出てきちゃうんだから。さすが京都に来ると日本の歴史を感じる。
さて、貴船神社のそばの店でみそ鍋うどんを食べて冷えてきた体を温めてから、いったん市街に戻り、新幹線の時間までまだ余裕があったので、昨日の高台寺に味をしめて、こんどは同じ東山の少し北にある永観堂に、ライトアップされた紅葉を見に行った。
ここは高台寺ほど凝ったライティングはないけど、とにかく境内にカエデの本数が多く、残念ながらやっぱりまだ2分、3分ではあったものの、その数少ない紅色がライトに映えて美しい。真っ暗な参道から夜空に浮かぶ多宝塔が見えたりもして、「幽玄」という言葉がはまるカンジの、なかなかすばらしいお寺でした。
さて、紅葉を探して歩き回った京都の旅もこれでおしまい。今度来る時はもう少し遅い時期にしようと誓って--って全国各地でいろいろ誓って、我が家の約束はまだ一つも果たされないまま日本地図を埋めて行ってるんですけどね--柿の葉寿司とビールを買って20:26分発の"のぞみ"に乗り込みました。
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