さて、湯ヶ島旅行3日目は、チェックアウトの後、予約してあったテニスから始まった。宿から車で15分ほどの「スポーツバルト遊YOU天城」という施設で、宿の名前を言うと、なんと1面2時間で1,260円というリーズナブルなお値段。
娘は中学に入って最初の3ヶ月間だけ、テニス部に入っていたんだけど、その後やっぱり気が変わって、バトン(チアダンス)部に移った。なので少しはテニスを練習したはずなのに、もうすっかり忘れていて、なかなかうまくボールが思ったところに飛ばない。
この日は朝から小雨が降ったりやんだり。でもテニスの間はなんとかもって、終わり間際にまた降り始めた。汗だくになって--でも代謝の良いぼくだけか--先に立ち寄り風呂に行くか飯を食うか協議した結果、近くのそば屋「亀屋」に行くことにした。
その場でガイドブック見て行った割に、なかなか由緒ありげなそば屋で、このおつゆに猪肉が入った猪そば(って名前だっけな?)はかなり美味。腹が膨れたので、腹ごなしに少し歩こうってことで、前日に行けなかった湯ヶ島温泉の遊歩道、「湯道」を歩いてみることにした。
「湯道」は昔こんな立派な温泉街じゃなかった頃に、湯治のために共同浴場に通うのに使った道だそうで、こんな渋い感じの場所や、流れの速い溝沿いのあぜ道のようなところを、全部歩くと45分ほどで一周できる。
2つの川が合流する地点にある2つの橋、男橋と女橋は、合わせて「出会橋」と呼ばれており、ここで両方向から来た男女が出会うと、うまくいくそうだ。両橋の中間点、三角州の突端には、ハートの形のモニュメントが立っている。
歩いていると途中から雨になったんだけど、温泉街の裏道はかえって風情が出ていい雰囲気だった。使わないだろうと思っていたのに念のため持って行ったビニール傘が役に立った。
最後に湯ヶ島温泉街のはずれにある「テルメいずみ園」という立ち寄り温泉で、内風呂と露天風呂に浸かって汗を流し温まってから、5時頃帰路につく。
しかしこの日の帰りの天気は、伊豆スカイラインの山の上を走っていた時をピークに、ほんとにすごかった。もう完全に雲の中に入っちゃったんで、ほとんど視界10mくらいってカンジの濃霧の中を、前の車のテールランプ頼りに走るという、幻想的な体験をしましたですよ。いつもはあっという間に車では寝ちゃううち の娘が、結構興奮して起きてたもんね。「ジョウワッチ!」これは、ウルトラマン、と、 昔懐かしいナンセンスクイズを娘に憶えさせたりしながらだったっての があったかも知れないけど。たまたま前の車のナンバーが「・・18」だったのをきっかけにね。
濃霧の中をがんばって走った甲斐あって、帰りは修善寺の街中と、厚木から海老名までの3Kmほど以外、ほとんど渋滞に捕まることなく帰ってきた。行きが食事の時間も入れて約6時間かかったのに較べて、帰りは夕食の時間も入れて4時間半ほど。
光が丘のジョナサンで隣の席に座った4人家族は、高校生と中学生くらいの2人の娘が、上の子は不機嫌そうにほとんど口を聞かず、下の子は少し話はするんだけどほぼずっと携帯をいじっているという、まさに絵に描いたような現代家族。うちの娘は明るくおしゃべりに育ってくれてよかった。
というわけで長くなりましたが、天気は今一つだったけどたくさんの緑に触れられて、けっこう癒された伊豆天城湯ヶ島旅行記でした。
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