ずっといい天気って言ってたじゃん!ってカンジ。でもうまいこと雨がぼくらが外にいる時間を避けてくれて、最後の湯が島温泉の「湯道」っていう風情のある温泉街裏の、昔共同の湯に入るため通った道を歩いてたときに、傘がいるほど降ってきたけど、それはむしろ風情を増してくれたのでね。まぁおおむねついてたとは思うものの。
昨日はそれでも天城トンネルをくぐって伊豆半島の分水嶺的に東海岸側に出たら、けっこう日が差していい天気で、高山ハイキングを挟んでこれでもかっていうほどたくさん滝を観て、そのハイキングの時も目指した場所は八丁池っていう火口湖ということで、やけに水を目指した1日だった。
まず9:30ごろに宿を出て、天城トンネルをくぐってちょっと行ったとこにある無料駐車場に車を留めて、そこから今日の1番目の滝、「二階滝」(この地方では滝を"だる"と発音する。なのでこれは"にかいだる"と読む)まで少し歩いた。
一般車は入れない、標高1200mの八丁池から2キロ半ほどの八丁池口という停留所まで登ってくれる、 1日に3往復しかないバスに乗るために、遅れないように少し早めに行ったら、時間が余ってしまったので滝をゆっくり観て、そのすぐ上にあるバス停で20分ほど待った。
Netで調べた時刻表が間違っていて、バス停に貼ってある時刻表の時間より7分も遅く書いてあったので、その間違った時間よりは30分近く早く着いたのが20分待ちになったのだけど、早めに行っといてよかった、ってことになった。
天城山の火口湖である八丁池は、もう完全に濃霧の中で、周囲わずか8丁、つまり870mほどの小さな池なのに、向こう岸が全く見えなくて、3mくらい先から幻想的な乳白色に溶け込んでいるこの池が、まるで地の果てまで続くかのように感じられた。「この霧が晴れたら、池の真ん中に足が2本、さかさに立っているに違いない」ってことで、カミさんと意見が一致した。
それでも、LISMOのピクニックシートでコンビニおにぎりの昼食にした後、八丁池口バス停までの帰りの道をたどっていると、少し陽が差してきた。野鳥のさえずりに囲まれて、
ヒメシャラと馬酔木[写真]と杉と、間伐された杉林の間から長い針葉樹時代を逆転しようと伸びてきた、日光を透かしてあざやかな緑の広葉樹たちの中を、急な木の階段を下っていったら、4月の嵐で倒れたのか多くの倒木が道をふさぎ、これをくぐり乗り越えしながら、暑くなってみんな上着を脱いで腰にしばりつけた。
帰りのバスにはぎりぎり席に座れるくらいの順番で間に合って、山を下りて来たのが3時頃。それから、かつて踊り子たちが通ったという旧天城トンネルを見物した後、急坂を上り下りするためにつけられた、
スクリュー状に2回転する河津のループ橋を過ぎてすぐ左に曲がり、河津七滝を観に行った。
安い観光地かと思っていたら、これが意外になかなか観応えがあり、全部観ようとすると奥の方の3つの滝は、かなりの深山幽谷の中、急な山道をたどっていかないと観ることができない。カニ滝("だる"と読みます)みたいに高さ2mしかなくて、おいおい、これを数えるってどうなの?ってのも確かにあったけど、高さ20m級の初景滝(しつこいですが"だる"です)、釜滝、30mの大滝のほか、
渓谷美も美しく、写真を撮りまくった。
多分父親に似たんだろうけど、七滝あると言われると、よし、全部制覇せずにはおらりょうかと燃えあがり、携帯に全ての滝の写真を収めようとがんばる娘がかわいく、親バカのわれわれは、カミさんは既にけっこう疲れていたんだけど、最後までつきあって歩いた。
この写真、けっこうおしゃれでしょ?シャッタースピード優先で1/4秒で、三脚がなかったので手と体でホールドして撮った割には、ブレてないよね。同じようにして撮って、ぶれちゃった写真ももちろんあるんだけど、COOLPIX P80の手ぶれ補正は、けっこう優秀なのかも知れない。今回はとにかく水の流れを撮る機会が多かったので、いろんなシャッタースピードで写真を撮りまくり、花のアップとかも合わせて全部でなんと約240枚、やっぱこういうマニュアル設定がいろいろできるカメラって楽しいよね。
てことで滝を見終わったのがもう5時半頃になってしまい、この日は「湯道」の散策はあきらめて、宿に電話して夕食の時間を遅くしてもらい、6時前に宿について先に温泉に浸かった。
この日の夕食は"じゃらんNet"のプランで頼んでおいた地元牛のステーキディナー。ステーキだけで十分満足なのに、山かけやら天ぷらやら、いろんなおいしいおかずもついて、カミさんの緩んだお腹が妊娠5ヶ月と見まごうばかりに膨らむほど、たらふく食べた。旨かった。
ということで長くなってしまったので、また1日遅れになりますが今日の出来事は明日書くことにします。
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