すげぇおばちゃんだ。やっぱ。約25年ぶりに観たChaka Khanは。とにかくもうなんつーか。
てことで、今日、かあちゃんと、3月のマントラに続いて2度目の六本木Billboard Live東京に、これもぼくにとって2度目なんだけど約25年ぶりのChaka Khanおばちゃんを観にいった。(すみまんせん。この写真はBillboard Liveさんのサイトから無断転載しました。ご容赦いただきたく。)
Chakaと言えば、ここ何年かメジャーレーベルとは契約せずにやや不遇を囲ってた感があるので、いまどきの若い音楽ファンはあまり名前を知らないかもし れないけど、かつてDisco全盛時代に一世を風靡していたR&B・ソウルミュージックの中でも、誰もがNo1と太鼓判を押すであろうシンガー だ。
当時、Rufusというバンドのメインボーカルとして、「What' cha Gonna Do For Me」やBEATLESのヒット曲を敢えてカバーして全く違う曲にしてしまった「We Can Work It Out」などのヒットを次々に飛ばし、圧倒的な歌唱力と、何よりアルバムを出すごとにいい意味で裏切られるその音楽の斬新さで、常にソウルだけでなく全音楽シーンのトップを走っていた。
Rufusが解散したときの最後のLiveを収めた「Stompin' At The Savoy」という2枚組のアルバムは、ぼくにとっては過去聴いた全てのライブアルバムの中で、明らかにNo1と言える。「I'm A Woman」とか「I'm Every Woman」とか、コピーしたよな、学生時代。
解散後もソロで活躍し、84年に出したアルバム「I Feel For You」も、同じように裏切られた作品だったんだけど、同名の曲はラップを多用し、現在のヒップホップの成り立ちに恐らく大きな影響を与えたはず。同じアルバムに入っていた「Through The Fire」というDavid Foster作曲のバラードも、これがまた名曲なんだなー。
その後斬新さがちょっと聞きづらい方向へ行ってしまって、ぼく自身も少し遠ざかっていた時期があったんだけど、久々に買って聴いた、前に書いたけど昨年発売した「Funk This」と言うアルバムは、 セルフカバーも含めかつてのRufus時代を髣髴とさせ、なおかつ新しいクリアなサウンドで、ものすごく気持ちいい。このアルバムはグラミー賞でR&B Album Of The Yearとなり、約10年ぶりの復活を果たした。
1953年生まれだから今年で55歳、25年前は脂の乗り切った30歳だったからすごかったのは当然なんだけど、この歳になってもこの樽のような体型をしたおばちゃんはほんとにスーパーだった。
樽に乗った、「黒ひげ危機一髪」の3倍くらいの大きさの頭が、セサミストリートのキャラか、パックマンみたいに大口を開けて、すげぇ声を出している。
高音域の張り、伸びは全く衰えず、昔から右に出るもののいなかった声量は、今でも圧倒的だ。今回は前回の反省を踏まえてステージ正面の1Fのアリーナ自由席を取ったんだけど、予約順でまぁまぁの10番目だったこともあり、 ぼくらから3mほど(写真はズームなし。このドラムブースのさらに手前にChakaおばさんが...)のステージ上で、フルバンドの大音響の中でも、オフマイクで生声が聞こえる。
曲も、ほぼメドレー状態で1時間半の間たぶん20曲以上、知らない曲はほぼないほど、Rufusの頃のヒット曲を中心に、ちょっとだけ「Funk This」の収録曲をやり、「What' cha Gonna Do For Me」も「Through The Fire」も、「I'm A Woman」をやってくれなかったのがちょっと残念だったけど、「Stompin' At The Savoy」とあまり変わらないような選曲で、すっごい幸せ。
惜しむらくは、PAがイマイチ。Billboard Liveの弱点なのかもしれないけど、約4F分のフロアを吹き抜けにした縦に深い構造のこのライブハウスは、PAスピーカーの位置がかなり高い。そのせいなのか、アリーナで聴く音はどうもバランスが悪い。特にドラムの音が、すごいパワーヒッターなのでアクリル板で囲われた状態で生音が聴こえないようにされてるんだけど、スネアとバスドラの音以外ほとんど聴こえない。
あれじゃぼくがドラマーだったら怒るけどなぁ。タムとか、スネアのサイドスティックとか、シンバルの高音のヌケとか、全然聴こえないんだよ。2F席とかだともうちょっとちゃんと聴こえるのかなぁ。向こうから随行したらしい専属のPAエンジニアがついててアレだもんなぁ。てことは彼のモニターにはちゃんとしたバランスで聴こえてるってことだよなぁ。だからアリーナが自由席なのかなぁ。Billboard Liveさん、もうちょっとなんとかならない?
いやいや、でもとにかく大盛り上がりで、アンコールの「I'm Every Woman」が終わって会場が明るくなってからも、興奮冷めやらずにまたアンコールの拍手が起こったりしてる中、もう11時だったので、留守番の豚児豚女を慮って、少し後ろ髪を引かれる感じながら帰ってきた。カミさんもぼくも、ちょっと興奮していた。
何度も言うけど、すげぇおばちゃんでした。
世直し小次郎さん
ご連絡ありがとうございました。至急対処します。
申し訳ありませんが小次郎さんのコメントは非公開にさせていただきました。
ご了承ください。
投稿情報: Tacovo | 2008/06/07 20:28
コピりましたなぁ…
25年前っていつだろ、おいらも渋谷のLiveInnで観たよ
パワーすごいねえ…!
投稿情報: AB | 2008/06/08 03:51
>ABちゃん
あーそうか、あれは渋谷のLiveInnだったっけ?
六本木だったような気がしていた。
誰と行ったかも全然憶えてないんですが...
投稿情報: Tacovo | 2008/06/08 14:42