なんかここんとこアンテナ工事づいてるんですけど、父親の遺伝で思い立ったらすぐやりたい私、今日は前から現在必死の就職活動中の息子が何とかして欲しいといっていた、彼の部屋へのTVアンテナ敷設工事を行った。
我が家は建てた時に配線には結構こだわって、LANとアンテナ、アンテナはBS、VHF、UHFの混合波と、CSとをそれぞれ別に、必要な各部屋に張り巡らせた。BS/VHF/UHFの方は、2Fのリビングとスタジオとブースと、先々実家の母が来るかもってことを想定した2Fリビングの続きの和室--今は完全にカミさんの勉強&仕事部屋になってしまったけど--の4箇所に配線したんだけど、当時小学校4年生だった息子や娘の部屋には、教育上の配慮もあって配線しなかった。
息子は高校が本庄という、同じ埼玉県でありながら関越の上里SAのすぐ手前という場所にあり、在来線で通うと片道2時間以上かかってしまうため、寮と言うか地元の方が運営する「委託ホーム」という名の下宿に入っていたので、その間、TVを持っていって部屋で観ており、部屋にTVがない不便を実感しているらしい。
元々ヤツのホームには、20インチのブラウン管テレビデオをあてがってやったんだけど、どうにも場所を食うってことで、すぐに当時買って1年も経ってなかったぼくのブース用の、SumsungのPCディスプレイ兼用でアナログチューナーがついた液晶15インチを、泣く泣く貸してやることになってしまった。
大学に入って戻ってきたときに、このTVを取り返したんだけど、去年家中を地デジ化したときに、ブース用にはSK-DTV154GLを買ったので余って、SumsungのこのTVに愛着がある息子が、自分の部屋に持っていっていた。だけど本庄で使っていた室内用のかなり大きなアンテナをつけても我が家では受信できず、そのまま彼の部屋で飾りになっていた。なので部屋へのアンテナ敷設要求がここんとこますます強まっていた、というわけだ。
息子の部屋は3Fベランダのアンテナ取り込み位置から、娘の部屋1つ挟んだ南西側にあって、距離的にはせいぜい5mほどしか離れていない。だけどアンテナを分配器に送るボックスはあくまで外にあるので、これを室内に取り込む手段がないと、アンテナを引くわけには行かない。
エアコンの配管が通っている穴を通す手はあるけど、息子の部屋エアコンは西南の角にあり、アンテナからは最も遠い位置で、なおかつ南側の出窓から身を乗り出して手を伸ばさないと届かないような高い位置についているため、工事をするにはかなりの危険を伴う。つーかそもそもさらに分配器を設置したら、先週ブースターを取り付けて解決した電波の弱さに、拍車がかかってしまう。
そう思って要請を却下していたら、先週買って映りの悪さをすっかり解消してくれたブースター、VB-33MWにはOutputが2系統ついていたのに加え、 近所のコジマで、窓枠に沿って折り曲げられるような薄型で、サッシとかでもOKなケーブルを売っていることを発見し、にわかにぼくの「思い立ったら」根性に火がついてしまったってわけだ。
先週の週末には、我が家にある配線器具を確認し、メジャーで距離を測り、それから今週平日にかけて、近所の大型電器屋やらホームセンターやらビックカメラ渋谷店とかを回って、この折り曲げケーブルのほかに、配線に必要となるアンテナプラグとか、配線を固定するための金具とか、樋に固定するためのプラスチックのバンドとか、いろんなものを買い込んでおく。
ケーブルの先を加工して取り付けて使うアンテナプラグ、これって太さに3種類(3C、4C、5C)あるって知ってた?ビックカメラでこれに気づいてあれ?ってなって、家に帰って使う予定だった我が家の在庫の10mほどのケーブルを見てみたら、何も書いてなくて太さがわからない。 しょうがなないから昨日もう一度ビック渋谷店に行って、水曜日に買っていた4Cとは別に、3Cのプラグも買っておく。
そして満を持しての今日の工事とあいなった。
ところがいざ配線、と思ったら、息子の部屋の出窓のアンテナ取り込み位置に、山のように積んであった裏紙用と称する紙ごみの山、なんでおいらがこんなもんの片づけまでやらにゃいかんの、と思いつつ、今日も会社説明会とかで出かけた息子の留守に、まずその山を2つに分けて紐で縛る。
それから折り曲げケーブルを取り付ける。真冬に窓を開けて作業しているのに、冬とは思えない日差しを浴びて汗をかく。
息子の部屋から、娘の部屋の窓枠の下を、ケーブル固定金具で留めて通す計画だったんだけど、息子の部屋の出窓から娘の部屋の出窓へ、外を回して配線するためのケーブル渡しが、一人でやると大苦労だ。娘の部屋から伸ばした金属製のメジャーにセロテープでケーブルを貼り付け、なんとか渡す。
娘の部屋からアンテナ取り込み位置、というかベランダのBSアンテナまでは、投げれば届く距離なのでそれほど苦労はしなかったけど、ベランダ側から回って直接接続してアンテナケーブルが生きているかテストを行い--これがまた細かくは語らないけども一苦労があって--、それから娘の部屋の窓枠下から、配線ボックスの間にある樋に固定バンドで固定したり、長いケーブルを切断して、ニッパーで皮をむき、アンテナプラグを取り付け たりする。
使ったケーブルは結局4Cの太さでした。なら昨日ビック渋谷店に行く必要なかったのに。まぁいいや。250円くらいの話だし。
将来娘の部屋にアンテナを引くことも考慮し、こいつはベランダ側にあるので割合楽なエアコン配管穴からのケーブル導入を想定して、配管穴のそばに分配器を設置するため、敢えてケーブルの繋ぎ目を作る。
最後にパン屋さんとかで袋を縛るときに使う、針金入りのビニール固定具で配線を固定し、完成だ。途中電話に出たりなんだりしていたのもあって、結局手を洗って道具を片付けたときには、開始から3時間後の5時になって、 すっかり夕焼けになっていた。
その後帰ってきた息子は、予想通りたいした感動を見せなかったけど、まぁいいのさ。ぼく自身の達成感の問題だ。
というわけで息子の部屋にアンテナを引く、の一幕でした。
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