昨日例によってA-Studioを観てたら、北川景子がゲストだったんだけど、いかに彼女が昭和のちゃんとした家庭できちっと教育されてきたかがわかるって話をしていて、こりゃ親にしたら自慢だろうなぁ、と思った。
同じA-Studioで、AIがゲストだったとき、鶴瓶が語っていたエピソードを前に書いたことがあるけど--再掲すると...
彼女が少し売れてから、故郷の鹿児島でやったライブの打ち上げに、父親がたまたま出席したことがあって、その時にAIとスタッフが、少しきつく聞こえる言葉でやり取りしているのを見て、つい殴ってしまったと。それを父親が後ですごく反省してたら、AIも父親に、あんな言葉遣いしてゴメン、と謝ったと。そのお父さんの気持ちが、娘がいる立場としてものすごくわかると鶴瓶が言っていて...って話ね。
さんまも前に「さんまのまんま」かなんかで言っていたけど、デビューした娘のことを言われたときに、とんでもない、もう毎日心配でたまりません、たいした技術もないのに、娘が周りの皆さんにご迷惑をかけてないか、ちゃんと失礼のないようにしてるか、って。そうなんだよね、それが親になってみてはじめてわかる親の心境なんだよね。
もう20年以上前、ぼくがまだ社会人1年目か2年目のときに、まだ実家に住んでいて、親父の客に妙な営業マンノリで相手しちゃったときに、後で親父にえらく怒られたことがある。そういうのが腹が立つ気持ちが、今になってすごくよくわかる。
娘が留学のホームステイ先でしっかりやっているか、わがまま言ってご迷惑かけたり、家でのように「早くしなさい」って何度も言われたりしてないか、いやいや、そんなことはないはずだ、奴は外ヅラはいいから、それがまだもっていれば、しっかりした子だ、と見られてるはずだよな、って、そういうことが真っ先に気にかかる。
Imaluが「ぼくらの音楽」で言ってたけど、デビューするとき父親に言われたのは、お前はさんまの娘なんだから、この世界でやっていくなら、人の2倍は努力せなあかん、ってことだったと。
北川景子は、昨春明治大学を卒業するときに父親にもらったメールと、それへの返事を自分のブログに載せているそうだ。その返事っていうのが、
涙がでました。
拝啓父上、ありがとうございます。わたくし精進します。
あなたが身につけさせてくれた教養を、
私は今度も決して無駄にはしません。
というもので、いやいや、鶴瓶も言ってたけどすごいなこれは。ぼくは自分の娘に、本人がそんな風に思うほどの「教養を身につけさせて」いるだろうかと思うと、反省しきりですわ。
細かいことはあまり言わないようにしている--そのことがカミさんから見ると、甘い、子供に対して無責任、っていう評価になるんだろうな--んだけど、なんだか食事の時の行儀だけは、片脚を椅子にあぐらかいてたり、よっかかってたりすると、 無言でピシッってたたいたり、そういうことはしてたな。これって父親の遺伝なんだよね、こういう人生の本筋とは関係ないことにうるさいのって。いや、でも実は、こういうことが人生の基本なんだって、心のどこかで思ってたりもする。自分では そんな影響受けてるなんて思いたくもないくせに。
息子が「お父さんの横っておまえ、いっぱい叩かれたりするんだぞ」、って娘に言ってたのが、いつしか娘が隣の席になり、父親への甘えが強く、輪をかけて行儀が自由な彼女に、あいかわらず今でもピシッとやっている。
カミさんがかなりやいのやいの言うほうだから、娘とはよくぶつかって、ぼくの部屋に来て母親の仕打ちを訴えたりして、まぁまぁ、となだめるのがぼくの役回りなので、ある意味得をしてる?のだけども、そしてそういうのもカミさんには腹が立つのだろうけども、でも正直、「教養を身につけさせて」いるのは主にカミさんだな。脱帽せざるを得ないね。それについては。
後期反抗期の娘が、学校に行きたくないと言ったり、試験勉強をサボったり、そういう時にはあなたも親なんだから何とか言えと責められるけど、それでもぼくが言うのは、お前ね、自分が今いる環境を悪いと思うことは、お前の人生にとって不幸だから、考え方を前向きに変えろ、ってことぐらいで。
いやだって、そうやって悩んで、自分で道を切り開いていくしかない。自分で切り開いた経験こそ、人生の糧になる訳で、その結果仮に留年するようなことがあったとしても、それはそれで長い一生の中でのたかが1年っていう感覚が、浪人した身としてはあるんですよ。
でもそういうのって、彼女が大人になったとき、どういう風に振り返られるんだろう?
いい子でいたい、って思いは、子供なら誰しも根底に持ってると思うんだけど、いい親だと思われたい、って思いは姑息なのかな?
いやいや、そんな先のことはどうあれ、娘とはとにかく蜜月でいたいのだな。ある意味せつない?親心--というか父親心。いやダメかこれ。情けないか?
(写真が全然関係なくてスイマセン。車をぶつけられて修理中につき、代車のMAZDA Demioと、夜カミさんが出かけてたので、最近の評判のよさで無性に食いたくなって出かけた、初めての「餃子の王将」新座駅店のレバニラ定食--確かにこの餃子は旨い!--の写真になっとります。)
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