今年は車系、免許系の話が多いなあ。事故あり、違反ありの今年も、今日を最後に完全厄落としと行きたいところってことで、今日は埼玉中部の鴻巣にある免許センターまで、免許の更新に行ってきた。
平日に行ってもよかったんだけど、土曜や祝日は休みだけど、日曜はやってるんだよね。ま、それなりの行政(免許センターって社団法人か)努力として認めてあげよう。
ついこの間免停の一日講習に行って、これで免許はきれいになったんだから、地元警察署で更新可能にしてくれてもよさそうなもんだけど、なかなかそんなに甘くはない。数年前からのルールでは、過去5年以内に違反がある人は、埼玉だと鴻巣まで行かないと更新できない。
こないだの免停が今年の8月のスピード違反によるものだから、ぼくの場合これから3年間無事故無違反だったとしても、3年後にはまた鴻巣に来ないといけないことが確定だ。困ったもんだ。
3年前は車で来たんだけど、平日なのに車の多い17号線をえっちらおっちら行ったら結構時間がかかっちゃったのと、今日はカミさんと娘が車を使うって言うんで、電車に乗っていくことにした。
しかしなんでこういう埼玉の公共施設って、浦和でも大宮でもなく、こないだの土呂とか今日の鴻巣とか、こういう辺鄙な場所にあるんだろうね。鴻巣は大宮から高崎線で6駅、6駅っつってもなめちゃいけない、駅間が長く、それぞれ5分くらいかかるから、6駅でも30分近くかかる。
しかも早めの昼飯を食って、午後の受付開始の13時に間に合うように行こうと思って、家を11時半ごろ出たら、そのガラガラの高崎線の揺れと、うららかな秋の日差しが快く、満腹も手伝ってつい寝込んでしまい、3駅乗り過ごして熊谷の手前の行田駅まで行ってしまった。どうして電車の揺れに進行方向に対して横向きに座って揺られていると、こんなに気持ちよく寝れちゃうんだろう?
意外に開けた鴻巣駅からさらにバスに乗って10分、合計片道880円の交通費を使って着いたのは、それでも13時を10分くらい回ったころだった。ここから先は流れ作業だ。申請書を書き、更新料を払い、視力検査をし、写真を撮って、14:05分から2時間の講習。
内容はこないだの免停の講習とは違って、最近3年のうちに変わった道路交通法の規制についてが中心だったので、つまらなくはなかったものの、それでも多くの部分が重なっているし、やっぱし眠くなる。
こういう、遠くで、しかもつまらない講習を聞きたくなければ、違反するなってことなんだろうけど、そういう、彼ら講習をする側にとっては自己否定型のやり方って、まぁぼくは関係ないからいいけど、いかがなものなんでしょうかねぇ?
3年前にも同趣旨のことを書いて、これはいまやぼくの持論となりつつあるのだけど、致死傷とか飲酒運転とかはいかんけども、やっぱ軽微な交通違反は、罰点でマイナス評価をするんじゃなくて、加点評価式にしたほうがいいんじゃないの?やらなかったら3ヶ月に1回とか定期的にポイントがたまり、これがあれば免許更新のときお金がかからないし、またすぐにポイントを使いたい人は、航空会社のマイルとか家電量販店のポイントとかにも交換できる、みたいな。
だって駐車違反だとかスピード違反だとか車線変更違反くらいなら、ほとんどのドライバーがやってるわけじゃん。これを取り締まりで押さえつけようってのがどだい無理な話で、規則を守るとポイントがたまっていくって言うほうが、違反しないようにしようって言うバイアスは、きっと強く働くし、個人個人の意識が高まると思うんだよね。
漫画の話で恐縮だけど、川口かいじの「沈黙の艦隊」に書いてあったんだけど、アメリカ大統領が息子へ語る話として、こんなエピソードがあった。西洋では昔から盗まれたくなければ鍵をかけた、ところが東洋では、扉に紙で封印するだけだった、と。つまり、盗もうとする人の良心に、あなたのやろうとしてることはそれでいいんですか、と問いかけて、自ら思いとどまらせるように働きかけたと。
これと類似の話じゃない?東洋の文化は何が何でも罰則制ってのとは本来違うんじゃないのかな?対症療法ではなく、根本的に病原を弱らせていく。これぞ漢方の真骨頂だよね。
もっともその前に、そもそも誰もが守らなくても必ずしも事故にはつながっていない片側三車線の幹線道路での制限速度とか、渋滞時のオーバーパス手前での車線変更禁止とか、そういう根拠不明の規制全般を、まず見直して欲しいけどね。
捕まえた数だけ評価されるっていう警察のやり方が、そもそも違うでしょ。ネズミ捕りしたり、休日、渋滞の環八で白バイ停めてアンダーパスを覗き込んだりしてないで、いかにして違反そのものを未然に減らすかを、あなたがたは考えるべきなんじゃないの?
16時過ぎに講習が終わって、免許センター敷地内の紅葉を眺めたりしながら、18時ごろ家に帰ってまいりました。電車の中でこの文章を書いた結果、まだ夕飯にもありついてないこの時間に、早くもブログアップ。こういう日曜日も、ま、良きかな良きかな。
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