みなさま、あけましておめでとうございます。関東は寒いけど天気がよく、なかなか穏やかなお正月ですな。
さて、少し早めにMust Doを片づけた今年の年末年始休暇は、一昨日からいよいよ、Aspire3820にインストールしたCubase Studio5をいじってみることにした。
Cubaseは、Digital Performer、Logicと並ぶ、プロ御用達の3大シーケンサーソフトだ。もっとも最近は、MIDIデータとWaveなどの音声データを普通に同じように扱えるようになったので、シーケンサー(DTM)という言葉は消えつつあるのかな?『音楽制作ソフト』とか『DAW/DTMソフト』とか言われるみたいだね。
Mac ⅡVxでVisionというソフトを結構使い込んだ90年前後に、各社はこぞって音声データを扱えるように製品を進化させ、Performerは"Digital"を、Visionは"Studio"をソフト名につけたりしたものだったけど、今はマニュアルの最初に書いてあるのが音声データの録音方法だったりする。それだけ当たり前になってしまったってことだね。
何度か書いたと思うけど、ⅡVxがついに壊れて、Windows98環境でLogicで音楽制作環境を構築してしばらくして、LogicがAppleに買収され、Windows版の発売を中止してしまった。このため、Windows環境で動く3大ソフトはCubaseだけになってしまった。
Logicはしかたないのでそのまま使い続けているが、ここしばらく昔ほどは曲を作ったりしなくなって、音楽用のEpsonのPCをいじる機会も年に何度かって感じになっていた間に、世の中はどんどん進歩しちゃった。今や外付けの音源ハードウェアをMIDI I/F経由で鳴らして、Mixerで2Mixにまとめるなんていうことはする必要がなく、音楽制作ソフトに音源もMixer機能も付属していて、PCだけで全部まかなえるようになってしまった。
Logicにも内蔵音源は付属していたけど、どうしても発音タイミングが遅れて、使い物にならなかったんだよね。ちゃんと追及すれば対処方法はあったかもしれないけど、今や3世代前のWin98用のドライバーなんてものは、とっくに世の中から消えてしまって、今となっては対処のしようもない。
今回買ったのは、Cubase Studio5というバージョンで、プロ用バージョンの一つ下のやつなんだけど、多少難しい機能がついていないのと、付属ソフトが少し欠けているくらいで、ほぼ遜色がない。メーカーはドイツのSteinberg、日本ではYAMAHAが総代理店になっているようだ。YAMAHAは自社でXG Worksというソフトを作っており、これもぼくは実は持っている--ほとんど使わなかった--が、Cubaseに一本化するため、開発を中止してしまった。
今回は、なるべくコンパクトでポータブルな音楽制作環境を作ろうというコンセプトで、MIDIコントローラーは昔買ったYAMAHAのCBX-K1XGというミニキーボード--音源部が調子悪くて単独ではほぼ使えない--を使うことにし、YAMAHA製のシンプルなUSB-MIDI I/F、UX16を買ってつなぐことにした。
Cubase5は64bit OSにもネイティブで対応しているが、UX16のドライバは付属CDでは32bit版しか入っていないので、Netからダウンロードしてインストールする。初心者用機器向けのWDMドライバと呼ばれるやつだ。ところが、Logicの時と同様、こいつも発音が遅延する症状が出た。どうもWindowsのAPIは音声の扱いにいろいろと課題があるようで、レイテンシーが高くなってしまう。
ちょいとNetで調べてみたら、さすが、すぐに"ASIO4ALL"というフリーウェアが見つかった。この手のプロ用ソフトの共通ドライバとなっているASIOドライバから、WindowsのAPIを通さず直接、WDM機器を扱うことができるという。さっそく落してみると、おお、音声遅延が全くなくなったじゃないか。こういうのが共通とかデファクトスタンダードとか言われる物のメリットだよね。困ったらすぐに解決策が見つかる。
CubaseのUIは、基本的にはLogicと大差ないので、使い方のイメージはわくが、MIDIトラックに内蔵音源をアサインする方法とか、クオンタイズのかけ方とかが、やっぱりマニュアルを見ないとよくわからない。Cubaseには紙の日本語マニュアルはついていないが、ヘルプの中にチュートリアルと詳細マニュアルが日本語でついている。これを見ながら昨日の大晦日、紅白が流れ、子供たちが家族麻雀に興じている間に、いくつかの音源をセットアップし、前から温めていた8小節ほどのリフを、フルバンド構成で入力してみた。
Logicと比べると、一拍の解像度が240ではなく120だったり、画面表示のセッティングがLogicほど自由にはできないので(追求してないのでやればできるのかも)、ピアノロールは別画面を開かなきゃならなかったり、いくつかの違いはあるけど、まぁやりたいことはほぼできる。Logicのほうが細かくいろんな設定ができる分、UIがちょっと複雑で、しばらく使ってないとやり方を忘れちゃうところがあったけど、Cubaseのほうがより直感的に操作できる感じかな。もっともLogicの最新バージョンのUIは知らないんだけどさ。
まだスコア機能を見てみてないけど、もともとスコア機能の充実で有名なソフトだから、これも大きな問題はないだろう。
PCが実質約53,000円、Cubase Studio5が29,800円、UX16が4,000円ほど、都合87,000円ほどで、ⅡVxの時代にAudio I/Fとかなんだかんだ揃えて、キーボードや追加音源別で計100万円ほどかかったことを思うと、本当に隔世の感がある。87,000円なんて、当時追加した700M外付けハードディスク単体よりも安いじゃん。
しかもPC本体とミニキーボードとI/Fだけでいいんだもんね。今のPC本体、音源類、エフェクター類、ミキサー等の全体積と比べると、多分50分の1くらいだ。これなら自宅の防音室の外に出ても、実家に行っても、どこでも気ままに作業できるじゃん。
Aspire3820のDAは、メインのデスクトップ機につないで使っているAudiophileUSBの音声と比べると、やや周波数特性に偏りがある--低音は出るけど中域がちょっと弱い--みたいなので、あとは光で出力してYAMAHAのMixer、O1VのDAを使って変換するテストをしなきゃ。これもNetで買っておいたミニプラグ-角型プラグ変換ケーブルでつないでみよう。
曲も完成させないとね。上記のリフは、もう丸2年くらい頭の中で鳴ってるけど、いまだに形をなしていない。この新環境を使って、まずは1曲作り上げてみたいと思います。
こういう、新たな音楽制作環境が整ったという達成感、これも嬉しいね。年末年始休みが意義あるものとなった感じがして。よかったよかった。
あ、冒頭の年賀状内のクイズの答え、やってみてくれる奇特の人もいるだろうから、ここには書かずに次回書きますね。
あけおめことよろでございます。
子ども達は、毎年頂く年賀状を「クイズの年賀状キタ!これいつもオモシロイよねー」と毎年楽しみにしております。
ちなみに、昨年電化製品がこわれまくって買い換えを一気に引き受けていた夫は全問正解でした。意志なしで要望だしも立会いもしなかった私は撃沈。
投稿情報: yolk | 2011/01/04 12:22
忘れてた。クイズの答えね。
①SONY ②日立 ③三菱電機 ④Sharp、東芝 でした。
②③あたりが難問ですかね。実はこの問題は、この中の1社
(のグループ企業)に就職する息子は、不正解だったのですよ。
情けないことに。
Yolkさん、遅ればせながら、メッセージありがとうございます。
って、あなたはいったい誰?
投稿情報: Tacovo | 2011/01/09 03:58