去年の暮れに、ダイヤリーを探しに池袋のLoftに行って、結局買わなかったって話を書いたんだけど、最終出社日となった27日に、渋谷のLoftに寄ることができた。やはり池袋同様、ダイヤリーでB5サイズ以上のそれなりにおしゃれな製品はなく、A5サイズ以下ばかりで、進んでしまったぼくの老眼に耐える罫や字の太さ、大きさの製品もない。
池袋に行った時よりは少し時間に余裕があったので、んじゃ念のためシステム手帳系も、って見てみたら、なにせLoftだからねぇ。皮製のバインダーはどれもこれも2万円台、安くても1万円台のいいお値段だ。
本皮製のこの手のモノって、時間が経つにつれて味が出てくるとか、手になじんで愛着が沸くとか言うけど、ぼくはそういう考えには組しない現実派だ。かばんにしろサイフにしろそうだけど、中には3年5年と使う人もいるんだろうけども、これまでの経験から言って、少なくともぼくは、そんなに時を経る前に、絶対に飽きて別のものが欲しくなるからだ。
ぼくは文房具屋さんって基本的に大好きなんだけど、こういうモノが好きなの人って、選ぶのが楽しいんじゃないのかなぁ?新しいのを買って、よし明日からこれを使うぞって言うワクワク感がいいんじゃないの?だとしたら、長もちなんて追い求めることは、矛盾の最たるもんなんでは?
というのでいろんな製品を見ていたら、ビニール製で5,000円前後のお手ごろなシリーズを発見した。システム手帳なんで、大きくてもA5あるいはA5派生サイズなのだけど、このシリーズは付属のリフィルのスケジュール表がメモ欄なしの左右見開きになっていて無駄がなく、またメモページも罫が約9mmと太く、これなら手書き文字を自分で読めなくなることはない。
変な話で、学生時代は常に6mm罫のノートかルーズリーフを使っていたし、老眼が進む前、わりと細かな字を書いていたこともあり、罫が細いとつい、それにあわせて細かな字を書いちゃうんだよね。見えなかったとしても。字を書く時って、見えてなくても書けちゃうんだよね。んで後で読むのに苦労すると。
メーカーはStudio Jamって言うらしいんだけど、ネット上にあまり情報がない。バインダーが各色あり、ブルーのものがなかなか珍しく、シャレていたので、これを購入することにした。併せてTodayに差し込むプラ下敷きと、インデックスのリフィルも買ってきた。
で今週から使い始めたんだけども、これが・・・楽しい!
システム手帳といえばもうかなり大昔、まだWeb上でのスケジュール共有なんて影も形がなかった時代に、それまで使っていた前の会社の手帳から、A6サイズくらいの6穴システム手帳に乗り変えたことがあった。その頃の記憶はほとんどないから、1年かそれ以下使ったっきり、いわゆる電子手帳に移り、PDAに移り、って経過に入っちゃったんだろうなぁ。
しかし「システム手帳」なんてワード、まだ生きてるんだねぇ細々と。なんか今となっては、時代と共に変わっちゃったその言葉から来るイメージとはかけ離れた、アナログの権化になっちゃったよね。「電子手帳」も「PDA」も消えて、このアナログの「システム手帳」がまだ生きてるってのは、なんか感慨深いと言うか、なんか必然性があるっていうことなんだろうね。
一つにはそれは、やっぱりメモをとるっていう行為は、スマートフォンの時代になっても、どうしても電子機器には乗っかれないってことなんだよね。あのスピードの入力には、どうしても耐えない。これって、日本語とか中国語とか、入力したものを変換する行為がどうしても必要な言語では、結局成し得ないことなのかな?
てか英語だと、手書きがどうしても残るってことはないのかな?いや、そんなことないよね。絵と字の混ざったビジネス企画系のメモとかは、やっぱ書くスピードが追いついてないはずだよね。
ていうのと、やっぱこの、いろんなリフィルを足したりとか、自分なりのインデックス分けを工夫したりとか、こういうことできるのが楽しいんだろうね。電子機器上ではなく。リアルなモノで。
会社で使う文書はA4だから、参照用のプリントアウト物を持ち歩く時にA5ってサイズは意外にここちよい。しかも2つ折でバインダーに綴じられるA4用クリアファイルなんてのも売っている。
A4プリントを綴じるのに、6穴のパンチを探してみたら、そういうものもちゃんと売ってるんだね。1,500円から2,500円くらいで。それを買おうと半分決めて念のためおとといまた渋谷Loftに行ってみたら、このクリアファイルを発見したので、こりゃいいやとこっちを買うことにした。
さらに、以前に部のメンバーたちにいろいろとヒアリングして、ワードでまとめてあったものを、A5サイズに直して、これを直接印刷するための、白紙のリフィルも買った。家にある複合プリンタが、自動両面印刷対応してるってことも、昔は考えられなかったよね。綴じ代を設定して印刷してみたら、満足すべき仕上がりになった。
乗換駅である渋谷にLoftがあって、夜9時までやってるので比較的寄りやすいっていう環境も、悪くないやね。
いやいや、こういうアナログな楽しさってヤツを、すっかり見直してしまいましたよ。
でもスケジュール管理とかは、早晩スマートフォンの機能に駆逐されるんだろうねぇ。アドレス帳とか、地図やら度量衡なんかのデータ提供みたいな、もうシステム手帳の役割じゃなくなっちゃってる機能もあるよね。
IS03は見送るとしても、いずれスマートフォンに乗り換えようと心に決めてる身としては、メモ機能とプリント携帯という重要な役割を持つリフィルと、スケジュール管理や情報収集が役割のスマートフォンを、1つのバインダーに綴じて使う日を想像すると、とってもワクワクしますなぁ。
iPhone用ポケットを持った、しかもポケットの上から触っても操作できるようなバインダーなんて、作ったら売れるんじゃないの?もうあるのかな?
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