やっとテレビが普通に戻ってきたね。まだACのCMが多いけど、仁科亜季子や"ぽぽぽぽーん"は減ってきたし。
でもまだ原発は落ち着いていない。津波で倒壊した家々はそのままだ。長引きそうだねこれは。
2週前はライブ、そして先週は九州から帰ってきて、1日だけ休みはあったんだけども、東上線は停電に関わらず動くようになったものの、副都心線が池袋~渋谷間折り返し運転をしているため、池袋駅で乗り換え時間10分ほどを費やし、通勤時間が余計にかかる毎日が続いていたりして、疲れがなかなか取れない。
せめて要町まで走らせてくれれば、あんなに乗り換えに苦労しなくてすむのに。一時は東武を恨んだけど、今の恨みは東京メトロ向けだ。
精神的にもやっぱり不安や心配があったりしてプレッシャーがかかってるんだろうね。なにせ収まってきたとは言えまだまだしょっちゅう余震で揺れている状況だし、節電に気を使ってオフィスは暗く寒く、ガソリン不足騒ぎは収まってきたものの、電池や米やティッシュペーパーなどの品薄が続く中、今度は水の問題が出てきたりして。
しかし海外のメディアであれだけ忍耐強さ、落ち着き、秩序維持を褒められながら、どうしてああいう風に買いだめに走る愚か者どもが多いかねぇ。「浅ましい」という言葉で形容されるような行為は、多少の不安はあれやっぱりぼくならやりたくないけどなぁ。完全に追い詰められてしまう前、少し災いが降りかかってきた時が、日本人は(なのかどうかわからんけども)どうも弱いね。迷信や流言が跋扈し、踊らされてエゴ丸出しの過剰反応をする。
たいていのコンビニが看板の照明を消しているのは素晴らしいことだけど、しょーもないネオンサインとか、近所の銀行の窓枠に貼った宣伝ポスターを照らす明かりとか、車が止まっているときのヘッドランプとか、節電もどうも中途半端なんだよね。まぁ我が家だってそんなに徹底的にやっているわけじゃないけど、公共心、被災地を思いやる気持ちって、どこまでホントなんだろう?エゴと同居できるのだねきっと。
JUJUの出世作となった「奇跡を望むなら」、もともと発売から3年という年月を要してヒットにつながったこの曲が、この震災の苦しみをぶっ飛ばせ曲としてまたリバイバルヒットし、ダウンロードランキングベスト10に入ってきたそうだ。なんかそういう曲が出てくると思ったんだよね。
まだ何曲かこの手の希望とか勇気を抱かせる「がんばれ日本」につながる曲が、ヒットしそうだよね。誤解を恐れずに言えば、ちょっとクサいのがOKの世相になっている。でもこれは正直に思うんだけど、こういう集団心理は文化の爛熟からの後戻りで、ある意味すがすがしいと感じる。
さてそんな中、茨城の事業所が破損して急遽栃木事業所に行くことになった息子が、今日明日と夜飲み会の予定が入っているくせに、愚かにも月曜日の午前中に引越し屋を呼んでしまったとかで、今日は昼間バタバタと引越しの準備をしていた。
月給取りになるくせにその実感がわかず、高校時代に寮のような所で一人暮らししていた感覚が抜け切らない彼は、クルマも当分買う気はないようだし、テレビもその頃に使っていた元ぼくの14インチ4:3液晶テレビ兼PCディスプレイを持って行くという。
そのテレビには地デジチューナーがついていないので、ぼくが最初に買ったほんとに初期のデジタル放送対応のDVDレコーダーをつないで観たいから、持って行っていいかと言う。しょうがないのでスタジオのラックの中で、去年買ったDIGAのBDレコーダーを積んであったそいつを、HDの中身を整理し、たくさんのコードをはずして引っ張り出して、持って行けるようにしてやった。
今日は深夜に帰ってきて、あの祐ちゃんも参加するって言うんで元々混乱が予想されたためか、卒業式が中止になってしまい、個別手渡しでもらったと言う卒業証書を、それでも嬉しそうにほら、と見せてくれた。こういうところが長男らしくまっすぐに育っていて、ひねくれものの父親には少し面映い。
大変な時期に社会に巣立つ息子に、それでも「負けるな日本」精神を発揮して、「おめでとう。」と言ってやった父でした。
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