この間書いた、高校時代の友人Iに頼まれた教会ライブバンド、GWの休みを使って、なんとか譜面に落としたはいいものの、なんせ9曲だ。弱った頭に憶えられるわけがない。
水曜日に1回目のリハがあったのだけど、ベースの方と、もう1人のギターの方が来られなかったこともあり、9曲の内の4曲、これはIのオリジナルで、いずれも長さは2分程度、これをやるということだった。ドラムは打ち込みなので、まぁコピーしやすいし、その場で確認しての演奏でもそれほどご迷惑をかけることはない。
なので息子を日立市に送っていった前日の土曜日に、サクッと1時間ほど練習してリハに望んだが、この比較的イージーな4曲ですら、4日も経つとほぼきれいに忘れて、その場でだいたい復活できたものの、最初は何がなんだか状態に陥ってしまった。
こういうところが寄る年波の恐ろしさでもあり、ちょっとナメ過ぎの反省点でもある。
来週はフルメンバーが揃うそうで、全曲やると言う。そりゃそうだ。本番まであと2回しかリハがないんだから当たり前だ。んで残りの5曲は、これがそうイージーな曲ばかりではない。
この間の記事で、「ゴスペルとは違って白人系の音源のようだ。Jesusを連呼するようなものではなく、普通のロックとして聴いてもカッコよく、朝クルマの中で聴くと気持ちいい感じの曲が多い」と書いた。
リハの後、Iに訊いたら、アメリカでは近年、黒人が教会でゴスペルで踊りまくるのと同じように、白人系のプロテスタントの教会でも、こういうロックバンドが入って盛り上がるんだそうだ。調べてみると、こういうホワイト・ゴスペルを「サザンゴスペル」とか「カントリーゴスペル」、Wikipediaによると「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)」などと呼ぶんだそうで、英語のサイトで単に「ゴスペル」と検索すると、半々くらいで引っかかると言う。
Iが選んだ残りの5曲は、Steven Curtis Chapman、Hillsong、Casting Crowns、Natalie Grantといったミュージシャンが演奏しており、ぼくは無論、全然名前を知らない人たちだったけど、彼らはこのいわゆる「CCM」を専門に演っているんだそうだ。それぞれに大変クォリティーが高くて、構成も凝っているし、キメあり、変拍子ありで、ドラマーとしては心休まると言うわけに行かない。
スローテンポの曲が多いのだけど、盛り上げる部分と静かな部分のメリハリを生かしたものが多く、つまりドラムが休みの小節も多い。休みなら楽じゃん、とお思いになるかもしれないが、これがとんでもない。ドラムの役割って言うのは、リズムキープと曲構成のキープだ。休みってことは、休んでいる間、小節数を数えてなければならず、入る場所を間違えたらぶち壊しだ。
またスローテンポって言うのは、変わったパターンとかでない限り、難しいテクニックがいらないことが多いと言うのはその通りなんだけど、バンドをやったことがある人ならわかると思うけども、テンポが遅いほど難しいのだよね。リズムキープって。ぼくも含めて素人にありがちなのは、休符が本来よりも長くなったり、手数が少ない場所でむしろテンポが遅くなっちゃったり、ってことなんだけど、スローテンポの曲って言うのは、こういうのがより顕著に現れる。
というわけで、この週末はそれぞれ2時間ずつくらい、TVで阪神戦を無音で映しながら、この5曲を練習した。まぁ2時間ずっと集中してって訳ではなくて、阪神がチャンスを迎えたら、音を出してしばらく観て、みたいなゆるーいカンジでだけどもね。こういう時のBGVとしては、野球の常時ハイテンションじゃなさ加減が丁度よい。
合計9曲もの曲を、「健康」の30年来やってる曲のように頭に、体に覚えさせることは、この年齢、かつ短時間ではなかなか困難だけども、まぁ全編グダグダにはならない程度には繰り返し練習できたかな。こういう時は防音室&電子ドラムV-Drumsが威力を発揮するよね。
てことで、割合天気がよかったのにほとんど家にこもる、オタク型週末でした。陽のあるうちに外に出た、ホントに唯一の数分間に撮った写真を載せときます。
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