6月中に2度あるとは思わなかった、阪神とジュビロの両方が勝った今日は、久々に2日続けて休める嬉しい1日目となった。そんな状況なので、ネタが仕事がらみになっちゃいますがお許しを。
6月期のうちの会社は、この時期忙しいのですよ。その上トラブルまであったりして、「忙しいって言う字は心を亡くすと書く」ってよく言うけど、まさにそんな状態。前の会社にいた一時期ほど帰りが遅いわけではないのだけども、出社時間から夜8時9時まで、べったり予定が詰まり、昼はコンビニおにぎり、っていう日が続くと、さすがに辛い。もうすぐ人生半世紀だしねぇ。しかもこういう時に限って、週3回飲みが入る。
そして昨日は、子会社だった2社を合併して初めて、新卒を9人採用した今年、その9人が研修期間を終えて正式配属になったのを記念した飲み会があった。
人事を担当するのはサラリーマン人生で初めてではないのだけど、その一回目、前の会社の子会社にいた時には、新卒採用は特別プロジェクトが組まれて、人事のコミット度はやや低かったので、今回は書類選考から面接、内定、入社式、新卒研修に至るまで、がっつり関わり、かつ手探りで進めたという意味では、自分でもびっくりするほど思い入れがあったのだと、改めて感じた。
海外のビジネスモデルを日本に持ち込んだり、日本のアントレプレナーの卵たちをメンタリングして、ビジネスアイデアを世界に広げるサポートをしたりする事業をしているうちの会社では、採用も手探りながらかなりインターナショナルだ。
9人の新人のうち、日米両国籍を持つのが1人、台湾系アメリカ人が1人、東欧国籍が1人、両親が中国から日本に帰化した北京語ネイティブが1人、インドネシア国籍が1人、アメリカ留学していたバイリンガルが1人ということで、生粋の日本人は3人だけ、そのうち1人は慶応のSFC出身でシリコンバレーに遊びに行っていたというような具合だ。
そんなバラバラな文化的背景を持つ彼らが、うまくコンフューズできるのかとちょっと心配していたのだけど、この3ヶ月の間に、見事に「同期」感をかもし出してくれているのがまず嬉しい。
初の新卒採用ということは、これまでは一部を除いてほとんどの社員が中途で入社していたと言うこと。新卒採用の最も大きな意義は、会社の文化を継承すると言うか、そもそもあまりはっきりしない会社のアイデンティティを、彼らが作り出して行ってくれると言うことだから、このことは実はとても大きな意味を持つ。
しかもこの新人たちは、ウチの息子とも「同期」だからね。実際に新人のうち1人は、ウチの息子の高校の時の同級生だったりもする。もっともお互いに、全然知らないと言っていたけども。なので、いま家電量販店での販売実習をやっている息子を見るような思いが、個人的にはかぶってくる。
しかしまぁこれだけ個性的な奴らを、よくも集めたものだ。一部関連企業の新卒と合同の研修もあったりしたのだけど、その講師の方から、うちの会社の新人たちは、よく言えばそれぞれにキャラが立っていて、バラエティ豊かだと--悪く言えば自己主張が強くてやかましいと--言われた。それもぼくにとっては喜ばしい。そのぐらいでなくちゃね。若いうちは。
中国や東欧では、東日本大震災のこと、特に福島原発のニュースが、特に初期にはかなりおどろおどろしく報道されたようで、国のご両親には、ホントに日本に就職するのかと、ずいぶん言われたらしい。なにせ帰国推奨までされていたような、海外から見るこの震災への危機的意識。それでも全員が自分の意思で日本に戻ってきてくれたって言うのも、嬉しかったよなあ。
昨日の飲み会では、最後に挨拶をさせられたのだけど、そういうもろもろの思いや、手探りの中、やはり新人への思い入れの深い社長に何度も怒られたりしながら、今後の新卒受け入れの雛形を作ってきたことが思い出されて、思わず涙ぐみそうになってしまった。歳を取ると涙腺が緩んでくるよねぇ。バレたかな?鼻声は酒飲んだせいだってことで処理しといていただければ。
挨拶の最後に、餞別とプロモーションを兼ねて、「健康」のCDをプレゼントした。
そしたら台湾系アメリカ人のA--かわいらしい顔して意思が強い--が、冒頭の写真の扇子をくれました。おお、いい扇子持ってなかったから、これは嬉しい。暑いからねぇこのところ。今日はかなり過ごしやすいものの。
てことで新人を送り出すの巻でした。
今月はこのブログ、日曜はずっとサボってしまってるのだけど、明日は「仁-Jin」の最終回2時間スペシャルがあるので、やっぱり書けないと思います。あらかじめお断りしておきますです。
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