今週水曜日、今年は絶不調のわが阪神タイガースが、なんと四十数イニング無失点の今や押しも押されぬ球界のエース、ダルビッシュから、2点を取って勝利した。しかもサッカーでは、わがジュビロ磐田が、今年7勝1敗で首位を独走する柏レイソルに、3対0で完勝した。
今年、阪神とジュビロが両方勝ったのは、多分初めてのことだ。しかも両方とも無理目の相手にだ。うーむ、めでたい。
ところがそんな日に限って、何の因果かトラブル対応で徹夜を余儀なくされるワタシ。いやー、完徹なんて久しぶりですわ。さすがに寄る年波にこれは辛い。そのリカバリーで、今日はなんとか休めたけど、明日は会社に行かねばならない。
しかもこの日はSuperflyの約2年ぶりのニューアルバム、「Mind Travel」の発売日だったんだよね。今回はAmazonで予約発注してあったので、この日に届いてるはずだったのにぃ。
と言う訳で、木曜日の夜、半分まぶたがふさがった状態で帰ってきて、全部は無理だったけど半分ちょっとを聴いたこのアルバム、いやいや、相変わらずキレのいいボーカル、気持ちよいサウンドだねぇ。ボロボロに疲れた体に染み渡るようですわ。
いやだけど、Superflyはすっかりメジャーになったよね。今回のアルバムは、半分以上の曲が聴いたことがある。ドラマの主題歌、CMソング、ワールドカップの応援歌と、彼女はこのところ、随所からひっぱりだこだもんね。なんか押しも押されぬ日本を代表するシンガーに急成長したカンジだよね。
まぁ確かに、前回のアルバムの時にも書いたかもしれないけど、今の日本のロックシンガーのカテゴリーでは、他に並ぶものなしだもんね。うまいと言うか、そのエネルギーとパワーは、すごいよね。彼女には長く続けて欲しいなぁ。やっぱミュージシャンは、長く続けられるということが一番素晴らしいことだよね。吉田美和も、秦基博も、MIWAも、みんなそれが目標だって言ってたけど。
さて、もう一つここ最近プチハマりしてたのが、今野敏さんという作家の小説、「ギガース」だ。
ある前の会社の後輩Twitter仲間のつぶやきで知ったこの作家さん、最初に読んだのは警察の科捜研のメンバーが謎解きを行う「ST 警視庁科学特捜班」シリーズだったので、警察モノとかミステリーとかが守備範囲なんだと思いきや、宇宙戦争を題材にしたこの小説「ギガース」、こんなものも書くんだね。
ぼくはStarwarsシリーズの大ファンだし、「2001年宇宙の旅」はすばらしい名作だと思うし、そういう宇宙SFものは好んで借りる。子供の頃には宇宙戦艦ヤマトは必ず観ていて、もうすぐ出るキムタク主演のこの作品の実写版DVDを、どうやって早く借りるかをこのところ画策してたりする。
でも、ガンダム世代よりはだいぶ上なので、こういう日本の宇宙モノっていうのは、ずいぶん長いこと触れていなかった。しかもアニメではなく小説だ。文庫版にも解説の後ろに挿絵とかが入っていて、題材的には極めてアニメ的なのに、中身は完全にテキストのみだ。
それだけにこの小説は、宇宙モノとしてはすごくリアリティーがある。宇宙船は軌道計算によって飛ぶもので、その軌道を外れて自由に飛び回るなんてことはあり得ない、惑星の周回軌道で、スピードを上げようと思ったら高度を下げる、と言ったあたりの設定は、なるほどそうなんだ、と思わせる。
母船から飛び出した艦載機は、搭載できる噴射エネルギーにも限界があるから、ひとたび軌道を外れたら、もう宇宙の藻屑となるしかない。なので、艦載機のOSには、軌道をはずれないようにするためのあらゆる機能が盛り込まれている、ってあたりも、Starwarsのようなスペクタクルやスピード感はないけども、リアルだよなぁ。
だから、むしろ画像や映像ではなく、テキストの方が、表現手法として適切だったと言うことなのかもしれない。
最初読み始めたときは、カタカナの専門用語がたくさん出てきて、とても読みづらかったのだけど、それらが頭に入ってくると、ストーリーにはまっていく。文庫本は4巻までしか出てなくて、4巻はつい最近発売されたばかりなので、図書館には3巻までしか置いていない。
なので4巻、5巻は、新書--と言っても漫画と同じサイズ--を借りてきて、2週間で5巻を読みきってしまった。5巻が出てからもう3年。早く次のを出して欲しいなぁ。
ということで、疲れた週末に、ロックとスペース小説という、新たな癒しのお話でした。
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