梅雨が明けましたなぁ。いやぁ、暑い暑い。そんななか今日は、今度のライブでやる方向になっている新曲の仕上げのために、家にこもって作業するはずだったんだけど...
昨日、結構気に入っていた通勤用の靴--通勤用って言ってもかなりカジュアルな茶色の革靴--が、かかとを踏みすぎたのかついに左のかかとのクッションが、破れて外に出てきてしまった。
昨夜も結構遅くまでCubaseと、ボーカロイドソフトのフリーウェア、UTAUをいじっていて、寝たのは5時ごろになったんだけど、11時ごろには起きだして、早めに用事を済まして続きの作業に取り掛かろうと、飯を食って靴を買いに出かけた。
近所のディスカウントショップの中では、靴についてはロヂャースよりも朝霞台のオリンピックの方が充実している。2Fの靴コーナーで、前のヤツとそれほど変わらないのを、割合時間かけずに選ぶ。それからついでに、それほど遠くないロヂャースに寄って、この季節消費の激しいお茶やビールや娘のバレエの時のスポーツドリンクといった液体系を、大量に買い込んで家の中に運んだら、そんなことをこの暑いのに昼間にやるもんじゃないねぇ。
汗だくの上に重たい荷物を運んだためにかなり疲れて、さらにこのところの、飲み会もブッチせざるを得ないほどの超多忙の疲れもあったんだろう、いざ作業を始めようと思ったら、ぐわっと眠気が襲ってきた。
「健康」の曲は、みのりん言うところの"本歌取り"が多い。他人様の曲の一部を借りてきて、そのエッセンスを盛り込んでウケを狙うやり方だ。著作権法的にはなかなか難しいところがあるこのやり方、いろいろと気を使いつつも、今度の曲にもかなり多用する。
そして今朝布団の中で、そうだ、あの曲をちょいと拝借しようと思っていた曲が、作業にかかろうと思ったときにはすっかり頭の中から飛んでいた、っていうのも、やる気をそいで眠気を誘った要因になった。
こりゃもう寝るしかないと、スタジオのリクライニングソファに横になったら、あっという間に寝入ってしまい、バレエに出かける時間になって娘に起こされる。
ぐわー、結局今日は、まだ何もできてないじゃないか!この週末に楽譜に落とすところまでやらなきゃならないのにぃ。
しかしこのボーカロイドソフトってヤツ、いじってみるとなかなか奥が深い。ボーカロイド、つまり歌うロボットで、一番有名なのは初音ミクという製品。こいつを買うと13,000円くらいするのだけど、このUTAUというソフトは、一応シェアウェアではあるものの、お金を払わなくてもフル機能が使える。良心的だ。
みのりんからボーカルを入れたイメージを聴きたい、っていうご要望があり、普通に歌って録音してもよいのだけど、いかんせん私、歌はヘタクソでねぇ。こっぱずかしいのでネットで探して、このソフトを発見し、先週ダウンロードしてみた。
基本的には普通のシーケンサーのピアノロールのようなUIなのだけど、ここに拍に合わせて音程を入れていき、1つ1つの音に歌詞を埋めていく。休符や、譜割が細かいところなどは、けっこう長さの調節とかに手間取る。
そしてこれをWave形式で出力してくれるところまでがこのソフトの役割。出力した音声ファイルをCubaseにインポートすると、曲に合わせて歌ってくれるようになる。
細かな調整をせずにそのまま歌わせてみても、音符が長いところや、普通に発音すればよいところは、まぁまぁそれほど不自然でなく--と言ってもデフォルトの音声はかなり機械っぽく、初音ミクみたいにかわいくはないけども--歌ってくれる。
ところが歌ってやつは、例えば1つの音なのに途中で音程を変えたりとか、あるいは「ウォウ」とか「ラィ」とかと言った普通じゃない発音が結構あるじゃない。ここのところを、「ウオウ」って入力しちゃうと、もうそのまま"う・お・う"と歌ってくれちゃう。
これだと不自然なので、これを調整するための機能がいろいろとついていて、フリーウェアとは思えないほど充実しているのだけど、これをいちいちやっていると、とんでもない時間がかかっちまう。
それと、曲全部を一気に1つのファイルで作ると、同じリフのところとかは作業の無駄になるし、時間のずれの細かな調節とかがまた大変になるから、AメロとかBメロとかサビとかのパーツごとにファイルを分け、さらにハモリのところはもちろん1つのファイルでは作れないので、別のファイルとして作る。当然、1番と2番は歌詞が違うから同じファイルで、と言うわけには行かないし、ってことで、膨大なファイルの数になる。
最初は特にファイル名のルールとかは決めずに作業を始めたのだけど、それではとてもファイル管理ができないことに気づき、途中からファイル名のルールを作って、1回目のサビの、1番目のメロディーの、ハモリのパートaというようにファイル名をつけていくという、極めてシステマティックな作業になっていく。
うーむ、これはちゃんと時間をかければかなり人間に近くできるものの、よほどの根気と作業の確実性を要求されるぞ。
まぁ今回は歌が乗ったイメージがわかればいいだけだから、そんなに深くはいじる気がないけど、これがホントに初音ミクみたいな声だったら、徹底的に調整する気になるのかなぁ?ぼくはそういう根気は、人よりはあるほうだとは思うけど、あまりこなれた操作性とは言えないし、ちょっとそこまでやる気にはならないなぁ。
でもなかなか面白いソフトではありました。今日はこれからさらにもう少し、こいつをいじってみます。
しかし頭から飛んだあの曲、いまだに思い出せない。ううーむ、普通のコーラスグループが歌うようなあたり前の有名な曲だったんだけどなぁ。こういう脳ミソの弱り方は、困ったもんだよねぇ。
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