今年の冬は寒いよねぇ。異常だよね。ほんとに地球温暖化なのか?でも3月に入って、今日の昼間はちょっと暖かな感じがした。昨日より3度高い12℃だったらしい。気温がそんなに高いわけじゃないんだけど、三寒四温のサイクルに入ってきた感じはあるよね。
そんななか今日は、朝から普通に起きて、娘の卒業式に出てきた。娘の高校は、中学からの一貫教育ってやつで、でも中学は娘が入った前の年にできたばかりだったので、校舎もとても新しくきれいだったのだけど、同じさいたま新都心駅が最寄と言っても、中学とは違って駅からバスで10分ほどかかる高校のほうは、もう創立60年以上になるようだ。
考えてみれば、中学のときはわりとよく学校にも行ってた気がするんだけど、高校に入ってからはあまり行かなくなった。娘が部活には入らなかったのと、特に3年になってからは、あまり校内のイベントとかで何か発表するとかもなくなっていたからだ。
今日は電車で、もう1駅だけ、さいたま新都心よりはぐっと本数は少ないながらスクールバスが出ている、東上線のみずほ台駅から、保護者用のバスが出ると言うんで乗って行った。とはいえ何度かは行っている娘の高校に行くときは、過去は全て車だったので、娘が3年間毎日通っていたこのルートで学校に行くのが、今日の卒業式の日が初めてと言う、変な巡り合せになった。みずほ台なんて、そもそも降りたのが初めてだ。
中学よりはだいぶ歴史を感じさせるうす汚れた体育館に、保護者と卒業生約400名、その他在校生とか来賓を詰め込んで、卒業式は始まった。仏教の学校だけに、壇上には祭壇があり、授業の始まりとかも含めてこの学校では挨拶は常に「合掌」なのだけど、卒業式でもそこは変わらない。
今日は中学の卒業間近の部活引退のチアダンス発表会のときのようには、本人たちも別に泣いてもいなかったし、式は粛々と進んでいくのだけど、やっぱり送辞とか答辞とか、読み上げる生徒が涙で声を詰まらせたりすると、年を取って涙腺が緩んできた父としては、少し目頭が熱くなってしまう。
しかもこの時期は大震災からほぼ1年。送辞にも答辞にも、この震災で普通に暮らせていることのなんとありがたく貴重なことか思い知らされた的な趣旨のワードが入ってくるのだけど、不覚にも、まったくホントだよねぇ、と心の中でストレートにリアクションしてしまう。震災を持ち出すのはずるい。反則だ。
2時間ほどで式が終わり、最後の退場前にクラスごとに担任の先生に、クラッカーやらジェット風船やらを鳴らしてシュプレヒコールを送る。この辺は女子高生らしい明るさだ。
その後教室に戻って最後のホームルーム。今日だけは保護者が入ってもよいと言う。これまた初めて3年の教室に行って、多分小学校の授業参観の時以来、普通にクラスに生徒が全員いて、先生がいて、という状況を目の当たりにする。
この学校はトップクラスよりはちょっと下だけども、県内の女子高では割合レベルが高い進学校で、とにかく学校間の大学合格率競争に勝つために、けっこうな詰め込み教育を行う。
娘は中学受験の時には、小学校の同級生の男子どもの低俗さ?に嫌気がさしていたらしく、絶対に女子校に行くと言って、直前の模試で合格率5%って出てたのに、ラッキーにも引っかかってこの学校に入学できた。だけど、成績はずっと中の下か下の上って感じで、勉強よりも体を動かすことの方が好きな彼女のこと、この受験至上体質にはなかなかなじめなかったようだ。
特に高校から入ってくる子はみんな優秀で、クラスは分けられているんだけど、メガネをかけたガリ勉タイプの比率が高いように見える。先生の中には、露骨にイヤミを言うような人もおり、学校に行きたくないと言いだして、担任の先生と面談したりして、ちょっと大変な時期もあった。
そんなちょっと逆縁の感もあったこの学校で、ペシミスティックになりがちな彼女に、だけど友達はみんな味方してくれるんだろう、ならいいじゃないか、それだけでもずいぶん幸せなことじゃないか、3年で終わっちゃうんだから、自分のいる環境の悪い面ばかり見てたって、無駄に不幸になるだけだぞ、せっかくの一生に一度のティーンエイジなのにもったいないぞと、何度かオプティミスト精神を刷りこんだりもした。
教室での様子を、卒業の日になって初めて見てみて、ああやっぱ、周りの友達とは明るくポジティブに付き合っていたんだと言うことがよくわかって、想像でしていた説得が嘘ではなかったということと、なによりオプティミスト精神が彼女にも伝えられていたんだなと感じられて、ちょっと暖かい気持ちになった。
ホームルームの最後のところは、保護者の方はちょっと教室を出ていただけますかと、3年間担任だったその先生が言うので、そこで教室を出て、謝恩会に向かうカミさんと娘を置いて、家路についた。
さいたま新都心にも、これでもう当分縁はないなと、喫煙スペースで一服しながら、さいたまスーパーアリーナの写真を撮ったりした。春の空だった。うーん臭い。ヤバいノリだ。
彼氏いない歴18年となっては多少の焦りがあるらしく、中学受験の時とは真逆に、大学受験では絶対共学がいいと言って、実際に狙い通りになった娘は、ひな祭り前日の昨日、先に帰るなら雛人形を片付けといてね、嫁き遅れちゃ困るから、って言ってたんだけど、おあいにくさま、雛人形出しっぱなしに関しては、父は確信犯なのよ。
何度抗議されたら片付けようかな。ってかそんなに言うなら自分で片付けろっつーの。
携帯をiPhone4Sに機種変するのが今一番の関心事らしい。きっとしてやっちゃうんだろうな。ホント、奴と付き合ってると自分のバカ父ぶりに呆れるばかりだ。いや別に、ですが何か?って感じなんですけどね。
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