GW前半の銀婚式の日にカミさんとハイキングに行った時、途中道に迷ってカミさんのスマホIS11SHでGPSを使って助かったんだけど、その時にバッテリーがけっこうギリギリになっていて、「携帯できる充電池ってないの?」って話になった。
確かにそれは、通常はオフィスにいればPCのUSBポートから電気をちょいと拝借すれば困ることはないけど、出かけてたりすると、しまったなぁってことはよくある。
去年から携帯が一気にスマホ化して、この問題はかなり多くの人が抱えることになった。ぼくは音楽聴きっぱなしではないし、世間の人ほどヒマさえあればスマホをいじってるってことはないけども、それでもISW11Fは、朝100%だったのが1日でほぼ0に近づくもんね。世の中の何十%かの人、つまり数千万人が、この同じ問題に直面してる状況ってのは、考えてみれば異常な事態だ。「スマホ充電党」って政党作ったら、結構票が集まっちゃうんじゃないの?
だけど調べてみると、携帯用充電池って意外にメジャーになってない。いや、けっこう製品はあるのよ。だけど、メジャーなメーカーでそういう製品を出しているのは、Eneloopという優れた製品を持ち、Panasonicに買収された旧SANYOしかない。
しかもいずこも同じ薄型TV不況に苦しむPanaは、主力商品である通常電池型のEneloop以外を、一挙に生産中止にするという暴挙に出た。Eneloopシリーズにはカイロとか太陽電池充電器とかいろんな派生商品が出ていて、特にエフェクター用の9Vパワーサプライなんかは、長い時間安定した電圧を提供し、Musician御用達となっていたのに、だ。
まぁ確かに量が出るものでもなく、なかなか儲からないだろうし、企業の論理として仕方ない部分はあるんだろうけど、今回カミさん用に買ったKBC-L27Dという2700mAhの容量を持つ携帯用充電池、こいつすら生産中止にして、今後この手の製品を出す予定はないらしい。これはきっと、大きな経営判断ミスだと思うよ。
SANYO以外にこの手の製品を出しているのは、中国の名も知れないメーカーで、日本のベンチャーが輸入し販売主体となっているようなものがほとんどだ。でもこれらの製品も、コンパクトながら、通常のスマホなら4回分くらいにあたる9600mAhの大容量を持つものとか、いくつかの製品が、かなり安価で発売されている。
その中で自分用に買うならこれだな、と選んだのが、KOGESという聞いたことのない輸入代理店が販売している、PowerBank 5000mAhという製品だ。重さ136g、スマホ本体より厚みは少しあるけども、大きさは変わらないコンパクトさで、スマホ2回分の充電容量を持ち、2系統のアウトプットのうち1つは2.1A対応なので、iPadなどにも充電でき、充電が速い。
もっと安い1,500円で同じ容量の製品も出ていて、見た目はほとんど同じなんだけど、こいつはアウトプットが最大1Aで、試してみたわけではないけど充電に時間がかかるはずだ。
まず発注したのはカミさん用のKBC-L27D。値段はPower Bank 5000mAhが1,880円、KBC-L27Dが買った時点で2,322円で、こちらの方が高い。でも例えばACアダプタがついているし、電池残量を示すLEDが色の変化で表示するようになっていてスマートだし、付属の充電用USB-MicroUSB変換ケーブルは、データ通信用の結線を切ってあるので、データ通信できるケーブルだと充電できないIS12SHのような製品でも、問題なく充電できる。
そもそも中国製品では確認できないそういう互換性とかも含めた情報が、サイト上で確認できるし、なにより容量が少ない分、小さくて軽い。わずか78g。これはバッグに入れっぱなしでもほとんど気にならない重さだ。(すいません、写真はAmazonから拝借しました。)
ということで、カミさんにも扱いやすいだろうこれを選んで、水曜日に届いたのをいじってみると、まぁ十分に使える、よくできた製品だ。実際に満充電までしてみたわけではないから、そこのとこの評価はのちほどカミさんに聞くしかないけど、日本製品の機能美を感じさせてくれる。
よし、これが使えるなら、ぼくの方は、というので、PowerBank 5000mAhを発注し、今日届いた。
付属しているケーブルはUSB-MiniUSBなのでスマホ充電用には使えないし、ACアダプタはついてないし、LEDは数で表示する形式だし、保証期間はわずか30日(!)だし、なによりスイッチが本体表面についていて簡単に押されちゃうようになっているので、カバンの中に入れておくと、誤ってスイッチが入ってしまうことはほぼ間違いない。なにしろAmazonの段ボール過剰包装状態ですら、届いたのを開けてみるとスイッチが入った状態になっていた。
まぁスイッチが入ったところで、LEDがつく分の電気を消費するだけだから、ほとんど実害はないだろうけど、気持ち悪いことは気持ち悪い。KBC-L27Dはスイッチのところが少し窪んだ形状になっているので、誤って押されてしまうことはあまりないと思われる。こういうところが日本製品の細やかさだよね。
でも十分に軽いしコンパクトだし、コストパフォーマンスは高く評価できる。
実際に充電してみると、完全に0%の状態から、スマホの電源を入れずに充電して、1時間で50%くらいにはなった。だけど2.1Aという割にはちょっと遅いかな?2A出力のPCi製の電灯線-USB変換アダプタ経由で充電した時は、もうちょっと速かったと思うけどなぁ。もしかして看板に偽りあり?
だけどこの手の製品が、まだあまりメジャーなメーカーから出てないって言うのは、去年から今年にかけてのスマホ化のスピードが、いかに急速だったかを物語るよね。Net上のいろんなサービスがまだスマホ対応できてないし、うちの会社も含めて多くの企業が、まさにがんばってるまっ最中なんだろうね。って中で、何度も言うけど携帯用充電池の生産を中止したPanaさん、後悔先に立たずでっせ。
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さて今日は、いよいよ7月のライブに向けて来週から始動することになった「健康」の新曲練習に向けて、個人練習を開始した。この新曲、今年の1月に仕上げたぼくが作った曲なんだけど、実際に叩いてみると、思ったより難しい。しまった、最近は曲作る時、V-DrumsからのMidi出力で実際に叩いて入力することもできるのに、面倒なのでキーボードから手入力で入れてるからなぁ。やばい、これは明日さらなる特訓が必要だ。
そして娘は昨日、生まれて初めて家の外で働いて稼ぐ経験をして来た。高校はバイト禁止だったからね。
ファーストフードなんだけど、夜シフトだったので、閉店後の掃除とか椅子上げとか、肉体労働が中心だったらしく、わずか2時間なのにすっげー疲れたと言って帰ってきた。お前ねぇ、そうやって父は何十年も毎日働いて君たちを食わせてきたのよ、って言ったら、だってお父さんはコレでしょ?って言ってデスクに向かってヘラヘラとキーボードを叩く真似をしやがった。
肉体労働じゃないから楽ってことはないんだぜ。もっともっと世の中を経験しなさい。
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