てことで月曜から水曜まで、強引に仕事を片付けて、昨日の朝8時半過ぎに家を出て、東北道と蔵王エコーラインを通り、蔵王温泉にやってきた。
以前だったら延々と続く東北道の運転もぼく一人だったが、最近はスピード恐怖症で役に立たないカミさんに代わり、息子に運転を任せることができて便利だ。佐野SAから東北道を降りる寸前のPAまで、半分寝ながら進むことができた。
1日目のメインイベントとなる予定だった蔵王頂上の噴火口跡にできた湖である「お釜」に近づくと、着く直前までほぼかんかん照りだったにも拘らず、いきなり雲の中に突っ込んで、濃霧と突風にさらされ、頂上の駐車場からお釜の絶景が望める場所まで、風と寒さに耐えて歩いて行ったのに、全く何も見えなかった。
しかたないのでそのまま、今回の宿である「五感の湯 つるや」に、そこそこ早い時間に到着。着いてみるとそれほど新しい宿ではなさげだけど、内装はまぁまぁきれいで、ウォシュレットや貸し切り温泉など、最近好まれる設備やサービスはおおむね取り揃えている、まぁまぁの施設だ。
温泉は強酸性の白濁湯。完全に源泉かけ流しで、一切の加水、加温をしてない湯は、硫黄のにおいが強烈でちょっと熱めだが、入れば気持ちよく、特に露天風呂はいい感じの湯加減で、つい長湯をしてしまう。
食事は蔵王牛のステーキ、しゃぶしゃぶ、すき焼きから選択でき、ゆうべはステーキにしたのだけど、柔らかくてなかなか美味で、 付け合せもいわゆる旅館飯の感じでくっついてくるので、全部食べたらそれから超満腹で食後2時間くらい動けなくなって、敷いてくれていたふとんで仮眠だ。あ~、なんて幸せ。
今日は蔵王スキー場の3本あるゴンドラ・ロープウェイの、山裾側から見ていちばん右の蔵王ロープウェイにまず乗り、中段の「樹氷高原」駅からさらに夏山リフトに乗って、いろは沼という湿地帯と、変わった松の並ぶ観松平に行くコースの入口から、プチハイキングのスタートだ。
今日はずっと天気が怪しいと言われていて、今朝の情報番組でもこの辺は午前50%、午後60%の降水確率だと言われ、ある程度覚悟して、雨天用のフード付きジャケットとか折りたたみ傘とかを持って出かけたのだけど、結局ピーカンではないものの、ずっといい天気で、夕方になってちょっとにわか天気雨があったくらいで、結構日焼けした。
標高は1,300m前後で、大した高さではないのだけど、泊まった蔵王温泉の標高900mでもすずしくてエアコンなんかいらないくらいなので、この高さでも十分に気持ちいい。歩いていると汗をかくし時々日が当たるとかなり暑いけど、風が吹いてくるとひんやりする。こういう陽気で緑の中を歩くのって、やっぱ最高だよね。
パラダイスゲレンデを横切り、スキー場中央部分にある片貝沼、目玉沼、うつぼ沼と沼めぐりをして、途中おにぎりを食べたりしながら、意外に早くいちばん左のゴンドラ、蔵王スカイケーブルの山頂駅のあるドッコ沼に着く。
スカイケーブルで山を降りて、硫黄の香る温泉街をいちばん上の神社から参道を下る形で宿まで下りていく。 途中にある日帰り入浴施設は大人300円というリーズナブルな料金。強酸性の温泉なのでせっけんは使えません、と注意書きが書いてある。
お土産屋に寄ったりソフトクリームを食べたりしながら宿に戻り、サービスでついている貸切風呂、木の香の湯に、男2人、女2人の順で入る。けっこう足が疲れてアキレスけんの付け根のところが痛む。
風呂上りから夕食の間に昨日より時間があったので、お土産屋で買ってきたひえひえのビールを飲んで、プチ夕寝。毎日幸せだなぁ。今日の夕食はすき焼き。これまたものすごい量で、あっという間に超満腹になる。
今日の事件は、自宅用老眼鏡の片目のレンズがどっかいっちゃった件だな。ショックー。なんでやねん?結構金かけて作った近々両用レンズだったのに。春にルスツにスキー行ったときに、フレームから外れる癖はついてたのよね。だから気をつけてはいたんだけどなぁ。くっそー。仕方ないのでお土産屋で安物のつるし老眼鏡を買ってきてこれを書いている。
てことでなかなか気持ちの良い、個人的には35年ぶりの山形でございます。明日は山寺立石寺に行ってから、また長躯、埼玉まで帰る予定です。
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