山形旅行3日目は、チェックアウトして、西蔵王高原ラインという有料道路を通り、山形県庁前を通って、山寺--立石寺--に向かった。この宿つるやは、ハイシーズンにもかかわらず、じゃらんポイント割引が使え、それを使ったら1人1泊約9,000円と言う、さすがにカードは使えないけど、大変リーズナブルなお値段。
あのポイント割引は宿が負担してるんだよね。前の会社時代の記憶によると。これは画期的なことですよ。古い宿っぽいのに、なかなかいろいろと経営努力してる宿だなぁ。
山形市街から車で30分もかからないところにあるこの山寺--立石寺--は、相当古い時代からある天台宗の古刹で、芭蕉が「奥の細道」で、"静けさや 岩にしみ入る 蝉の声"という句を詠んだことで有名になり、たまたま行ったのが土曜日だったこともあるのかもしれないけど、いまだにかなりの人出がある。
実はこの山寺、高校に入る春休みに、ぼくは初めての一人旅をして、当時仙台に住んでいた叔父一家にお世話になりながら、松島とか平泉とかを回ったのだけど、その時に電車に乗ってここにも来たことがあった。もう4月なのにその日は雪が降っていて、ものすごく寒かったことを憶えている。その時はもちろんそんなに人出はなかったと思うけど、その時以来もう35年ぶりの来訪だ。
その時にはまだ2歳だったいとこのY子は、今は結婚して母親になっちゃったけど、ぼくも年下の兄弟がいなくて、ずっと妹が欲しかったのもあって、叔父の家に帰ると、毎晩遊んでやった。その時にはまだ彼女にも兄弟がおらず、そういうお兄さんがよほど珍しかったのだろう、帰りに仙台の駅で大泣きして、その後いまだにぼくのことを「○○兄ちゃん」と呼ぶ。そういうノスタルジックな思い出のある旅だった。
その名の通り、下から登って一番奥の奥の院まで行くためには、"千十余段"ある階段を登って行かなければならないこの山寺。ふもとにある根本中堂から、娘は1段1段数を数えながら登って行く。途中、芭蕉が句を詠んだ場所には「せみ塚」という塚が立っていて、ここで一休みだ。
いやーしかし、あの時の雪が懐かしく思える暑さで、千段もの階段を登ると、もう汗だくどころか、風呂上りのようにびしょ濡れになる。4,50分ほどで奥の院に着くと、かなりの達成感だ。娘が階段の段数が合わないと言っていたが、これは後で、最初の根本中堂に登る階段にいくつかあって、真ん中の階段を登ると、確かに1,010段ちょっとになると言うことで解決した。
山を下りてきて、車を停めたおみやげ屋兼そば屋で、千円以上金を使うと駐車場代がタダになると言うので、メシを食って、さくらんぼソフトクリームを食べる。このそば屋の冷房が気持ちいい。厚手のポロシャツがなかなか乾かないので、車からTシャツを出して着替える。
それからいつもの我が家の習慣、帰り際の温泉に浸かりに、あらかじめ調べておいた山形北インターのすぐそばにある一軒宿の立ち寄り温泉、大野目(だいのめ)温泉に行く。地中800mを掘って湧出したというこの温泉、アルカリ性の少し茶色に濁った岩風呂で、源泉かけ流し、加水も加温もしていないのに、入浴料300円と言うリーズナブルなお値段。
この辺の立ち寄り温泉はどこも300円とか、行っても500円とかなんだよね。もちろんそんなきれいな設備ではないし、ロビーも冷房が利いていないと言うのはあった。さらに旅館+温泉に、ラーメン屋を併設すると言う訳のわからない施設である上に、夏場には50度の源泉は熱すぎて、3分と浸かっていられなかったんだけども、このお値段は関東の温泉屋さんに見習って欲しいよね。
温泉を出たのが3時前、それから山形道に乗って、一路埼玉に向かう。帰りは結構道が混んでいて、長距離の渋滞と言うのはなかったものの、しかもその混んでる場所は息子に運転させたのでぼく自身はイライラはしなかったものの、「断続的な渋滞」という奴で、ノロノロ進まざるを得ないことが何度かあったし、途中宇都宮のそばではものすごい雷雨に遭ったりもしたけども、佐野SAでメシを食って、10時前には家に着いたから、まぁまぁ順調だったんじゃないの?
てことで、山寺と大野目温泉は暑かったけど、高原は涼しかった、山形の旅は終わってしまいました。
今日のこっちは暑かったねぇ。片方のレンズがなくなってしまった近々両用老眼鏡は、レンズを作ってもらうと5,250円かかると言う。まぁ仕方ないので、地元の和光のメガネスーパーに行って発注した。そして今日は、DMMで借りられた新作、「コクリコ坂から」「ロボジー」の2本を、ゆったりと観ることができました。明日は久々のレコーディングでございます。
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