会社のそばの行きつけの歯医者さんで、受付兼助手のお姉さんに歯石を取ってもらってる時に、「普段歯磨きはどうされてます?」電動だと言ったら、食い気味に、「ソニッケアーですか?」と言われた。
その時はパナソニックのをもうずいぶん長いこと使っていて、そろそろ買い替えようかなぁと思っていたところだったのだけど、もうね、電動ならソニッケアーでしょ、それ以外は手磨きには絶対勝てませんよみたいな、"平氏でなければ人ではない"くらいの勢いでありますの。
ソニッケアーってのは、最近少しコマーシャルやり始めたので知ってる人もいるかもしれないけど、フィリップスが作っている電動歯ブラシで、とにかく強力な振動で、なんとか水流ってのを唯一発生できる、歯医者さんの3人に2人が推奨してるって製品でね。
でも調べてみるとこれがまぁかなりいいお値段で。最上位機種は18,000円とかする。これはちょっとなぁと、その時は日和って、ロヂャースで2,000円もしない電池式の毛足が長いやつ--そのお姉さんに、他の電動なら、せめてなるべくブラシの毛が細くて長い奴を選んでくださいね、って言われたので--を買って使ってたのね。
ちなみにその歯医者さん、T歯科っていうんだけど、ここがねぇ。お医者さんは1人だけの個人医院で、その先生ってのが、顔が見えないので定かでないんだけど、多分もう老年と言えるくらいのお年を召された女医さんでね。
顔が見えないって言うのは、目に装着式の双眼ルーペみたいのを着け、大きなマスクをし、看護帽みたいなのを被っているので、物理的に全く見えないってことで。んでこの人、他の歯医者さんで、傷んだ歯を治療に行ったら、こっちもちょっと悪くなってますね、あ、こっちも黒くなってますよと、なんだか結局10回くらい通って、数本の歯を治療されてしまうみたいなの、よくあるじゃん?そう言う商売っ気が、全然ないんですよ。
って言うか、とにかく気の弱い人で、こっちの歯もホントは直しといた方がいいんですけどねぇ、と、ちょっと離れた場所からブツブツつぶやいているだけで、そうしなさいと言うでもなく、どうしますかと問うでもなく、黙っているとそのまま、ハイさようならってなってしまうという、もう抜群のキャラなんですよ。
歯をあの「キーーーン」って嫌な音で削る道具、エアタービンって言うらしいけど、あれを使いながら、「あっ!」とか言っちゃうのよ。やめてよ、ってことなんだけど、別にそれで致命的に失敗したとかってことではないらしく、大したことないのに、気が小さいので思わず口を突いて出てしまうようだ。
そんで、前の会社にいたころに、新橋駅前ビルの中にあった、これまた女医さんなんだけどかなり豪快でノリの良い、T歯科さんとは真逆のキャラのおばさんに糊で貼ってもらった差し歯が、何度か取れてしまって、それを貼り直してもらったり、その他にもちょっと親知らずが痛んだ時とか、何度か通ううちに、もう密かに大ファンになってしまってね。
その差し歯は3度目についに割れてしまって、その時に新しいのを作ってもらったんだけど、その新しいのをこれまで使ってる限りで言うと、腕の方もかなり確かなんだろうと思うのだけど、そんなキャラなので、とにかく空いているのよ。この歯医者さん。
まぁもともと恵比寿付近のお医者さんって、ベッドタウンである我が家の近所のお医者さんと比べると、どこも昼間は格段に空いていて、待ち時間が少ないので、医者に行くなら会社のそばにしてるんだけども、その中でも、T歯科さんは、予約を入れてその時間はダメです、って言われることがほとんどない。よくこれまでやってこれたな、って感じなのね。
なんかこういうセレブの街の歯医者さんは、ホワイトニングだの歯列矯正だの、そういう芸能人相手みたいな施術をメインにして食ってるところが多い模様なのだけど、このT歯科さんは、そう言うこともできるみたいなのに、それを特に強く売りにしてるってことでもない。一応ホームページだけは最低限作ってるようだけど。
で、話を戻すけどソニッケアーね。その電池式のやつは、やっぱりどう考えても弱っち過ぎて、ま、多少歯と歯茎の間に入った汚れとかは取ってくれてるとは思うけど、歯自体を「磨く」ってのにはほど遠い感じでね。ソニッケアー、もう一度調べてみるかといろんなサイトを見てみたら・・・
その18,000円台のやつは、基本的な磨く性能、振動の強さ速さは変わらないのに、充電するのにガラスの小さなおちょこみたいな入れ物に放りこんどけばいいとか、磨くときにかなりいろんなモードがついている。だけど別にそんなおしゃれな充電器でなくてもいいし、センシティブモードとか、慣れないうちはあまり激しくないようにね、みたいなのは必要ない。
そうやって必要な機能をクリーンモードとホワイトモードに絞り、最新のブラシ、ダイヤモンドクリーンがついている奴、ってことで選ぶと、なぜか--ブラシがミニタイプだからなのか--女性用仕様でピンク色なんだけど、HX6701/43っていう機種が、8,200円くらいで売っていると言うことがわかった。これならまぁ安くはないけど納得できない金額ではない。
てことでこいつをポチっとして、先週末に届いたのを、1週間ほど使ってみた。
これねぇ、確かにすごいよ、この振動。その電池式のやつなんてもちろんお話にならないんだけども、その前に使ってたパナソニックのやつよりも、はるかに強く、ちゃんと磨いてる感じがする。クリーンモードで上の歯2分、下の歯2分磨けば、歯の表面はツルツルになるし、歯の間に挟まっていたものもちゃんと取れてるようだ。
廉価版なので、単独のホワイトモードってのはついてなくて、クリーン&ホワイトモードと言う、2分間クリーンモードで動作した後に30秒間ホワイトモードで動くようになってるんだけど、1週間だとまだそんなにはっきりとはわからないものの、確かに少し、下の歯の歯茎近くの黄ばみが取れてきたような気がする。大体使い始めて1~2週で効果が実感できるって言うので、もうちょっと使ってみるとはっきりしてくるのかな?
問題はこいつ、最近のプリンタとインクの関係と同様に、替えのブラシがやたらと高いのよね。そのダイヤモンドクリーンのミニタイプって言うブラシは、4本セットでAmazonで2,700円弱と言う、おいおい、いくらなんだってそれってぼったくりだろ、って値段だ。これを3ヶ月程度に1回、取り替えてくれっていう。なんだかなぁ。
まぁでも、これでホントに歯周病リスクが下がり、歯が白くなるんだったら、我慢できる範囲ではあるかな。こればかりは、互換ブラシってのも売ってるみたいだけど、プリンタインクと違ってこれを使う気にはならないからなぁ。
てことで電動歯ブラシ買い替え記録でございました。
さてさて、先週半ばは最高気温一桁なんて、この時期とんでもない日もあったものの、今日あたり、走っていたら、もうハナミズキがあっちこっちで開花し始めていて、初夏な感じになってきましたなぁ。我が家の手塩にかけた芝桜くんも、満開に近づいてまいりました。
来週あたり、満開の芝桜の写真を載せられればいいなぁ。いやぁいい季節だ。
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