来月4日に行われる、年に1度の恒例となった大学時代のバンドサークル「音感」のイベント、Onkan Home Coming Day。今年は我々「健康」が事務局として指名され、このところ事務局バンドは同時に出演順でトリを務めるということになっているのに加え、先々週書いた通り、4年ぶりに学生時代悪仲間だった先輩ニシ氏と、今年はやろーか?ってことでバンドを組んだ。「Nisshie’s Street Band」という名前で、ニシ氏同期のVocal陣をフロントに並べた、コーラス中心の歌バンだ。
本番まで1ヶ月を切った今週は、事務局業務に、Nisshie'sの曲のコピーに、ボス猿ニシ氏によろしくー、と任された各曲の構成スコア作りに、もう大変な忙しさだったんですよ。会社の仕事をちょっとサボって、イントラのスケジュールに「外出」って書いちまうくらいに。
「健康」は一応リーダーのマキゾエが、リーダーらしく、んじゃ各メンバーの分担はこうね、って指名してきて、ぼくは会計係ってことになった。リーダーの言うことには従う、ってことじゃなくて、今回は「健康」の中で"ちゃんとしてる組"の片割れのみのりんが大学の仕事が超多忙なのと、"いいかげん組"のブーラン、マキゾエの徒には、会計係なんて怖くてとても任せられないので、必然の流れってことでね。
このOHCDイベントは、元部員・ゲスト合わせ、そこそこ120~140人くらいの参加人数があるので、これをすべて当日受付で参加料金の決済をしていては、受付業務が滞ってしまうため、例年1ヶ月前くらいから事前振込みをお願いすることにしている。会計係としては、まずこの対応から始めないといけない。
しかも今年は、一部の部員の意見を採り入れて、参加バンド数により参加料金を変え、演奏しない部員、ゲスト、子供でそれぞれに料金を違える複雑な料金体系としたため、まず参加者のクリーニングから始めないと、誰がいくら振り込めばいいかがわからず、入金引当てができない。
てことでまずエントリーバンドのリーダーに、FBのメッセでメンバーの最新化をお願いする。こういう時はGoogleドキュメントのクラウド共有表計算、Googleスプレッドシートが便利だ。
入金引当ては、これまでこのOHCD用の口座はネットバンキングに申し込んでおらず、通帳記入するしかないってことで、これは通帳を持っているマキゾエリーダーにお願いして、ネットバンキングに申し込んで、先輩の口座オーナーに届く各種書類を受け渡してもらう手配をするとともに、とりあえず手続きが間に合わない今週は、通帳記入&入金引当ての作業を、同期のE子にお願いする。
メンバーの最新化をしてもらって、入金額のリストを更新し、FBの音感グループに、入金リストへのリンクを貼った振込み依頼の広報スレを書き込んだのが火曜日。今週はE子から引当て結果をメッセでもらって、このスレへのコメントで、順調に振込まれる入金結果を、お礼とともに報告していく。
そして先週の日曜、および水曜以降は、Nisshie'sの曲のコピー、ドラムスコア起しと、構成スコアの作成作業だ。
「健康」はオリジナルバンドだから、マキゾエの打ち込みデータをCubaseに取り込んでドラムパートを加えるか、デモ音源から自分で打ち込んでドラムパターンを作り、スコアを整えて印刷する。でもコピー曲の場合、これまでにも何度か書いてきたけど、耳で聴いて手書きでスコアを起こす。
このとき音を鳴らすのは、これまで普通に音楽をリッピングして聴くときに使う、Quintessential Playerという、今や古くて更新もされなくなったフリーウェアを使っていた。このソフトは、商用の楽曲DBであるGracenoteを、フリーウェアでは唯一参照できるのが便利でね。
カーナビとか確かAppleのiTunesでも参照されているこのGracenoteは、とにかく楽曲DBとしては今でも多分世界で最も優秀で、よほどのことがない限り、CDを読み込んで曲名を表示できないということがない。なぜQuintessential Playerがこいつを参照できるかっていうと、このソフトはGracenoteを提供している団体が自ら開発したものだから、ってことらしい。
でももう古いソフトだから、普通に音楽を通して流す分には何の不便もないこいつも、耳コピにはあまり向いてないなとふと思いまして。と思ったきっかけは、今回コピーする往年のフュージョンバンド、「24丁目バンド」のある曲が、CDからリッピングした直後なのに、どうも曲の長さのデータが実際とずれてしまうという現象が起きてね。
Quintessential Playerで鳴らすと、そのデータ上の曲の長さの終わりが来ると、再生位置バーが右端まで行ってしまって、その先の部分は、ちょっと戻って聴きなおすってことが一切できない。これは困ってねぇ。こういうことにならないMP3プレイヤーってないもんかな、ってね。
結果としてはこのデータ異常は解消しなかったんだけど、そうして探したMP3再生ソフトに、なかなか便利な代物があったのよ。PCソフトでは、冒頭の写真の「Practice#」っていうヤツ。こいつは、英語のヒアリングとか、まさに音楽の耳コピ用に作られていて、ピッチを保ったままの再生スピードの変更、ピッチの変更、指定位置間のリピート再生、そしてこれはやってみたら近い周波数の音がみんな消えちゃってあまり使えなかったけど、ボーカルカットの機能までついていてね。しかもそれらの設定を8つまで保存できる。
ただこいつは、Windows8にはちゃんと対応できていないらしく、位置指定してその間の再生をするよう指定すれば音が鳴るけど、普通何もしなくても再生開始するはずが、うまいこと動かない。なので使えないことはないけど使い始めがめんどくさいし、本来の動きをしないからストレスがたまる。UIはなかなかよくできてるんだけどなぁ。
しょうがないので別のソフトを探して、いくつかある中から、再生スピード変更や指定位置間リピートなんかを簡単にできる「ハヤえもん」というソフトをダウンロードした。UIはカッコよくはないんだけど、まぁ普通に使える。
そして外で作業する時用に、Andoroidアプリも探してみる。こっちはWindowsよりはかなり種類が多いのだけど、その中から「Audio Speed Changer」というアプリを落としてみた。こいつはUIもよくできていて、安定して使える。
これらのソフトを使っての耳コピ作業は、かなり便利になった。難しいパターンやオカズをコピーする時って、スコアに落としてるそばから、聴いた音を忘れてっちゃうんだよね。しかもドラムってのはバスドラからシンバルまで、10種類前後の音を聴き分けないといけないので、複雑なことされると、まずハイハット、スネア、それからバスドラ、タム、っていうように、何度かに分けて聴いていく。
そのために繰り返し再生ってのは必須なんだけど、普通のMP3プレイヤーだと、聴いて、停めて、またスライダーで少し戻って聴いて、しかもスライダーが詳細でないと聞き始めたい位置にうまく戻せず、と、非効率なことこの上ない--って35年以上もドラムやってきて今更気づくおいらもおいらだけど--のよね。
指定位置リピートができればそういう不便はないし、あまりにも複雑な場合再生スピードを変えられるってのも、考えてみれば当たり前だけど便利だ。
てことで今回の耳コピは、これまでよりもだいぶ効率的にできました。
それからその手書きスコアをもとに、構成スコアをExcelで作っていく。手書きスコアで構成自体はわかってるので、基本的な構成スコアはすぐできるのだけど、こいつはバックの演奏のいろんな長さや位置を間違えないように、 またコーラスの位置と歌詞を間違えないようにするのが目的だから、いろいろと付加しなきゃいけない情報が多い。
一部ニシ氏と相談しつつ、曲の終わり方とか曲間のつなぎとかをおおむね決めて、最終はリハの時に決めるとして、その内容をコメントで書き込む。こうしてできた構成スコアを、昨日の深夜、FBのNisshie'sグループにアップした。
さて、これでやっと下準備完了。今日はその最大難関の「24丁目バンド」の曲から練習開始。このバンドのドラマーはSteve Jodanって人なんだけども、ま--ぁテクニシャンなんですわこの人。そもそもこのど頭のパターン、これおいら叩けるのかな?
今日やってみて、昔はどんなにややこしくても繰り返し練習すれば必ず身につけられる自信があったんだけど、この歳になるとねぇ、どうにもこらえ性がなくなってきてですね。何度も叩いてると、何回目か以降が安定してできなくなったりする。集中力が持続しない。
なにしろど頭、このパターンのDsソロで始まるのでね。失敗するわけにはいかない。多分何とかなるとは思うんだけどなぁ。明日はまた特訓だ!
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