夏休みに行く候補に挙げていた、近場で行ったことがなかった高原2ヵ所のうち、夏休みは息子も来るだろうから、ってことで、奴が好きな球技系の遊びも選択できる八千穂高原を選んだ。だけど実はもう1ヵ所候補に挙げていた、こっちの方がホテルのある位置で2,000mと標高は高いから、ホントは暑い時にこっちに来るべきはずだった高峰高原と言うところに、この連休の2日目から2泊で、結局息子も入れて家族全員で行ってきた。
だがこのシルバーウィークの混雑は嘗めちゃいけない。そもそも息子と娘の寝坊で出るのが遅く10時近くになったうえに、今回も関越は花園インターから50kmという渋滞予測が出ており、実際に奴らを待ってる間にNexcoのサイトでチェックしてみたら、それよりは多少短かったものの、早朝から大変な状況だとわかった。なので、しょうがない、下走って行くかってことで、富士見川越バイパス経由で行ったら、このバイパス自体は地元の人しか使わないので空いてたんだけど、その後の川越街道がけっこうな混雑だ。
嵐山小川インターから乗ったら、藤岡辺り以外ほぼ高速の渋滞はなかったものの、軽井沢インターを降りて正面攻撃をかければ、プリンスのアウトレットモールに近寄るのに数時間かかるのはわかっていたので、1つ前の松井田妙義インターで降りて、「おぎのや」で名物横川釜飯を食い、懐かしの碓氷峠旧道を登っていく。
そしたらなんと!最近は名所になった旧信越本線のレンガの高架橋の下のところで、人混みがあるなーと思ったら、タモリさんがなにやら撮影をしていた!何の番組だろう?たぶんNHK「ブラタモリ」かな?
峠を過ぎてすぐ左折して、そこから3分ほどでモールの第7駐車場に着く。第1~6はすべて長蛇の列ができていたから、このルートは断然おススメだ。なぜみんなこっちから来ないんだろう?モールのホームページ自体にも混雑時はこっちがお勧めって書いてあるのにね。でも最初の出足の悪さが響いて、着いたときはもう3時前になってたんだけどね。
さて、この軽井沢アウトレットモール、広い!すっごい広い敷地に、池とか芝生の野原とかを囲むように、長屋式の店がずらーっと並んでいる。うちのカミさんは割合こういうとこには興味のない人なので、家族でこう言うところに来たのは初めてなんだけど、まぁでもひとたび来てみれば、みんないろんな店で物色を始める。
娘は2日前まで友達と那須に行ってたんだけど、那須のアウトレットモールよりも、例えば同じGAPでも値段が断然安かったらしく、しまった、あっちでも少し買っちゃった、と悔しがる。しかも今日はスポンサー付きだしね。息子はさすがに社会人だから、いくら母親が甘いとは言っても、一番高いVANSの靴は、自前で買っていた。
家族それぞれ--特に娘はかなり大量に--買い物し、ぼくもGAPで半額+娘が持っていたクーポンでさらに15%offで、2,000円ちょっとでジーパンを買って、もう宿に行かないと夕食の時間が終わっちゃうって言うのに、結局丸3時間ここにいて、娘は「もう超楽しー」だって。しかし軽井沢はほんとに道路事情がよろしくないね。結局国道18号の渋滞にはまって、宿に着いたのは本来の食事時間の1時間20分遅れの19:20分。申し訳ないっ!
今回の宿は、「高峰高原ホテル」という、まぁ高級ではないけども、景色と星空と洋食コース料理が自慢の宿だ。温泉もお湯を搬送してくる方式で露天風呂はないけど、いい湯かげんで広くて、なかなか気持ちよい。近所には「あさま2000スキー場」とその1軒宿、あとはもう少し奥に入ったところに高峰温泉の源泉から湯を引く温泉宿の、計3件の宿がある。そしてここは、今「警戒レベル2」になっている浅間山の、西からのアプローチ路の入り口に当たる。
「警戒レベル2」になると、火口から2km以内には近づけなくなるんだけど、この高峰高原から登れる黒斑(くろふ)山という山までなら、3km弱あるので一応問題ない。だが宿には防災用のヘルメットが常備され、昨日登った黒斑山への道すがらには、防災シェルターが設置されていたりする。
ホテルからすぐのとこにある登山口の案内板にあった入山届を、一応を書いて出し、そこから約2時間ちょっとの登山の始まりだ。こないだ行った八ヶ岳ほど岩ごろごろではないけども、大ぶりの板状の石がたくさん転がった「ガレ場」や、なかなかの急坂の木枠階段の連続を登っていくと、けっこうクタクタになる。
途中景色の良いところが何か所かあり、晴れてはいたけど上田盆地は全体に雲がかかっていて、街は見えたり見えなかったりだったものの、盆地の上を覆う雲海がなかなか見事。頂上に着いたときには雲がかなり上がってきてしまってほとんど見えなかったけど、途中の「槍が鞘」と呼ばれるピークからは、一瞬浅間山の雄姿が目の前に見えた。噴煙が上がってるかどうかはよくわかんなかったけどね。
最初晴れて陽が照っているときは、登りがきつかったこともあって、普通のシャツ1枚でも暑いくらいだったけど、頂上に着いて日が陰る中、おにぎりを食べていたら、すごく寒くなってきて、パーカーを--ぼく以外の3人はみんな前日買ったGAPのロゴ入りのを恥ずかしお揃いで--着ても手先がかじかむような状況になってきた。この季節の標高2,000m--黒斑山山頂は2,404m--は、気温は12,3度と言ったところだから、そりゃあそうだ。
なので行きとは別の道を一気に下って、2時半ごろにはホテルに戻り、ちょっと休んでからすぐ温泉に浸かった。急坂の上り下りでぐったりになった足首や膝の疲れやだるさが一気にほぐれる。風呂上がりに夕方から飲むビールのうまいこと。
それから夕食を挟んでいつもの家族UNO大会だ。我が家のUNOは持ち札の合計数が出札と同じになったら上がれる「ドボン」という特別ルール--前に書いたけどこれによってウチのガキどもの暗算能力は飛躍的に向上した--があり、なかなか盛り上がる。なんと深夜12時まで65勝負も行い、結局最後まで競っていたのだが息子に負けた。
今日は朝から下の上田盆地は雲海の一方、上空はピーカンの晴天と天気に恵まれ、ホテルから車で15分ほどのところにある池の平湿原というところに散策に行く。ここには11年前に1度、家族で来ているのだが、誰も覚えてないという。連れて来甲斐のない家族どもだ。
標高2000mの湿原ってのは、あの尾瀬が1400~1600mってことで言うとけっこう貴重で、この池の平湿原は、もちろん広さは大したことはないけども、東京からそう遠くない割に、来る人もそれほど多くない穴場だ。
前回は通りすがりに来た感じだったので、湿原内の木道をぐるっと回って帰っただけだったのだけども、今回はまず湿原の真ん中を突っ切り、駐車場の反対側の山、三方ヶ峰に登って、湿原の西側を囲む尾根--この湿原が火口だったころの外輪山--をぐるっと巡ってくるコースを歩いた。
山の上まで出ると、雲海がきれいにとれた上田盆地と、八ヶ岳、遠くは北アルプスまで、すごい大パノラマが広がる。少し稜線を歩いて他のピークに来ると、反対側には湿原も一望でき、素晴らしい絶景だ。
2時間ほどで車に戻って、昼食割引券があったので、泊まっていたホテルまでダート道を戻り--車がほこりで真っ白になっちまった--、お昼を食べてから、山を下りて小諸にある立ち寄り温泉「あぐりの湯こもろ」でお風呂に浸かる。入浴料500円で、露天風呂から、行ってきた山々や浅間山が一望でき、なかなか気持ちの良い温泉だ。
帰りは相当な渋滞にはまったけど、8時ごろには地元に帰ってきて、ファミレスで食事にした。地上は山よりはだいぶ暑いけど、それでも小諸で24,5度くらいかな?東京や埼玉よりは少し涼しかったみたいで、あの辺りに行くにはまぁまぁいい季節だったね。紅葉の懐古園も素晴らしいらしいけど。
てことで長くなりましたが高峰高原旅行の記録でした。今回は家族で、車の中、夕食後と、まただいぶ突っ込んだドメスティック話を繰り広げたのだけど、それはもう長くなったのでいずれ別途書く--かもしれません。
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