去年の暮れに買ったミラーレス一眼カメラ、PENTAX Q7。小さくてきれいに写るよくできたカメラなんだけども、やっぱどうしても、標準のレンズで3倍までのズーム、ズームレンズで10倍までっていうのがねぇ、使い勝手的にはイマイチなんだよね。
自称「陽の当たる葉の裏写真家」としては、木の上の葉を大写ししたいケースがけっこうあってですね。10倍ズームでもそれなりに使えはするものの、やっぱ人を写す時は標準レンズを使うので、しょっちゅうレンズの付け外しが発生してしまうのね。常にズームレンズや単焦点レンズを持ち運ばないといけないのも、こないだ行った岩櫃山の山登りみたいなけっこう激しい動きをするときには、大したことはないとは言え邪魔にはなる。
そんなところへ、去年の春娘に買ってやった20倍ズームのSONYのDSC-WX300というカメラの2世代ほど後継の機種が、今年の6月に出るというニュースに、どこでだか触れてしまってね。しかもこれが30倍ズームができて、180度可動式モニターを搭載しているという。つまり自撮りする時には、モニターを自分の方に向けて、写りを確認しながら撮れるということだ。
発売されるのは2機種。ファインダーを搭載し、手動ピント合わせとかもできるHX90Vっていうのと、その辺は省略されているWX500っていう奴。でもそういう高級機に近い機能は、Q7があればいいので、ここは狙いはWX500だ。てことで6月の発売前から、価格comで値段のウォッチを開始。35,000円を切ったら買ってもいいかな、ってことでね。
ところがこれがなかなか値段が下がらない。Q7なんてAmazonのタイムセールで29,800円だったのにね。後継機種を次から次へと出したPENTAXと比べて、価格コントロール戦略のうまさが、SONYの方が一回り上ってことかな。しかもWX500は黒、白、赤の3色あるんだけど、Q7が黒だし、娘に買ったWX300が白だし、ここは赤だなと決めていたのが、意外にも赤が一番人気らしく、中でも値段が下がりにくい。
発売から5ヶ月経った先々週、やっと35,000円を切って、この時点では各店在庫があったらしく、1円の差し合いでじりじりと値段が下がっていく。それが34,803円で止まり、売っているショップが2店だけになり、1店だけになり、最後の1台になったタイミングで、よしこれは行こう、ってことでポチった。
併せてAmazonとビックカメラのネットショップで、互換バッテリー、SONYは本体で充電する方式で面倒なので、バッテリー充電器--いずれもなんと680円!--、モニター保護フィルム、これまた値段が下がって2,000円を切ってきた64GBマイクロSDカード、そしてカメラケースを発注。
カメラケースだけが、なぜか中国からの発送らしく、届くのに6日ほどかかった--800円でケースとミニ三脚のセットっていう超破格値なのに、中国から空輸して元が取れるんだろうか?--けど、ケース以外は先週、ケースも一昨日に届いた。
このWX500、まだ出かけての本格的なテストはできてないんだけど、娘に買ったWX300に比べても、かなり進化している。WX300にもついていたWifi対応はもちろん、マニュアルモードもついてるし、カメラ本体にアプリをダウンロードできるようになっていて、こいつを使うと、カメラ内の画像を自動的にスマホに送ったり、 離れた場所からスマホで画像をモニタリングしながら、リモコンでシャッターが切れたりする。カメラとスマホの接続も、NFCを使ってカメラ本体とスマホをタッチするだけで、Wifiで接続できて、カメラ側のアプリを立ち上げたりもできる。
30倍ズームは、まだ葉っぱは撮ってみてないけど、かなり強力だ。家から200mほど離れたマンションの一番上についたアンテナを、3Fのベランダから撮ったのがこの写真。はす向かいの柔道場の2F壁面についた、多分直径50~60cmほどのエンブレムはこんなに巨大になる。
ただねぇ。かなり優秀な手ぶれ補正がついているとはいえ、30倍ズームともなると、いくら肘を体につけて固めても、そもそも被写体を中央で傾きなく捉えることが難しい。シャッターを押す動作でも、大幅にぶれてしまう。
なのでこのカメラには、2秒のセルフタイマーってのがついている。これならシャッターから手を離してカメラを落ち着けてからシャッターが落ちる。モニターを180度上げて、自撮りをする時には、デフォルトが3秒のセルフタイマーになっているので、自撮り手振れも防げる。こういうUXはSONYの真骨頂だよね。よくできてる。
よしよし、明日あさっては天気悪いみたいだけど、来週あたりこれで、平林寺に紅葉写真撮りにでも行ってみようかな。
あと問題は、30倍ズーム機では世界最小、っていう割には、思ったほど小さく軽くはなかったことかな。もちろんQ7とレンズ2本を持ち運ぶよりは容積的にはずっと小さいんだけど、重さも厚さも、Q7の前に3年間使っていた同じSONYのDSC-HX9Vとほぼ変わらない。まぁズーム倍率が16倍から30倍になってるし可動モニターだから、仕方ないのかな。
なので常に持ち歩くのはちょっとしんどいね。やっぱ日々見つけたものとかは、スマホで撮るってことかな。んで年賀状用とか記念の写真とかちゃんとしたのはQ7、このWX500は旅行とかちょっと近所に出かけるときとか、って使い分けだね。ま、そういうことでこの投資を正当化しとります。
だけどやっぱ30倍ズームっていう新しい武器は、やっぱ嬉しいなぁ。もうこういう機器類の進歩は大好物でございます。
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