今日は朝平日同様の時間に起きて、雨がけっこう強かったので少し日和ったものの、9時過ぎには車で家を出て常磐道に向かう。日曜日に来春息子が結婚式を挙げる水戸のホテルで、先方のご両親と初めて顔合わせをすることになり、ついでに前日からその近辺で少し遊ぶか、ということでね。
北東方向、常磐線沿線というのは、息子が日立市にある会社に勤めるようになるまで全く縁がなく、もちろん筑波山--これはぼく自身が子供のころ--とか、今日行った国立ひたち海浜公園にも息子が小学生くらいの時に、日帰りで出かけたことはあったけども、だから震災の直後に息子の荷物を当時の車にいっぱい積んで、引越しの手伝いをしてやった時が、茨城県の奥まで踏み込んだ、多分初めての経験だった。
子供たちが小さいころから、連休さえあればほとんど家族で出かけていた我が家としては、極めて珍しい空白地帯だ。なにしろ旅行に行くにも有名な--というか標高の高い高原だったり、リゾート地だったりといった--観光地もなく、霞ヶ浦とか潮来とかってのはあるんだけども、なんか昭和感が拭えず、どうも計画に上らなかったんだよね。
先月息子が彼女連れてきたときに日程を決めていて、午前中だって言うから、じゃあ前日あの辺に泊まるか、ってことにしてたのに、OHCDとかでバタバタして放置してたのがまずかった。今月に入ってから気づいたら、その水戸プラザホテルも満室だし、なぜかこの週末だけは近辺の宿が全然空いていない。選挙があるから?
唯一、水戸から東へ車で30分ほど走って太平洋に出たところにある有名な漁港大洗の、海水浴場に並行して割合立派なホテルが並ぶ地域のそのホテルの狭間にある旅館、「小林楼」というところのバストイレなし6畳間だけが、温泉アリ宿では空きがある。
んじゃ前日に行くべき茨城の人気スポットってどこじゃ?って旅行サイトでランキングを調べたら、やっぱひたち海浜公園が1位、んで2位が、その宿がある大洗の水族館、アクアワールド大洗だと言う。海浜公園のあるひたちなか市と大洗町は、川一つ挟んだ隣同士だ。なんだやっぱこの辺なのね、ってことで、その宿を予約。
久々のひたち海浜公園では、チャリでも借りて回ってみようと思ってたのに、茨城だけは唯一、正午前後は雨が上がるようなことを言ってたのでそれに賭けて行ってみたら、やっぱり雨は上がらず。仕方ないのでまず観覧車に乗り、おおあそこだ、と確認して、この時期のここの名物、丘一面のコキアの紅葉を観に行った。
コキアってのは和名をホウキグサと言い、この枝を箒にしたり、その実は「トンブリ」と呼ばれ、畑のキャビアと言われているらしい。高さ5,60cmほどの丸っこい灌木で、紅葉するとピンクと紫の間のような色になる。これが丘一面に植わっていると、なかなか壮観だ。
ところが・・しまった!ぼくとしたことが、デジカメの替えバッテリーを充電しておくのを忘れ、この丘で使えなくなってしまった。先月買ったスマホのカメラは性能的には悪くないのだけど、このスマホ、防水じゃないから、雨の日にはあんまり出したくないんだよね。まぁ仕方ないけど。
海浜公園内のレストランで昼飯にしてから、この雨じゃ外にいても何もできないので、時間的に無理かなと思っていたアクアワールド大洗に向かう。考えることはみな同じらしく、駐車場はかなりの混雑だ。
この水族館は、サメの種類とマンボウの数が日本一ってことらしいけど、他に特に売りがあるわけでもない。でも、水族館なんて子供たちがチビのころ以来、来たことがなかったけど、実際入って見ると、最近のはどこも吹き抜けの大水槽があったり、エスカレーターを囲むようになった水槽があったり、これはなかなか楽しいね。子供たちが喜ぶのもよくわかる。
発光する深海魚とか、確かにいろんな種類がいたサメとか、大洗で定置網に引っかかったという高さ3mの大マンボウのはく製とか--冒頭の写真はくらげの大群ね--を一通り見て、最後にイルカとアシカのショーを観る。こんなの観るの十数年ぶりだけど、アメリカの遊園地方式を取り入れたのか、前列は思い切り水に濡れるようなプログラムになっており、それを防ぐレジャーシートを1枚300円でちゃっかり売ったり、なかなかに盛り上げてくれる。
外に出たらもう暗くなっており、ここから車で5分ほどの宿に向かう。売れ残りだけにこれぞ昭和な感じの、ロビーで普通にタバコが吸えちゃうようなとこで、1泊8,000円とかなので、さすがにここで飯を食う気はしない。だって大洗って言えば黒潮と親潮がぶつかる豊かな漁場を控えた魚介類の宝庫で、この時期はまだちょっと早いけど、あんこう鍋が名物というところなのでね。
てことで事前に食べログで調べて、この宿から歩いて7分ほどの寿司屋、評価3.58点の「すし悠久」に向かう。行列ができることもあるというので、少し早めに6時ごろ行ったら、ラッキーなことにすんなり入れた。
ここの名物マグロ丼と、特選にぎりを頼んだんだけど、いやぁ何これ?バカ旨じゃん。どっちもネタが新鮮で、デカくて、中トロだけじゃなく赤身も、中落ちも、東京で普通に食べられるやつとは全然違う。このマグロ丼が1,500円って、何たるコストパフォーマンス。生魚があまり得意でなく、寿司も好んでは食べないカミさんも、おいしいおいしいと言って食べていた(すいません、写真、食べる前に撮るの忘れました)。
宿に戻りしばらく休んで、温泉に入る。木賃宿だけどこの温泉だけは、狭いけども湯加減が最高で、かなり気持ちいい。本館と温泉のある建物は、くっついてはいるけど一度外に出ねばならず、外に出るとすぐ目の前に大洗海岸の大波が迫っている。大洗は震災の時、5mほどの津波が来たらしいけど、この近さじゃ今日泊まるこの部屋も完全に水没したんだろうなぁ。
てことで、天気は悪いけど、ひたちなか~大洗を満喫しております。明日は朝10時過ぎに水戸に着くように出るんだけど、そんな早く昼めし食うのか?よくわかんなくて、朝飯食う時間を何時にするかもめております。
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