昨日は午後半休し、先日卒寿を迎え相変わらず腰が悪くて杖が必要な親父をピックアップするために、ぼくは会社から、カミさんと娘が家から車で、まず護国寺の実家へ向かった。今日の朝出ても間に合ったんだけど、そんな親父の状態だから余裕を持って前泊しておきたいところへ、実家の2世帯住宅に住んでいる兄夫妻がちょっと用事があって、けっこうぎりぎりにしか来られないことになってね。
親父は杖は必要なものの、変えた薬が効いて最近は少し元気になっており、一方のオフクロは、本人もあちこち痛かったりするけども、老々介護で大変だと言いながら、逆に気が張ってしゃんとしており、今のところ平和に暮らしている。
カミさんと娘がいつものごとく予定より1時間ほど遅刻して、出るのが3時過ぎになったけど、中央環状が少し流れが悪かったものの、あとはスムーズに飛ばして、2時間弱で水戸に着いた。義父と義母も前泊したんだけど、こちらはまだ若いので元気で、国立ひたち海浜公園に行って今満開のネモフィラを観てきたという。我々も明日観に行く予定なので、これはまた別途書きますね。
ぼく自身は貸衣裳のモーニングに着替えるだけだから、12:40に行けばいいんだけど、女性陣はそうは行かない。特に着物を着るカミさんと義母は、11時ごろにはまず美容院に行くことになっていて、その前に化粧はしておかないといけないので、ま、前泊も仕方ないかな。
水戸プラザホテルは普通のシティホテルだから、大浴場なんかはないんだけど、水戸ではNo1だと地元のタクシーの運ちゃんが言うくらいなので、設備とかサービスとかは結構ランクが高い。ホテル内の洋食系のレストランは、休前日だけに外来の団体が入っているらしく、1時間ほど待たされたりしたものの、出てきたハンバーグはかなり美味。確かに今日の披露宴の料理もおしなべてレベルが高かったな。
ゆっくり寝て、9時過ぎに朝食を食べ終え、ぼくはヒマになったので、まず車で調べたら近くにあった「靴流通センター」に向かう。簡単に履けるサンダル系のものを買うためだ。息子がハネムーンに行くのに、我が家の大型トランクを持ってきてくれと言うので、車のトランクが結構一杯で、5人フルに乗るので座席に置く訳にも行かず、荷物量に制限があったため、黒革靴と、この後の小旅行でちょっと歩くのでトレッキングシューズとだけを持ってきたら、そういうホテルだけにスリッパは室内だけだと言われ、1Fにある喫煙ルームまで行くのにいちいち革靴を履かないといけないと言うのが、異常に面倒だったのでね。
2,000円台前半で、まぁまぁいいのがあったので、それと、レジ横に置いてあった折り畳み財布が、いろいろとぼくのこだわりポイントを満たす作りでかつ安くなっていたので、それも衝動買いする。帰りにコンビニでカミさんに頼まれたお茶とスポーツドリンクを買って戻ったのが11時前。まだまだ余裕だ。洋装の娘も12時前には美容院に行ってしまったので、義父と2人で到着したと言う息子の顔を見に行ったり、しばらくプラプラする。
だけど衣装ルームに行ってモーニングに着替えてからは、初めての経験だけど、お婿さんの親ってのは結構忙しい。まずは1時20分頃から、両家集まっての親族紹介。先方は小さな子供が多いのだけど、こっちは息子がいとこの中では一番の年長なのでチビはおらず、平均年齢が全然違う。それが終わると全員で写真室に行って撮影、それからチャペルに移動して、2時ごろから結婚式だ。
今日は天気がよかったねぇ。このホテルに来るのは今回で3回目(泊まるのは初めて)だけど、こんなにいい天気なのは今度が初めてだ。天井がガラス張りのチャペルは、周囲の林に陽が当たって、大変に美しい。
息子が適当なヤツなので、事前に説明を聞いていなかった段取りがいろいろあったり--それをホテルの係の人からご新郎さんからこうしてくれと言いつかってますので、と急に言われたり--するし、式にどのくらい友人を呼んでいるのかもよくわからない。それでも誓いの言葉、指輪の交換、誓いのキス、フラワーシャワーと進み、披露宴会場に移動だ。
「このー木何の木」の会社の、家電子会社同士の社内結婚なんだけど、実はこの親会社の方とは、ぼくは前の会社にいた時にその製品であるグループウェアを導入するプロジェクトのユーザー側リーダーだったので、けっこう付き合いが深く、メーカーの割にはほんわかした雰囲気なのは知っていた。3時15分ごろから始まった披露宴は、それと近しい雰囲気で進んでいく。
ぼくらの披露宴の時とそれほど大きくは変わらないコンテンツだったが、ウェディングケーキの一番上に2人の出会いのきっかけになったロボット掃除機「ミニマル」をチョコレートで作ったのが載せてあったり、いろいろと細かな工夫が施されている。
「逃げ恥」のテーマ曲を、息子が学生時代から今でもやっているブラスジャズバンドの連中と5人で演奏したら、その直後に会社の皆さんがこれもサプライズで作ったお祝い映像で「恋ダンス」が被ったのが、ちょっとした事件だったな。
新郎新婦の親だから、主賓や乾杯の音頭の挨拶の時には起立したりしなきゃいけないし、会社の上司や同僚の皆さんにはビール持って注いで歩かないといけない(という言い方は失礼で恐縮ですが)し、こちらもやることはそれなりに多い。それに加えて写真撮ったりなんだかんだ、結構忙しく、あまり酒は飲めなかったけど、出されたものは全部食べた。お腹いっぱいだ。
さらに新郎の男親ってのは、最後に親族代表として挨拶しないといけない。こういう場でしゃべるのは、他人の結婚式で、しかも乾杯前のシチュエーションでしゃべる場合は--ぼくは主賓はやったことはないけど、乾杯の音頭は2度ほどやらされたことがあるのだけど--さすがに緊張するし、事前に原稿起こしとかもしたもんだけど、でも息子の結婚式だったら、まぁそれほどのことはない。
これだけは事前に何度か考えとけって言われてたので、一応ざっとは考えてあったものの、心配なのは形容詞の使い方を間違えて話の流れが台無しにならないように、その形容詞を最近のボケ頭で忘れないでいられるかってことくらいで、カミさんと息子辺りを適当に落として話したらまぁまぁ受けたのでよかった。上記のグループウェアのプロジェクトで親会社とはつきあいがあったって話をしたら、息子がウソそうなの?って驚いていた。あれ?言ってなかったっけ?ま、サプライズはお互い様だ。
それよりその挨拶の直前に、これまたサプライズだったらしいんだけど、嫁が両親への感謝の手紙を読んだのには、さすがに嫁のお父さんは隣で泣いてたな。あれはいかんよ。彼もスモーカーなので喫煙ルームでよく会うんだけど、終わってからまた出くわしたら、事前に説明聞いてなかったんですよ、参りましたよ、と言っていた。あれを娘にやられたらおいらもアウトだろうな。
2時間ちょっとで披露宴は終わり、モーニングを脱いで、今朝買ってきたサンダルに履き替えたら、おお、楽になった。モーニングの3ピースって、今日くらいの気温だと結構暑いんだよね。
てことで、息子が正式に所帯持ちになりました。地元出身の嫁をもらってますます縁が深まった茨城北部には、過去あまり行ったことがなかったので、明日はこれをもうちょっと知るために、もう1泊する予定です。
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