興味はあったんだけど、まぁ別に必要ではないよな、とは思ってたのね。だけどさ、ビックカメラ.comからDMが来て、スマートスピーカー「Google Home Mini」と、TP-Linkというメーカーの"ミニスマートwifiプラグ"、HS-105という製品が、セットで1,500円引きで9,158円だって言うのよ。
ビックカメラってぼくは株を持っていて、半年ごとに3~4,000円分ほどの株主優待券がもらえてね。もともと池袋文化圏に実家があり、前の会社への通り道である有楽町の、有楽町線改札の目の前に店舗ができたビックカメラは、家電量販店の中では個人的に最も親しみがあって、かつ吉野家とともに株主優待がよくて有名だったので、持ってたんだけどね。
今の会社が9年前に代官山に引っ越して、渋谷で乗換えが必要だった間は、それほどの寄り道にはならない渋谷店に寄ることもわりとあったんだけど、副都心線と東横線が乗り入れになって、わざわざ渋谷で降りることがほとんどなくなってしまってね。なんせ駅が地下5Fにあるので、地上に出るだけでも結構面倒なのよね。
しかも家電系の小物って、最近はほとんどAmazonとかで買っちゃうじゃない。なので、この株主優待券は、近頃はなかなか使う機会がなくてね。まだ春にもらえる方は、11月末まで使えるので、年賀状やカレンダー用に用紙とかインクを買うのに使ってるんだけど、秋にもらえる方は5月末期限で、こっちは毎回どうやって使おうか悩んでしまう。
という期限の迫ったこのタイミングでそういうDMが来ちゃったら、本末転倒ではあるものの、買っちゃうか、ってね。通常料金だと税込み10,810円のものが、値引きと優待券とで5,000円ちょっとで買えるしね。ビックカメラ.comはネットショップだから、優待券を使うにはあとから特定記録郵便で送ったりしなきゃならなくて面倒なんだけどね。
ブースデスクのライトは、前に書いたように、中国製の怪しい「リモコンコンセント」と名付けられた製品を使って、スタジオの入り口を入った所から点灯できるようにしてあったんだけど、このライト、ブースデスクを離れてスタジオ側で大画面でTVを観るときとか、また戻るときとか、週末は結構つけたり消したりが多くてね。だけどこの「リモコンコンセント」で消しちゃうと、手元では点灯できないので、デスクの場所に来てから、しまったとスタジオ入り口まで行ってスイッチを入れたり、ってことがよく起きる。ま、せいぜい4,5mの移動なんですけどね。
このミニスマートwifiプラグは、「リモコンコンセント」と同様、できることは単純で、電灯線の差込口につけて、通電するか遮断するか切り替えるだけなんだけど、それをwifi経由でスマホアプリからできる、そしてこのスマホアプリは、「Google Home」アプリと連動させることができ、スマートスピーカーに話しかけることで、デスクのライトのオンオフができる、という、ま、そのために5,000円ってどうよ、って話ではあるんですけどね。
実際に設置し、多少ネット上の情報が必要だったけども、それほど難しいこともなく設定完了。「ねえGoogle、電気つけて」と発声すれば、「わかりました、ブースデスクライトをオンにします」と言ってライトを点けてくれる。多少タイムラグはあるが、実用上困るほどではない。
スタジオの中央のソファー左のテーブルの上に置いてるんだけど、ブース側にいてもスタジオ側にいても、そんなに大声を出さなくても反応する。まぁスタジオ側が8畳ほど、ブース側が5畳ほどの広さの続き部屋だから当たり前っちゃ当たり前だけどね。
但しTVを大きな音でつけていると、なかなか聞き分けが難しいらしく、反応しなかったり、「すみません、よくわかりません。もっと勉強します」とか言われるので、なんか申し訳ない気分になる。一度、「大丈夫ですよ、人間誰でもそんなことはあります」とかって慰めてくれたんだけど、あれはいったい、ぼくの声がなんて聴こえたんだろう?
「Google Home Mini」の機能はもちろんこれだけではなく、こういう慰めもその1つなんだけど、普通に話しかけるといろんなことを答えてくれる。Amazon「アレクサ」のCMでもやってるとおり、天気とかスポーツの試合の経過とか、音楽を再生してくれたり道順を教えてくれたり翻訳してくれたり、ま、その辺はスマホのGoogleアシスタントと同じエンジンなんであたり前だ。
ただこれって、家にいるときはずっとPCを立ち上げっぱなしのぼくにとっては、特に便利と言うことはない。ブラウザで普通にGoogle検索すれば済むからね。だけど家に帰って来た途端に野球の途中経過を訊くときとか、寝る前にPC落としちゃってから、しまった明日の予想気温確認してなかったとか、そういう時は使える。
あと、スタジオ側でTV観てる時はたいていスマホとかPCは手元にないので、何か思いついた時にサクッとメモったりできないのかなぁ--なにせちょっと思いついたことって、すぐに記録しとかないと、あっという間に忘れちゃうからね。この歳になると--、と調べてみたら、「IFTTT」というアプリがあって、こいつを使うといろんなクラウドサービスと簡単な設定で連動ができる。
実際にEvernoteにメモるのに、「ねぇGoogle、メモ」と発声して内容を言えばできるように設定してみた。この音声認識能力はかなり素晴らしい。漢字への変換等も含めて、口で言えばほとんど後で修正の必要がないくらいの文章にしてくれる。ふーん、世の中進んでるなぁ。
こいつを使うとTwitterにつぶやいたりFacebookに書き込んだりもできちゃうけど、実際には、たとえばちょっと言葉に詰まるとそれがそのまま載っちゃったりするので、そういう用途で使うのは難しい。完全に自分用にしか使えないな。
回数としては圧倒的にライトの点灯、消灯が多い中、1週間使ってみて、特に不便は感じないものの、ボタン1つ押すのに比べて、いちいち言葉に出すのもけっこうパワー使うのね、ってことがよくわかる。ただ「ねえGoogle、電気つけて」って言うだけのことなんだけどね。これはこういうモノグサ機器を使おうという、脳ミソが弛緩した状態だから感じることでは、決してないはず。 ぼくは一人暮らしの経験はないけど、あまり言葉を発さずに生活してる人は、こういう機器で言葉を口にせざるを得ないようにした方が、精神の健康を保つ上ではいいんじゃないかな、と思う。
昨日はさらに、スタジオのTVを観るときに、オンになるのに少し時間がかかるので、スタジオのソファー右に置いているリモコンのスイッチを押しに行く代わりに、こいつを使ってブース側から口で言うことでTVをオンにできないかな、って思ってたところへ、AmazonからのDMで、"スマート家電リモコン"ってのを使えば赤外線リモコンの機器はコントロールできるってことがわかり、思わずORVIBOというメーカーの「Home Mate」って機械を発注して、今日届いたのをセットアップした。
赤外線リモコンがなるべく多くの機器に届くように、スタジオの、みのりんが寄付してくれたベーアンの上の、さらに高い位置にこれを置くために、Amazonの箱の中で商品をビニールでへばりつけてある段ボールを2枚使って、ちょっとした台を作ったりしてね。
こっちは設定がスマートwifiプラグよりは少し複雑だったけど、とりあえずTVとエアコンの電源は「テレビつけて」「エアコンつけて」でコントロールできるようになった。でも通常チューナーとして使ってるため、TVをつけているときは必ず電源を入れているBDレコーダーが、テンプレートになかったため、リモコンから記憶させたら、こいつをスマートスピーカーからコントロールするコマンドがわからない。もうちょっと研究すればできるのか、バージョンアップを待つしかないのか、うーむ、そこそこ奥が深い。
だけどこのスマートリモコンも5,980円するし、2通のDMに踊らされて買ってはみたものの、まぁこれは大人の道楽だね。こんなしょーもないモノグサ動機ではなく、よっぽどのニーズがない限り、費用対効果が合うとは思えない。世の中の進歩が知れることはありがたくはあるけどね。ま、もう少しいじくってはみるつもりですが。
ちなみに「Google Home」は、競合の「Alexa」を作っているAmazonでは売っていない。だから冒頭の写真にはAmazonアソシエイトのリンクが貼れない。こういうとこケツの穴小さいんだよなぁ。MicrosoftとかAppleに通じるものがある。オープンじゃないんだよなぁ。ショップ機能としてはショップに徹しろよ。困ったもんだまったく。
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