先週このブログをサボっちまったのは、前回書いた「健康」の8月のライブでやる予定の、かなり久々の曲と学生時代以来の大曲の2曲のドラムパターンを、新たにスコア起こししていたからだ。
特に後者の大曲は、初めて人前で演奏した大学1年の時のライブ--その時点ではまだ「健康」と名乗っておらず、ベースがみのりんではなかった他、ギターに高校の先輩I氏、キーボードに後にサポメンとして加わってくれたABちゃん、コーラスに高校の後輩女子2名を加えた大構成だった--から紆余曲折を経て、だいぶシンプルな構成にしたものの、それでも10分近い長さがあるので、通常120~150小節程度のところが、なんと268小節もありやがる。
しかも若き日のマキゾエが凝りに凝ったアレンジを施したので、多種多様なリズムパターンがてんこ盛りだわ、テンポチェンジはあるわで、これを前回書いたようになるべくシンプルなパターンに作り替えていく作業は、そこそこ骨が折れる。
'80年台初頭の当時、ディスコビート全盛の一方で、フュージョンと呼ばれたジャンルや、Earth Wind & Fireなどの一部のブラックミュージックは、ほとんどが16ビートばかりだった。EW&Fが日本で大ヒットを飛ばしたアルバム「All 'n All」が発売されたのが'77年、前にも書いたけどぼくの半世紀ちょっとの人生で聴いた曲の中で、イントロが最もカッコいいと今でも思っている「Jupiter」もこのアルバムに入っているのだけど、これなんか16ビートの権化みたいな曲だ。
わかりづらいと思うので解説すると、8ビートと16ビートは、基本、4拍子の1拍目と3拍目にバスドラが、2拍目と4拍目にスネアのビートが来るのは同じだけども、主としてハイハットで取る間のビートは、8ビートでは8分音符になるので、相当なテンポでも右手だけで刻み、スネアは左手で叩くのが普通だ。一方で16ビートの場合は、これが16分音符になるので、テンポにもよるけど、両手でハイハットを刻んで、スネアは右手で叩くことになる。
「チ」がハイハット、「タ」がスネアとすると、「チ・チ・タ・チ チ・チ・タ・チ」ってなって、スネアのところでも同時に右手でハイハットも叩くのが8ビート、「チチチチタチチチ チチチチタチチチ」ってなって、スネアのところではハイハットは叩かない(叩けない)のが16ビート、って説明でわかるかな?
んでこの16ビート全盛時代に作られたこの曲は、もう全編、16ビートのオンパレードでしてですね。当時はメンバーから「デンデン太鼓」などと揶揄されたものだったなぁ。だけど最近のぼくのシンプル化の方針が、なるたけ16ビートをなくすこと、もしくは8ビートのように左手でスネアを叩きながら、16ビートのように聴こえるパターンにすること、なのですね。
なぜかと言うと、その方がオカズやパターン自体の自由度が高まるのと、右手が多くスネアとハイハットを行き来する上に、スネアを叩くときは、特に大きな音を出そうとすると、相当にスナップを効かせないと出づらいため、単純に右手のグリップしている指が、すぐに疲れてきてしまうのよ。歳をとって来たこともあって。
で、長くなりましたが、その多種多様な16ビートオンパレードを、極力右手でスネアを叩かないように、シンプルかつカッコよく聴こえそうなパターンに1つ1つ考えて変えていく作業が、楽しいんだけども、時間がかかるんですわ。
先週と、下に書く事情もあって昨日は休みを取ったので、その前日の夜、そして昨日の深夜までかかって、やっとこの曲のスコアを仕上げた。右手でスネアを叩くパターンは268小節中、計22小節に留める。
しかし、曲中にページをめくるのは難しいので、クリアファイルのA4見開き2枚に印刷するんだけど、そのためには1段あたりの小節数を増やした上に、70%縮小しないと収まらない。こりゃ本番では小さすぎて見えないかな?途中テンポが落ちるところで初の曲中ページめくりをやろうかな?でもテンポが落ちるのは曲の最終盤だから、あんまり意味ないんだよね。
某有名和歌を本歌取りしたこの曲の歌詞は、当時ふざけないラブソングをやっていた時代はほぼ全曲作詞していたぼくが、珍しく全編五七調で作ったのだけど、今聴くとブーランにも言われたけど、いろんな意味で若いよなぁ。なんかこの歳になると、自分にもこういう若い時代があったってことが、嬉しくもありせつなくもあり。
和歌の本歌取りってことで、ドラムスコアのタイトルは、行書体で入れてみた。
さて、今週はこの他、昨日休みを取って、我が家の光回線を「auひかり」から「NURO光」に替える2回の工事の1回目、宅内工事に来てもらった。
スマホと違って、家の固定回線については、一定の期間縛りがあってもそれほど抵抗はないんだけども、スマホをauから家族全員mineoに変えてしまった今となっては、セット割引もなくなり、「auひかり」を使っている意味はあまりない。
我が家の「auひかり」は、ソニーのネットサービスso-netを窓口に契約したので、その同じソニーがやっている「NURO光」に乗り換えれば、プロバイダが変わることもないし、スピードは倍の2GBbpsになり、かつ月額料金は500円ほど下がると言う、メリットづくめになる。 さらにずっとやってるキャンペーンで、初期工事費等は無料だし、初年度はさらに1,750円/月ほど下がる。固定電話のサービスだけは、携帯への通話の単価がちょっとだけ上がっちゃうんだけどね。
「auひかり」は3年縛りだったので、スマホと違い今年の6~7月まで無料解約期間が来ず、いろいろとあっちこっちのサポートに細かいことの確認のため問い合わせるのが手間だったけども、満を持して「NURO光」を申し込んだ。
外から家の中に引き込んでいる線が、どこに入っているかをすっかり忘れており--今倉庫部屋になっている1Fの元カミさんの書斎に入っているんだった!思い出してよかった--、余計な場所のソケットボックスを何ヶ所か空けてもらっちゃったりしたのが申し訳なかったけど、とりあえず宅内への線の引き込みと、終端装置やルーターの設置までは、1時間ほどの作業で終わった。
2回目の宅外工事はNTTの人が来るそうで、これの予約が今月下旬まで取れないってことで、29日になっちゃったけど、会社が6月期だったのを2年前に3月期に変更したため、この6月まで残っている有休が使いやすい状況になっているので、ぎりぎりで使えてラッキーだった。
よーし、これでau/KDDIとの縁が全て切れるぞ。もちろんN/Wの充実とか、まじめにコツコツやっていることは素晴らしいと思うけども、高料金を莫大な広告予算とブランド力で支え、多くの国民をある意味騙して稼いでいる半役所のようなこういうインフラ企業は、それがなければMVNOは成立しないことも重々承知だけども、やっぱぼくの好みには合わないのよね。
so-netの--これだけは許せない--代理店戦略で、ほぼ毎週のように、代理店からうるさく営業電話がかかってくる状況からも、これでやっと抜け出せるしね。よかったよかった。
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