今日は先週も最後にちょこっと書いた、竹内まりやの初の映像ソフトパッケージ「souvenir the movie ~MARIYA TAKEUCHI Theater Live~」と、それに絡んだちょっと自分の恥を晒す小ネタなんですけどね。
去年デビュー40周年を迎え、映画上映やNHK特番の放送があって、それらに関連して何度かこのブログに書いている竹内まりやについて、映画を観に行った時にも、「ぜひ手元に置いておいて何度も繰り返し観たい」と書いたのが、1年経って実現したこの作品。9月上旬にAmazonで予約しといたのが、今週火曜日に届いた。
BD2枚と80ページのブックレットがついたこれを、今週時間を見つけて、収録された映像は一部ながら観だけど全て観てみた。1枚目のBDは映画として上映された映像そのまま、2枚目はこれまで制作された彼女のほぼすべてのPVと、映画に収まり切らなかったライブ映像4曲だ。
映画に収まり切らなかったライブ映像は、確認したところ全てNHKの特番で放送されたものだったので、ライブ映像では観たことがないものは収録されていなかったけど、これはこれでクォリティの高いライブを手元に置いておきたい目的は果たせたので大満足。昨日深夜から今日にかけて、1枚目と、2枚目のライブ映像は全部もう1回観た。
PVの方は観たことがないものも多く収録されており、17歳の高畑充希とか、同様に若かりし頃の小西真奈美、上野樹里なんかが出演していて楽しいのと、アニメ仕立てでよくできたものがあったり、昨年制作された、海外を中心にここ数年バズっていると言う「プラスティック・ラブ」のPVもいい。ライブ映像のうち2000年のものを含めて、半分くらいが4:3でハイビジョンではない映像なのも彼女の長いキャリアを感じさせる。
ブックレットの方には、夫君山下達郎と彼女の対談が20ページにわたって掲載されており、これもまた興味深い。
竹内まりやが今回この作品を発売したのは、昨年映画を上映して、多くの人に、近くに上映館がなくてとか、スケジュールが合わずにとかで、行けなかったという声をいただいたことがきっかけだと。それに対し、達郎が映像パッケージを出さないのは、ライブと言うものは2時間なり3時間で成立する一期一会のものであり、これを途中で停めるとか巻き戻しとかされちゃうと、それはライブを観たことにはならないからだと。
なるほど、だから昨年映画館で並行して上映された「山下達郎シアターライブ」の方は、ドキュメンタリー的な作りのところは一切なく、全て演奏のみで構成されていたわけね。奥様が映像作品を出すことは、人それぞれだからいいんじゃないですか、という達郎らしい大変ドライな答えで。
また、まりやのファンは素直で暖かい人が多くて、18年ぶりの2000年のライブで、緊張して武道館のステージに上がって行ったら、観客の熱い気持ちが伝わってきて感動したと。一方で達郎のファンは、最近は変わって来たけど、昔は腕組み状態で、さあ何をやってくるのかな、って態度でやりにくかったと。それに対してまりやが、お客さんは歌ってる人に似るらしいよ、と突っ込んでいるのが笑える。
さらにたびたび、2000年以降3回のライブでバックを勤めた達郎のバンドが、「上手いからね」と自画自賛しているのがおかしい。確かに彼が言うように、スタジオミュージシャンを職業演奏家としてただ連れてきたと言うのとは、演奏技術ということだけではなく、気持ちと言うか思い入れのところが違って、各人がここは音を出しすぎないとか、やるべきことをきちっとわかっているのだろう、全体的にバランスが素晴らしく、バンドとしてのグルーブと言うかノリが絶品なんだよね。
初回プレス特典ってことで、彼女が来年、7年ぶりに行う予定だというライブ「souvenir2021」の、抽選先行予約が行える「マジックカード」ってのが入っていた。来年4月~5月に、横浜・仙台・大阪・名古屋・広島・福岡で計13公演を行うらしい。横浜では4公演、最初の横アリと、最後の今年できたばかりの「ぴあアリーナMM」での開催だが、これは申し込まんとな。そのころまでにワクチンは行き渡ってるんだろうか?
てなことで、これはご家庭に1つ、持ってても損はない作品だと思いまっせ。
んでこれは完全に余計な話なんだけど、このsouvenirという、ラテン語が語源で、意味は少し違うけどフランス語にも全く同じ綴りの言葉があるという単語、これについては個人的にちょっと恥ずかしい思い出があるので書いておきますが・・・
この竹内まりやの最初のライブが行われたのとまさに同じ2000年の夏休み、うちの子供たちが息子が6年生、娘が1年生の時に、我が家全員参加では唯一の海外、またぼく個人としては初のアメリカ本土上陸となった旅行に、出かけたのね。
ちょうどそのころ、研究職だった兄がPh-dを取るために、家族4人でサンディエゴに住んでおり、そこを訪ねると言う目的もあって、ロスアンゼルスとラスベガスを回るツアーに、最後にサンディエゴに行くコミューターも手配してもらって、1週間ほどのスケジュールでね。
んでそのころはまだ大阪にはなかったハリウッドのユニバーサルスタジオに行ったんだけど、その時にぼくはカミさんの親父さんのアメリカみやげの、バックトゥザフューチャーの結構派手なイラストがついた黒Tシャツを着て行ったのね。
そしたら現地の子供に、具体的になんて訊かれたかは思い出せない、というか聞き取れなかったんだけど、「そのTシャツどこで買ったの?」という意味のことを尋ねられた、ということはわかった。実際にはそのTシャツは、恐らくその時にユニバーサルスタジオ内のショップでは扱ってなかったと思うのだけど。
んでそれに対して、「souvenir of my father」かなんかって答えりゃよかったんだけど、恥ずかしながらこの時、ぼくはこのsouvenirという単語を知らなくてですね。なんて答えりゃいいんだろうと思ってるうちに、何となく笑ってごまかしてその場をやり過ごしてしまったと。後でカミさんにこのことを言ったら、「おみやげはsouvenirでしょ」とあっさり言われてしまった。
んで帰国してから、竹内まりやがこの2000年のライブをCD化した「Souvenir~Mariya Takeuchi Live」というのを発売して、その後彼女のライブは来年のものも含めて全て名称にsouvenirがついていることもあり、彼女のライブ関連の情報に触れるたびに、しまったあの時そう答えられりゃよかったという悔恨を思い出すんですよね。
というどうでもいい個人的小ネタでした。それから一念発起し英語力を磨いて、ってなこともなく、今も当時とほぼ変わらない情けない英語力のワタクシでございます。しょーもなくてすみません。
さてさて、そんなワタクシですが、来週は還暦前最後の59歳の誕生日を迎えます。まことに申し訳ないことに、例のごとくFacebookではメッセージへのお返事は個別には差し上げないと思います。あらかじめお詫び申し上げます。重ね重ねスミマセンです。
PhDを取るためにSanDiegoにいたわけではないです。
投稿情報: タコ兄 | 2020/11/22 15:07