なんか変な陽気ですなぁ。今日なんてランニングは半袖短パンの完全に夏仕様で行って来た。水曜日なんて最高14度しかなかったのにね。暑いか寒いかだね。これも温暖化の影響か?そろそろ寒い日はなくなってくるのかもだけど。てことで今日は本の話。
コロナ禍になってリモートワークが多くなり、電車の中で読む機会は以前より少なくなったが、家でトイレに入るときなど、相変わらず本は読んでいる。何度か書いている通り、本は基本的に買わない主義で、近所の朝霞中央図書館から借りてくるのだが、以前はその貸出期限である3週間で5冊ほどのペースだったのが、今は3冊くらいに落ちてはいるんだけどね。
移動時に読むことが多いため、原則として文庫本しか借りないので、最新のベストセラーとかは読めないんだけど、古くは歴史小説ばかり読んでいたのが、その後ミステリー、恋愛小説、SF小説などに広げてきている。
その間ハマった作家も数多く、図書館にある文庫はほぼ読み尽くした作家だけでも、有名どころでは東野圭吾、宮部みゆき(時代小説の一部は除く)、伊坂幸太郎、有川ひろ、辻村深月、誉田哲也、吉田修一などで、これらは定期的に図書館のサイトをチェックし、新しい文庫が出るたびに予約を入れている。もっとも人気作家だけに、順番待ちになることが多いのだけどね。
あと最近では若竹七海、万城目学あたりもかなり読み漁っているし、あまりメジャーではなく冊数も少ないけど個人的には大好きな井上夢人、高野和明も全て読んだし、その他読み尽くしてはいないけどもフォローしている作家としては今野敏、石田衣良、村山由佳などもいる。基本的には日本の作家がほとんどだが、一部ハインラインの「夏への扉」などSFの古典的名作は、海外のものも読んでいる。
それらの作家を読み始めるきっかけとしては、毎年発表される「このミステリーがすごい」をはじめ、「おすすめSF小説」的なサイトの情報が多く、上には挙げなかった作家の何人かも、それらのランキングに入ったものは読んでいる。麻耶雄嵩とか米澤穂信とか月村了衛とかね。
まぁしかし、小説というものは一定のクォリティがあれば、音楽とは違って全然好みじゃない、一聴してもういいや、ってことは少ないし、映像作品とは違って視覚・聴覚を縛られない分精神的自由度が高いし、トータル時間はかかるけど、とぎれとぎれでも構わないので時間的自由度も高く、才能ある作家もたくさんいらっしゃるので、とても安定していて自由度が高く、かつ尽きることが起きにくい、いいエンターテインメントだよね。
そんでこないだ、「鹿の王」というアニメ映画の特集を、日テレ深夜のエンタメ番組でやっててね。ちょっと面白そうだったんで、図書館予約の追加をする時に、ついでにこの本の原作を探して見たのね。そしたら全4巻、その時点で他の予約は入っていないという。2015年の本屋大賞を取っている本なのに、意外とサクッと借りられることもあるのよね。なら借りてみるかと予約。
このところ3週間で4冊はオーバーペースなので借りないようにしてたんだけど、読み始めてみたらこれが面白くてね。まず世界観の作り込みがすごい。ジブリ映画なんかでも感じることだけど、現実社会の現代よりは100年ほど昔の感じなんだけど、国と国との争いや国の体制、その中でのいろんな民族の思い、その中での医学の進歩の仕方とか、現実にはいない動物だとか、そういう全体の構成が、まずものすごくしっかりしている。
「鹿の王」の後に読んだ「獣の奏者」では、国の成り立ちや歴史と言った時間的な経過まできっちり構想されていて、矛盾がない。映画でももちろんこういう世界観をきっちり仕上げることは大変なのだろうけど、長編小説だと描く場面や展開もよりバラエティに富んでるから、なお大変だよね。ある程度プロットを固めて、全ておかしな点がないように構成しないといけない。上橋菜穂子さんというこの作家さん、すごい想像力だなぁ。
まだ読んでいない「守り人」シリーズも、「獣の奏者」も、児童文学として書かれたらしいけど、この作り込み方は、大人が読んでも、どころか大人向けに書かれたものの中でも際立っている。こういうファンタジーはもう大好物ですわ。圧倒的な面白さ。
「鹿の王」は結局、電車やトイレ以外でも読んじゃって、4冊を2週間半くらいで読破。その後続けて「獣の奏者」の最初に刊行された2巻まで読んだところで、十数名の予約待ちで半年以上かかった本の割当が来た--割当が来ると1週間以内に借りに行かないといけない--ので、今週はちょっと中断してたんだけど、来週以降、後の2巻を読むのが楽しみだ。
予約待ちだったのは、東野圭吾の「ガリレオシリーズ」の新刊「沈黙のパレード」で、これももちろんとてもエキサイティングで面白いんだけど、早く読み終わって「獣の奏者」の続きが読みたくて仕方がない。でも「沈黙のパレード」はぼくの後にも当然予約が入っていて、そのため3週間の期限できっちり返さないといけない--予約が入ってなければ1回3週間の延長が可能--んで、優先順位を上げざるを得ない。予約待ちしてるとこういうことがあるのよね。まぁタダで借りてるんだからしょうがないんだけど。
これからまだ、上橋さんの代表作である「守り人」シリーズが全部残っているし、こういう、もう面白いということがわかっているものに、これからたくさん触れられる状況って、すっごい幸せを感じるよね。
こういうことがあるから、本っていいなぁと思う。もちろん映画や音楽だって、ぼくの知らないものはたくさんリリースされているのだろうけど、刊行物の数ってやっぱ圧倒的に多いから、ぼくがまだ知らない世界もずっと広いのよね。それだけに探すのが大変なんだけど、こういうのに行き当たった時は、ほんとに幸福。
さて、この他今週は、いくつかのトラブルに見舞われた久々のトラブルフルな週で、そっちではいろいろと不幸だったのだけど、その対応なんかについては、また別途書きますね。
さてさて、来週はいよいよGW、今年は5/2日にお休みをもらって、一応6日はリモートだけど出社ということにし、7連休+週末休みという形にするつもりなのだが、今のところ4/29日の我々夫婦の結婚記念日から2泊で出かける予定の小旅行には、そのまま行く予定。
泊りで出かけるのは、多分2019年の秋に塩原に紅葉狩りに行って以来だ。いやいや、そう思うと貴重ですな。行き先は宿の形態とか貸切り温泉とかを条件に選んだこともあり、かなり近場だし、今のところ長期予報によると、天気も悪そうなんですけどね。
あと休みをもらう5/2日には、また孫が来てくれる予定。なんか今んとこ予定がGW前半に固まってる感じだけど、後半は自宅で映画鑑賞三昧かな。あともちろん「獣の奏者」の後半2巻もね。
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