定年後再雇用の契約は、1年ごとの更新なのだが、誕生月末までになっているので、ぼくの場合は11月までだ。そこに向けて、再度お金の計算をし--なにせ経過措置も終わって、ぼくの1歳上の人から65歳になるまで年金が出ないので--贅沢しなければ多分大丈夫だということを確認の上、先週から今週にかけて、社内に退職意向を表明し、必要な書類を提出した。最終出社は10月末で、11月は有休消化することにした。
この会社にいたのは、2007年の6月からだから15年半、このブログはこの会社に入ってすぐ始めたので、ほぼブログの歴史と同じくらいの期間、この会社にいたことになる。まぁいろいろとありましたけど、皆さま、お世話になりました。
で、退職スケジュールを確定させるのと並行して、今後のリタイア人生の中で重要な一要素となる予定の、一人旅の計画を立てた。まぁそんなにしょっちゅう行く気はないのだけど、行きたい場所はたくさんリストアップしてあるし、体が動くうちに年に数回は行っとこうってことでね。ワールドカップが始まる前の週の11月半ばの月曜から金曜まで、これまでと違って思い切り平日に予定を組めるのが嬉しい。
今度の行き先は中国地方、前の会社を辞めた直後の春休みも、これはカミさんと、宮島、尾道、しまなみ海道を渡り道後温泉、こんぴらさん、そして瀬戸大橋を渡り芸術の島直島へと旅行をしたのだけど、何の巡りあわせか今回もリタイア記念旅行はまたこの地域になった。日本の全都道府県の中で、鳥取県と島根県だけぼくは足を踏み入れたことがなかったのと、カミさんは鳥取砂丘とかたぶん(こないだ訊いたら記憶が曖昧だったのだけど)出雲大社にも行ったことがあると言うのでね。
この地域の行きたかった場所としては、その出雲大社を初め、広島東部の鞆の浦、岡山内陸部の、我が一族の本家がある真庭市勝山、あと島根西部の津和野、これらをぐるっと回ってカバーしようってことでね。宿と往復飛行機とレンタカーのパックと、追加でいくつかの宿を予約したのだけど、一人だとビジネスホテル--温泉付きのとかもあるんだね--なんかも利用できるので、全て温泉付きの宿で揃えても、1泊だけ別途になる夕食と昼食を除けば、アゴアシ計で10万円もかからない。平日だしね。
ちょうど時期でもあり、場所にもよるけど勝山から大山に行く辺りや、津和野、あと岩国なんかでは美しい紅葉が期待できそうだ。いやいや、楽しみですなぁ。
カミさんは「ホントに辞めちゃっていいの?」と、お金の心配ではなくぼくの精神的な閉塞感なんかを心配しているようなのだが、こういう旅行とか、曲作りとか、その他にやりたいことはいくつもあるし、本人的には解放感以外の何物でもない。
もともと勉強好き、仕事好きの彼女にとっては、子育てで働けない時期があったり、その流れで現在とは違って娘が社会人になるまでほとんどの家事をやっていたことに忸怩たる思いがあるようで、今はいろんなしがらみがなくなって思い切り働けるとても幸せな時期のようなのだが、ぼくはそもそも働くのはそんなに好きじゃないナマケモノだし、趣味や遊びにより興味を覚える質なのでね。あなたとは精神構造が違うのよ。こういう計画を立てたりすることが楽しくて仕方ない。
先週の連休の最終日には、10月の連休にこちらはカミさんと行く奥鬼怒湿原への山登りのため、カミさんのトレッキングシューズがこないだの東北旅行でソールの一部が剥がれてしまったのを受けて、ついでにぼくのシューズもどうも足の小指が痛くなるので、2人で近所の靴屋やディスカウントショップ、スポーツショップなんかを数軒回って、トレッキングシューズを買い替えた。週末ごとに台風が来てるけど、まずは10月の連休だけは晴れてくれ~。
さて、昨日は台風から変わった低気圧の影響による雨の中を、約1ヶ月ぶりに孫がやって来た。
12時ちょっと前に着いた今回は、割と最初から機嫌よく、すぐに昼食になったのだが、離乳食を自分で小さなスプーンで掬って口に持って行き、食べられるようになったのが得意らしく、できるようになったんだから見てくれと、近くにいない人を指さして主張する。
前回はカミさんの還暦祝いのためウチにいたのは一瞬だったので、2ヶ月前との比較になるが、今回は、壺のような透明プラスチックのケースに入ったひらがなのマグネットを、バラバラとぶちまけてしまうだけでなく、これを元通りしまうと言う技も習得していた。そのケースを、リビング側のテーブルの元あった場所に置いてきて、と言うと、ちゃんとその通りにする。
2時ごろに例によって息子夫婦が映画「沈黙のパレード」を観にそーっと出て行った時は、その雰囲気を察知してちょっとナーバスになったが、もう行っちゃったんだな、となった後は、特にぐずったりすることなくずっと機嫌よく遊んでいた。
息子が買い与えた小さなタブレットで、幼児向けの英語学習のビデオを観るのが、特にABCの唄とか、そういうリズムのあるものを観るのが好きらしく、頷くような動作をしてリズムに乗っている。こりゃいいドラマーになるかも知れないぞ。
タブレットをタップしてビデオを止めたり、別のビデオをスワイプで表示させたり、まだちゃんと自分の動きとタブレットの動作の関係は理解できてはいないようだが、1歳半にしてこういうものに慣れ親しむ世代ってどうなっちゃうんだろうねと、大ババ2人がしきりと感心していた。
相変わらずぐるぐると歩いてキッチンの戸棚は片っ端から開けるし、引き出しも順番に全部引っ張っちゃうし、カミさんがいつも孫が開ける戸棚にプラスチックのものだけを入れておくように改善したり、開けちゃいけないところは百均でストッパーを買ってきて取り付けたりしたのだが、今回は包丁が数本入っているところとか、想定外の戸棚まで開けるようになってしまったので、今後の対策が課題だな。
あとぼくが持っていたカメラのシャッターボタンを憶え、押すと「ピピッ」って音がするのが楽しいらしく、やたらと押しに来る。ピントが合わない孫の自撮り写真がたくさん撮れてしまった。
機嫌よく遊んでいたのはよいのだが、夕方昼寝させようと思っても全然寝つかず、ついに息子夫婦が帰ってくるまでずっと起きていて、それから夕食になったのだが、これを食べ終わると、甘えたいのと眠いのとで、今度はかなり長いことぐずる。食後にフルーツポンチを大量にもらい、またタブレットを見せたらぐずりは収まったが、ママとパパがすぐそばにいないと機嫌が悪くなってしまう。今日は娘夫婦も夕方から来ていたのだが、プロの娘があっちで遊ぼう、と連れて行ってもすぐぐずり出してしまう。
そんなことで、息子夫婦がいろいろと対応していたら今日は帰りが遅くなり、9時ごろに車に乗って帰って行った。午前中車の中でたっぷり寝てしまった影響のようだが、息子からはそろそろ昼寝は1回にするようにする、とラインメッセが来た。
まぁしかし孫には癒されます。息子夫婦が帰って来ちゃうとダメだけど、彼らがいなければなぜかぼくとカミさんが同列1位の位置づけになっているらしく、抱っこして、と足にしがみついてくるのなんか、たまらなくかわいいっス。
じじはもうすぐプータローになるからね。とは言え息子は仕事があるだろうけど、もっとしょっちゅう遊びに来てねー。
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