今週は何度か書いてきたリタイア記念中国地方旅行に来ている。っていうかいつアップできるかわからないので、最終的に行ってきた、になるかもしれないけど。(※一応1回目は旅の間に上げることができました。)
というのは、一人旅なんて多分、中学卒業の春休みに当時仙台に住んでいた叔父一家の家に泊まり、そこから平泉とか松島とか山寺とかに行ったりして以来、46年ぶりのことでね。一人だと好き勝手出来るから、意外に旅の途中にこのブログを書く暇がないのよね。4泊もすると忘れちゃうから、早めに書きたくはあるんだけどね。
いやいや、カミさんとか家族とかがいると、何かを我慢してるってことではないのよ。でも焼肉食べ放題に行ったり飲み放題で酔っぱらったりとかって、まぁしないわけよ。カミさんは肉はそんなに好きじゃないし、我が家には積極的な酒飲みはぼくしかいないし。
そういう家族の好みに合わせて、計画立てるところから含めて、旅行イコールある意味家族に対する「おもてなし」ってのが体に染みついていてね。それはそれで喜んでくれれば嬉しいんだけど、家族がいないとなると、そういうの一切ないからね。なるほどぉ、カミさんと付き合ってる時から、ていうか学生の時でも自分が計画を立てるときには、もう何十年も自然とそうなっていたんだね。初めて気づいた。
てことで14日月曜の朝、まだ暗い5:20に起きて電車に乗り、羽田8:40発のJAL255便で10時過ぎに広島空港に着いた。今回のレンタカーは日産Note。次に買う車をもしかしたら日産のeパワーにするかも、と思っていて、でも兄が「日産ってアクセル踏んだ感じが気持ち悪いんだよね」とかって言うから、試してみようってことでね。でも高いからeパワーではない普通のガソリンエンジンのNoteなんだけどね。
この日向かうのは広島県の東の端、福山市の海辺の鞆の浦だ。ここは瀬戸内海の航路のちょうど真ん中辺に位置するため、太古の昔から「潮待ち」--満ち潮に乗ってここまで来て、引き潮に乗ってその先へ進む--のための港町として発展した場所で、風光明媚で有名なところだ。
古い街並みが残っており、道なんか超狭くて、石畳だったりするのに、そこを軽自動車がすごいテクニックと譲り合いの精神で行き交っている。そのため映画やドラマの撮影とかにもたびたび使われている。近年では2015年のドラマ「流星ワゴン」で、主人公の父親を演じた香川照之の地元という設定だったのがここだ。
江戸末期には坂本龍馬が「いろは丸」という船を紀州藩の藩船にぶつけて沈められ、その最初の談判を行ったのもここで、近年この「いろは丸」は某TV番組で海底から引き揚げられ話題になった。そのため龍馬人気にあやかり、この事件に関わる記念館とか展示館とかがいくつもある。
12時ちょっと前に着いて、早朝以来食べておらず腹が減っていたのでまず飯を食おうと、調べておいた蕎麦屋へ行ったら閉まっている。その手前にあった鯛めし屋さんが開いていたので入ってみたら、いい感じの薄味でなかなか美味。
それから鞆の浦の観光名所が並ぶ海辺へ行ってみたが、「いろは丸展示館」も、歴史的建造物「太田家住宅」も、コロナのため当面休日のみ営業しているってことで入れない。平日の旅ってこういうことがあるよね。しょうがないのでその撮影場所の象徴になっていた常夜灯篭と、「雁木」と呼ばれる階段状の船着き場を観てから、少し高台に登ったところにある「医王寺」というお寺に行ってみる。
海岸近くまで山が迫った半島の、海辺から山の中腹までに細長く発展したこの港町は、この場所から観ると遠くの島や半島が重なり合った景色と相まって大変に美しい(冒頭の写真です)。その港町自体は、ここからだと後ろ姿?しか見えないので、今度は山を降り、駐車場の横の船着場から、鞆の浦のすぐ向かい側にある仙酔島へ渡る。
仙人も酔ってしまうほど美しい島、というところから名づけられたというこの島には、キャンプ場やいくつかの宿泊施設もあるが、行ってみるといずれもやってなかったり廃れたりしていた。でもここの船着場から距離は大したことはないのだがかなりきつい坂を登って着く「仙人ヶ丘展望台」、 さらに10分ほど森の中の遊歩道を歩いて着く「赤岩展望台」、これらから望む瀬戸内海や鞆の浦の風景は、これぞまさに絶景という美しさだ。ところどころに真っ赤に紅葉したナナカマドの木が、さらにその美しさに拍車をかける。
いやいや、これは汗かいて来た甲斐があったなぁ。だけど「いろは丸展示館」とかがやってなかったため、まだ予定より1時間くらい早い。でも今日早起きで疲れたからいいか、と、車に乗って、30分ほどで4時前には福山市内にある今日の宿、「ルートグランディア福山」に着いた。
予約を取り直して「全国旅行支援」扱いで予約したこの宿は、もともとビジネスホテルに外来温泉施設を併設したところなので、シングルの設定もあり8,000円ほど(夕飯別)と安いのだが、それが4,800円になり、さらに3,000円分の「やっぱ広島じゃ割クーポン」をくれる。
とはいえこのホテル内のレストランはお値段がよくてね。ホテルの向かい側にある焼肉のチェーン店「肉匠坂井」の福山沖野上店、ここでクーポンを使えることは調査済みだったので、18時に予約して、2時間の食べ放題コースに飲み放題もつけて行ってきた。一人焼肉なんて、考えてみれば人生初めての経験だ。ここは60歳以上だと食べ放題が500円引きになるのも嬉しい。
いやぁ食った食った。こんなに死ぬほど食ったのはいつ振りだろう。特にカルビと壺肉ってのがうまかったな。飲み放題も元を取るために4杯ほどいろいろ飲んで、1時間半くらいで腹パンパンの上にかなり酔っ払った状態になってしまった。それでもクーポンを使ったので自分で払ったのは900円ほどだ。
それから宿に戻り、しばらく休んで、露天も併せ10種類以上の湯船のある温泉にたんまりと浸かる。それから今回も持って行ったI・O DataのHDDレコーダHVTR-T3HD1Tで、広島県の設定にして録画しておいたドラマを、追っかけ再生で観る。
いやいや、幸せだなぁ。でもこんなペースで書いてたら何回かかるかわからんな。とりあえず1回目の旅の記録は1日目だけで終わっちまいました。すんまそん。
コメント