ネット接続環境は、我が家は2018年の6月末--奇しくも前回のワールドカップの時期だったのね--に「Nuro光」に乗り換えた。スピードが1Gbpsから2Gになるのと、初期は値段が安くなるのと、その前年からauの3年縛り契約に辟易して、スマホをmineoに乗せ替え、最後まで残ったのがこの光環境だった、早くauから抜け出したい、という思いでね。
その時の苦労は前に書いたけども、まぁしかし携帯の料金プランが国の指導でだいぶマシになって来たのに比べて、この光回線業界だけは、いつまでたっても品性お下劣なままで困っちゃうよね。乗り換えてから少し経つと、いろんな代理店から週に何回も、「auひかり」に回線乗り換えしませんかと電話がかかってくる。何のリストを見てかけてるんだろう?ってのもそうだし、どういう教育をしてるのか知らないけど、ちょっと突っ込むと細かいことがわかってなかったり、平気で嘘を言ったり、まぁひどいもんだ。
一方でネット接続インフラは、実は3年縛りくらいなら別にあってもいいじゃん、とは思っていた。インフラだからね。端末の買い替えに伴って、みたいな話ではないし。あと「Nuro光」は前に書いたとおり、当時はあまり問題になっていなかった中華メーカーHuawei製のホームゲートウェイで、まぁないだろうとは思うものの何らかデータを抜かれてるかもという恐れもある上に、使い勝手があまりよろしくない。
なのでいずれは「Nuro光」はやめるだな、とは思っていたが、その電話攻勢の下劣さに、とりあえずそのまま使い続けていた。普通に使う分には特に困ることはなかったしね。んで11月下旬、会社を辞めて、多少めんどくさいことでも対応できる時間ができた中、ある代理店のお兄さんから電話がまたかかってきて、気まぐれに速切りせずに話を聞いてみたら、このお兄さんは結構ベテランらしく、嘘はないしいろんな知識も深い。
「auひかり」に乗り換えると、公称2Gbpsが5Gになり、オプションサービスのいくつかをキャンセルすれば、「Nuro光」で払っている月額よりもおよそ1,000円ほど安くなる。また工事費等はキャッシュバックがあり、「Nuro光」の解約違約金も補填してくれると言う。ならまぁいいかと乗り換えることにし、その後何度か調整があったが、カミさんが確実にリモートワークをしていない水曜日の午後で最短と言う、今週11日に工事をするということになった。
その事前対応として必要なのが大きく2つ。1つ目は前回苦労したことの1つである、1Fの無線環境の変更だ。特に面倒なのはスマートスピーカーとか、ホームネットワーク系の機器がHuaweiのホームゲートウェイの内蔵Wifiに繋がっちゃってることで、スマホアプリ上でちまちまと設定変更やらセットアップし直しをやらしなきゃなんだけど、そもそも「auひかり」の無線機能は有料で月額500円も取られるので、これを使うのはバカバカしい。
代理店のお兄さんも、安いアクセスポイントなんていっぱい売ってるし、無線機能はキャンセルしてそちらを使った方がいいと正直に薦めてくれたので、ちょうどその時にやっていたAmazonのブラックフライデーセールで、NETGEARのWAX202という中級クラスのルーター&アクセスポイントが2,980円で売っていた(今見たらこれ、通常は5,000円以上するのね)のをポチって、事前にwifiの接続先をすべてこちらに切り替える作業を行った。まぁそこそこ面倒だったけど、こちらはそんなに大変ということもない。
ちなみにホームネットワーク系の機器の接続先をHuaweiのホームゲートウェイから新しく買ったアクセスポイントに変更したら、Googleスピーカーの動作がめちゃめちゃ安定して、百発百中で動作してくれるようになった。なんだ。早くやっとけばよかった。
それより大変だったのは、メアドの変更だ。これ、何年か前にso-netが規約を変更しやがって、プロバイダはso-netのままなのに、前にau→Nuroの時にはそのまま引き継げたメアドが、今回は引き継げないと言う。メアドはいろんなサイトへのログインIDになっていたりするので、これが変わるとなると超めんどくさい。これも引き留め策の一環なのかねぇ。ぼくはSONY信者ではないけども、比較的品性高潔だと感じるSONYグループの中で、SONYネットワークComだけはホントお下劣だよね。
実は今回乗り換えをいちばん躊躇した理由はここだったのだが、とは言え今のご時世、個人的な連絡には普通のメールなどほとんど使わなくなっているので、メールってのはほぼ商用DM専用に近いツールになっている。その中には有用な情報もあるが、ほとんどがしょーもない内容なのにやたら送って来るソースネクスト(コースケごめん)とか、いくつか断捨離したいと思っていたサイトもある。
また旧メアドはもう多分10年以上使っているので、まぁ古いメールを消してないのがいけないんだけど、とにかくThunderbirdのアーカイブファイルが巨大になっちゃってて、クリックしても表示するまでに数秒かかるようになっていた。これもメアドが変われば解消する。ならばこれを機にgmailをメインのアドレスに、とも思ったが、So-netの迷惑メールフィルタリング機能とかはけっこう気に入っていてね。
てことで結果、12月下旬に新メアドが使えるという連絡があったので、so-netのままで、@の後の3文字だけが変わるメアドに設定して、ちょうど年賀状もカレンダーも作成が終わっていたので、12月の最終週はひたすら各サイトやサービスのメアド変更、および一部サイトは配信停止にする作業に没頭した。
最初は心当たりのサイトやサービスをほぼ丸2日かけて、その後旧メアドに届いてしまうメールに個別対応して、12/24日から1/11日までで計116のサイトやサービスの登録メアドを変更した。その記録はExcelに残したが、変更してもしばらくはメールが届いちゃうサイトとかがあって、あれ?これ変えたはずじゃん?ってなって再度確認する、みたいなことが起こるのがまためんどくさい。こんなもんバッチ処理しないでリアルタイムで変更しろよな。
またこないだまでいた会社の、連絡があるかも知れない一部メンバーを初め、何人かの個人連絡先にもメアド変更を知らせるメールを送ったが、昔はこういう時ものすごい数のメールを送った記憶があるけど、今回原則過去1年程度でメールを送受信した人という基準で送った先は、会社を除くと8名しかいなかった。世の中変わったよね。
そして今週水曜、1時半ごろにauの工事の人が来て、外の線の引き込みと、家の中の配線--前の「auひかり」の光回線も残されていたが、劣化するんで、ってことで全部新しくしてくれた--をして、事前に届いていた今度はNEC製の白いホームゲートウェイ--これまでONUと2台必要だったのが1台にまとまった--と繋ぎ、Nuro化の時よりはだいぶ手際よく、1時間半弱の作業で帰って行った。2時すぎまではカミさんがリモートワークをしており、切断はもうちょっと待って、とかお願いしたりしたのにも関わらずだ。
それからLANケーブルを繋ぎ直し、今回は固定IPアドレスの設定はしないことにした--これまでいくつかの機器は設定のためIPアドレスで探してログインする必要があったからだが、最近は例えば上記のNETGEAR WAX202はAPに直繋ぎしたモバイル端末からしか設定できないし、NASは別のツールで探せるし--ので、基本的にあとは使うだけだ。
最初スマートスピーカーがしばらく繋がらなかったり、電話--これは今のところ旧Nuro回線で繋がっている--が使えなくなって、確認したら差し替えたNuroのホームゲートウェイの電源コードが抜けたままになっていたりと言った初期エラーはいくつかあって2時間ほどはすったもんだしたし、Amazon Fire TVなど一部機器がすぐには繋がらなかったりしたものの、それ以降もしくは一度繋いでしまえば、普通に使えるようになった。
N/Wスピード測定サイトはいくつかあって、それごとに結果が違うので困っちゃうのだけど、今回の切り替えで、上り下りともほぼ1Gbps弱程度のスピードは出ているようだ。「Nuro光」の時の実測値を忘れちゃったんだけど、多分300M台だったと思うので、額面通りほぼその2.5倍ほどの数字が出ている。
実際に映像のストリーミング再生などでは、スキップ再生したりタイムバーで少し時間的に先のところをクリックして表示させたりしても、ほぼ待たされることなく映してくれる。サーバー側で律速されてただけではないのねこれ。比較的大きなファイルのダウンロードも、複数やってみたわけではないので確証はないけど、これまでの半分以下のスピードでできているようだ。
あとは支払方法をカード払いに変えたり、wifiをはじめいくつかのサービスをキャンセルしたり、電話がつながったら「Nuro光」を解約して機器を返送し、違約金の請求書が来たらこれをauに送ったり、いくつかやることがある。あと前に「auひかり」だった時にもあったホームゲートウェイのUSBポートを使ってNASを設置することもできるので、これをどうするかとか、残検討事項もある。
まぁでもこれで少し安くなるなら、メアド変更で大変だっただけのことはあったのかな。てことでネット接続環境変更の顛末でした。
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