関東が梅雨入りし、連日の雨が予想される来週月曜から、これまでちょこちょこ書いてきた我が家の水回りのリフォームの工事が、いよいよ実行の運びになった。今週はそのリフォームプロジェクトのこれまでの経緯をまとめておきます。来週は実施状況をご報告する予定です。
この家を建ててから今年の5月で25年、これまで大きなリフォームは、9年前の外壁塗装と太陽光発電の導入および、8年前の洗面所のリフォームくらいで、その他は必要に迫られた補修(一昨年の基礎の補修はけっこう金がかかったけど)以外は特に何もしていなかった。水回りはおおむね15~20年くらいでいろいろガタが来始めるらしいが、今のところ大きな問題は起きておらず、特に給湯器の寿命は10年と言われるので、こんなに長くまともに動いているのは、見積りに来た業者さんによると奇跡に近いそうだ。
でもカミさんはもともと、我が家の2Fにある風呂が、壁も床も少しデコボコした素材になっており、カビや汚れが着きやすく取りにくいことにストレスを抱えており、トイレもタンク付きの複雑な形状で、洗浄便座が後付けタイプなこともあり、掃除しづらいというのが気に入らない様子だった。
一昨年くらいに実家の2世帯住宅の兄の住んでいる方の風呂をリフォームし、兄にそれを自慢げに見せられたこともあり、我が家もリフォームしたいという思いを強くしたようで、ぼくが今年の2月に蓄電池導入の検討を始めたところ、そんなことよりリフォームの方を先に検討してよ、と言われた。カミさんは仕事もあるし、この手の細かい計画は比較的得意なぼくの担当ということになっているので、2月1ヶ月の孫シッター生活から戻った後、具体的な情報収集を開始した。
まずはTOTOとかLIXILなどの主要メーカーの設備や機器の主な機能を洗い出し、大まかな金額を想定し、カミさんと要件のすり合わせを行う。カミさんの優先順位はやはり掃除のしやすさ、清潔がキープできる形状--一体型もしくはタンクレスのトイレ--や素材--なるべくツルツルの風呂壁--や機能が一番で、蓋の自動開閉とかはどうでもいい感じだったが、ぼくは外から風呂を沸かせたり、自動開閉や自動洗浄なんかはあった方がいいよ、と主張する。カミさんは風呂に浸かることが大きな楽しみで、けっこう長風呂なのだが、ジェットバスとか風呂でリラックスできる機能も興味がある、と言う。
また、いつ壊れるかもわからない給湯器ももちろん交換したいし、キッチンの水栓がだいぶ汚れて、シャワーがうまく出なかったり水がきっちり止まらなかったりし始めていたので、これの交換もやろう、ということにした。
おおむね要件がまとまったところで、主要メーカーのショールームを見に行くつもりだったが、予約を取ろうとしたら土日は3週ほど先しか取れない。この時点で孫2号がいつ生まれるかわからない状況だったが、とりあえず3/26日にTOTOとLIXILの新宿ショールームの予約を連続で入れ、それまでの間、仮に想定した設備や機種で、3社の業者から一次見積をもらうことにした。
3社というのは、この家を建てた工務店が廃業した後、メンテナンスを引き継ぎ、9年前の外壁塗装等を請け負ったM社、8年前のリフォームを依頼したY社と、近年リフォーム事業に力を入れ始め、メーカー品購入比率が高い場合比較的有利な見積りが出やすいと言われる家電量販店のうち、一番初めにこのビジネスに手を染めたY電機だ。
アポの関係で時間差は結構できたが、3社から取った見積もりはおおむね似たような値段で、モノによってこの業者が安いとか一長一短が出た。もともとはこの時点で2社か1社に絞るつもりだったが、見積りのために我が家に来てくれた時の情報の取り方の細かさとか、やり取りの中で言っていることの具体性、これまでの各種メンテナンスの信頼度とかを考えると、その時点では一番高かったM社を切ることは難しいと言うのと、ちょうどその前後に行ったショールーム見学でだいぶ要件が変わったので、結局3社ともに二次見積をお願いすることにした。
ショールーム見学で変わった要件というのは、一番大きいのは、カミさんがTOTOの最上位「SYNLA」というシリーズにのみ付けられる「楽湯」という、風呂の片側で、腰からの水流噴射の他、肩の上の位置からザーッとお湯を掛けてくれる機能が気に入ってしまって、これがぜひ欲しい、となったこと。
また、3つあるうち2Fのカミさんが最も使うトイレは、やはりカウンターも新しくし手洗い水栓も自動で水が出るものにしたい、であれば壁紙も全部貼りなおそう、となり、さらにキッチン水栓は、息子の家がそうだったように、シンク上に穴を開け、通常水栓と浄水栓を分けて2本出そう、となったのが主なものだ。
ちなみにTOTOとLIXILのおおまかな比較で言うと、ぼくの評価したところでは、トイレは両メーカー拮抗しているが、清潔機能系はややTOTOが優れているかな。風呂はLIXILはパンフレベルでは細かいことがわかりにくいが、床洗浄機能等はなく、TOTOが有利。キッチン水栓は浄水のフィルター性能や寿命で、LIXILの方がはっきり優れている、といったところだ。ちなみに今回は採用しなかったが、手をかざして水を出すキッチンのタッチレス水栓も、LIXILにしかない。
また給湯器についてはRinnaiとNoritzが2大メーカーで、同等の機能なら同等の価格だが、Noritzにのみ追い炊き時などのUV除菌機能がついたものがあり、我が家は洗濯で風呂の残り湯を使うので、ショールームには行ってないが、この機能が決め手になった。
その他、洗面所暖房を検討していたのだが、洗面所は西側のため夏場は西日でかなり暑くなるので、どうせならエアコンを入れた方がいい、そのためには壁に穴を開けたり電源の用意が必要だとか、その穴あけや風呂窓工事で足場を組むのなら、ついでに風呂の上の3Fにあり、これも25年物の元息子の部屋のエアコンも、使う機会は少ないものの孫が来て昼寝をする時にちゃんと動くように、これを機に交換したい、なので3Fまで足場を組んでくれとか、いくつかの要件を追加して二次見積を依頼した。
孫2号が生まれた第二次孫1号シッターの1週間から戻った4月中旬、3社から出てきた見積は、かなりはっぱをかけたのが効いたのかM社が一番安く、また他の2社は、エアコン配管のための穴あけや風呂窓のサッシのガラス交換とかは、できない、もしくは別途検討させてくれと言ってきたので、足場を組む分の十数万円を引いてくれるならお宅に決めるよ、と最終値切りをし、当初見込よりはだいぶ高くなったが、M社に発注することにした。
GW中の5月頭に、洗面所と元息子の部屋のエアコンを、昨年もお願いした近所の家電量販店「デンキチ」に、これもかなり値切って発注。洗面所の方は外からオンオフできる機能を備えたPanaのエオリアのJシリーズ、元息子の部屋の方は、これは息子絡みなので、一番安かったこともありH社の白くまくんだ。
連休明けに連絡があって、6/12日の週に工事できることが確認できたと。その後今月に入って、2Fトイレと、洗面所の風呂側の壁はかなり大幅にいじるため張り替えになる壁紙のサンプルを持って来てくれたので、カミさんとどれにするか選ぶ。洗面所の方は当たり前だが今の壁紙と極力似たものにし、トイレの方は奥の壁だけ茶色っぽく、ちょっとオシャレな2トーンにした。
また工程表が送られてきたが、エアコン工事を16日に予定していたのが、その工程だと無理じゃん、となったので、M社に確認の上「デンキチ」に連絡して、19日に変更してもらった。その他、先週書いたがリフォーム後の風呂の奥の壁にマグネットで貼るトレーやフックその他を買ってきたり、風呂用のたわしやブラシも新しくすることにして、これまで使ってきて汚くなっていたのを一気に捨てたりした。
てことであとは12日の工事開始を待つばかりとなったのだが、台風の接近はなさそうではあるものの天気は悪そうで、足場とか組んじゃって大丈夫なのか、予定通り工事を進められるのかちょっと不安はあるが、来週いっぱい、土曜日まででリフォームは完了する予定。風呂の自動洗浄とか、外部からのリモート湯沸かしとか、いろいろ使い方を憶えなきゃいけないことはあるけど、楽しみだなぁ。
とりあえず今週は今の風呂とかトイレの写真を貼っておきますね。上記文面内では細かいことは省きましたが、詳細な検討過程の記録--各メーカーの具体的な優位点、劣る点や、ショールームで実際に見てみてどうだったとか--や、価格比較表とかも作っているので、私のお知り合いで、見たいと言う奇特な方がいらっしゃったら、お見せしますのでご連絡下さい。
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