まずはこないだの日曜、日立市のホテルで孫2号の「お食い初め」を行った話から。
孫たちの昼寝の時間等の関係で、今回は昼飯を食べてから出かけ、15時ちょうどに息子の家に着いた。孫1号はぼくらのことはもうちゃんと憶えているらしく、順番に膝に抱き着いてくる。いやいや、じじばばも会いたかったよ。
それから先週もちょっと書いた「寝相アート」写真を撮るため、リビングに薄手のケットを敷いて、その上に家で作って来た魚やらサーフボードやら孫2号のローマ字書きの名前やらを並べていく。雲とか名前のうち孫1号と共通する2文字は流用したが、孫1号の時は気球に乗って空を飛んでいる、という設定だったのが、今回は海でサーフボードに乗っているってことにしたので、それ以外は一部ありものの他がんばってカミさんが手作りしたらしい。
そして真ん中に孫2号を寝かせ、あの手この手で視線や笑顔を引き出そうとしつつ、写真を撮って行く。最後に孫1号も参加して、2人並んだ写真も撮った。カミさん的にはまぁまぁ満足の行くものができたようだ。
孫1号はぼくらが行った時から1週間くらい前に、ペットボトルを大画面の液晶TVに投げつけてパネルを割ってしまったってことで、保険は効くものの修理にそこそこ金がかかると息子がぼやいていたが、その、ペットボトルを投げ、TVに当たって、画面が半分映らなくなってしまいました、ゴメンナサイっていうのを、孫1号が一連のゼスチャーでやるのが芸になっていて、何度も繰り返していたのが笑えた。
最近は、相変わらず"か行"とか"さ行"とかは弱いが、「じじ、って言ってごらん」と言うと「ジ・・・ジ」と、だいぶ発音は怪しいものの、ゆっくりだが真似をするようになった。ちょっと遅れていたおしゃべりも、これならもう間もなくかな。
それから車で、日立駅の目の前にある「ホテル・テラス・ザ・スクエア日立」に行き、ここで嫁のご両親も合流する。ここの2Fにある「美都伎(みずき)」という高級鉄板焼き屋さん--孫1号の時は個室居酒屋さんみたいなところだったのに較べれば、今回息子はだいぶ奮発したらしい--の個室で、「お食い初め」の儀式に加え、大人はコース料理、孫1号はお子様プレートという形で執り行われるってことでね。
最初に持って来てくれた「お食い初めセット」は、鯛とか梅干しとか赤飯とかお吸い物を赤い器に入れたもので、年長のじじから、というのでまずぼくが、お箸にちょっと乗せて、孫2号の唇にちょこっと付ける。食べさせる真似をする食べ物の順番も決まっているらしく、お姉さんの指示通りに行っていく。
孫1号の時はぼくだけがこれをやったが、今回は他の方もどうぞと言うので、嫁のお父さん、続いて嫁が同じように行ったんだけど、孫2号は眠いのかお腹が空いたのか、これをやっているうちに泣きはじめてしまった。真似じゃなくてちゃんと食べさせてよー、ということなのかな?
「お食い初め」は生誕100日前後に、その子が将来ひもじい思いをすることがないことを祈念して行うらしいが、ぼくらは自分の子供たちにはこんなことまったくやらなかったし、ほとんど知識もなかった。でもこういう料理屋さんとかには、前回の居酒屋さんもだけど、ちゃんとそういう昔ながらの仕来りが受け継がれてるんだね。
それから出てきたフルコースはかなり美味だったな。お子様プレートはハンバーグやら卵焼きやらフライドポテトやら、子供が好きそうなものばかり乗っていたが、孫1号は途中から個室の中をぐるぐる歩き回り始めてしまい、食べるのに時間がかかる。まぁでももう少し大きい子供用のプレートなのに、ハンバーグとかの一部を残して結局6,7割は食べたから、よく食べた方かな。
夕方5時ごろから始めて7時半頃にはデザートも食べ終わり、この日は孫1号とここでバイバイをして、ここから直接、いつも息子の家に行く時降りるのよりは1つ先の「日立中央インター」経由で、9時過ぎに家に帰って来た。行きも帰りもカミさんとずっと、過去から現在に至るドラマや俳優の話をしてたんだけど、この歳でこれやると、俳優の名前が全く思い出せなくて時間つぶしには最適なのよ。思い出せたらアハ体験ってことでね。
さて、今週は火曜日と、火曜日がけっこう時間がかかってしまったので予備日だった木曜日に、いずれも夕方4時半ごろから、ブーランが理事長を勤めるISAのスタジオで、「健康」の新曲2曲のレコーディングの仕上げであるミックスダウンを行った。
火曜日はまず「ヤフオクメルカリ」の方から。DAWソフトPro Toolsから、SSLのミキサー卓の各チャンネルに立ち上げてくれた音のうち、まずぼくがドラムの10チャンネルの音色を作っていく。音色を作ると言ってもリバーブ等の空間エフェクトやコンプレッサー等のダイナミクス系はメインミキサーであるみのりんが他の音とまとめてやるので、ぼくがやるのは主にパンニング(左右の定位)、音量バランスとイコライジングだ。
「健康」のファーストアルバムを作った時に実感したのだけど、このイコライジングというのがめちゃくちゃ奥が深いのよ。4つの音域に分かれたノブを、どの周波数帯をどのくらいの幅で持ち上げるか下げるかを決めていくだけっちゃだけなんだけど、これによって音量は同じでもバスドラの聴こえやすさが全然変わって来たり、スネアは「ドン」って言う音から「カン」っていう高音まで、まったく性格の違う音にできる。
「健康」のセカンドアルバム以来約4年ぶりにやったけど、なんとなくコツは憶えていて、それでも30分くらいはかかったかな?そこそこ満足いく音色にできたので、その後全体を合わせていく際にみの教授に少しいじられたけど、出来としては悪くはないのではないかと思う。
この曲はキーボードは2種類の音しか使っていないが、ギターが3種類のカッティングをやっていて、一部はダブルで弾いているのと、ボーカルがブーランとみの教授のパートがあり、さらにコーラス、合いの手、セリフ、ハンドクラップ等が入るので、これらの音を作り、ダイナミクスやリバーブをかけ、音量音圧を調整し、パンニングを決めていくのに時間がかかる。
同じトラックに録った音でも音量や音圧が違ったり、ボーカルは一部の歌詞が聴こえにくかったりするので、これをPro Tools側で音量調整し、憶えさせる。途中でリバーブの掛け方を変えたり、パンニングをいじったりするものについては、最終MIXの時にはこれをミキサー側で手動で行うため、何度も音を流してみの教授がそのタイミング等のリハーサルをする。
最後にパッチケーブルで接続を変更し、ミキサーから出た2MIXの音をPro Toolsに録音して出来上がり。火曜日はこの時点で8時過ぎになってしまったので、もう1曲やるとかなり遅くなってしまうことが予想され、木曜日に持ち越しとなった。
木曜日は、まず学校の機材であるため、日を跨げば各パラメーターを初期値に戻す必要があったミキサー卓の各種ツマミやスライドバーを、撮っておいた写真を元に火曜日の設定に戻していく。それからこの日にMIXする「個人の感想です」に合わせ、スネアを少しハイピッチに調整する。
こちらはギターは比較的シンプルだが、キーボードはピアノの他いくつかのシンセの音を入れているので、これらの音色や音量、音量の部分調整を行って行く。ボーカルは基本ブーランだけだが、マキゾエの独白も含めセリフ部分が多く、これがちゃんと聞こえるようにとか、コーラスが大きすぎないようにとか調整する。
マキゾエのアドリブ高笑いにリバーブをかけたり、その他一部のセリフに部分的にエフェクトをかけるのは手動でやることにし、みの教授がまたリハーサルをして、2MIXに落とし終えたのが7時ごろ。学生の皆さん、お疲れ様でした。彼らにもいろいろと勉強になったと思う。できあがった音源は、ISAの卒業生で韓国の有名なマスタリングエンジニア、ジョン・フン氏にブーランが近々会うということで、あわよくば頼んでみようかと言っていた。
ところが、とりあえず今日できた音源は後で共有して、と頼んで共有されたデータを聞いてみたら、何をミスったのか音が全く入っていない。おいおい、頼みますよ理事長先生。そんな訳で、MIXは終わったもののまだぼくの手元にモノがなく聴けない状態になっとります。ブーランは今週は海外出張が入ってるので、来週になったらリカバーするってさ。
てことで、お食い初めとMix Downのお話でした。毎日暑いねぇホントに。ぼくは来週前半、避暑のため高原にプチ一人旅に行ってまいります。
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