北信州と言っても、最初に行った妙高高原は新潟県なんだけどね。てことで今週は月曜日~木曜日に3泊でカミさんと行ってきた旅行記前半です。今回は大計画ミスあり、ナビのバグに翻弄される事件あり、期待していたほど天気がよくはなかった残念もあったけど、十分避暑にはなった真夏旅でした。
12日は8:30ごろ家を出て、関越がいつも通り鶴ヶ島辺りまで混んだ後、上信越道に入ってからも少し流れが悪かったが、軽井沢から先は快適に飛ばして、予定をちょっとオーバーして妙高高原インターを降りる。
ここから昼飯を食べる場所を探すのだが、候補に挙げておいた店が直前で昼食営業が終わったり、スキー場そばの店はGoogle上は営業中なのに店が開いてなかったり--5月の福島旅でもあったよなぁこれ。スキー場危険です--で、結局最初の目的地燕温泉の「大日屋」という半お土産屋さんに行く。食堂に入るといかにも昭和レトロな内装なのだが、お薦めの焼肉丼はまぁまぁ美味しかった。
ここから「惣滝」という滝を観に行くために時折小雨のぱらつく山道を歩いて行ったのだが、10分ほど行ったところで吊り橋が落ちた場所があり、迂回用の鉄製の階段を降りて沢を渡り反対側の急斜面を登ったら、そこで「惣滝方面通行止め」の看板が。どうやら途中の道が一部崩れて危険な状態になっているらしい。なら山道の入口に書いとけよ!今回の旅1つ目の挫折だ。
仕方ないので元来た道を「大日屋」のところまで戻る。ここは標高1,000mちょっと、気温は24,5度くらいで涼しいのはいいのだが、とにかく湿度が高い。けっこう人が来るので何だろうと思ったら、ちょっと登ったところにこの「大日屋」が受付窓口になっている露天風呂があり、みんなここに入りに来るらしい。
車で道を下り、途中赤倉温泉スキー場の方に折れて、長野県との県境にある「苗名滝」に行く。駐車場から10分ほど歩いて行くのだが、「惣滝」同様「日本の滝百選」に選ばれているだけあって、なかなか立派な滝だ。駐車場から遊歩道の入口の間にそこそこおしゃれなアイス屋さんなんかもあって、ここは人が多かったな。標高は800mほどなので、少し蒸し暑さを感じる。
この日の宿は黒姫高原スノーパークの麓のペンション村にある「たび宿Rantan」というところで、部屋にはベッド2台とTVのみ、風呂や洗面台は共同と言う、最近は「ペンション」という呼び方はしなくなっているようだが、見事に昔ながらのペンションだったな。我々も子供たちが小さい頃この手の宿にはよく泊まったが、こういうところは小さな子供連れのお客さんが多い。孫ができて小さな子愛がますます増大している我々には、嬉し楽しくてよい。
ちょっと問題だったのは、一応液晶TVが置いてあるのだが、これのHDMI端子のタイプが古いのか、家から持って行った小型レコーダーを繋いでも映らなかったことだな。これは翌日泊まった宿でもたまたま全く同じ機種で、同様の状況になった。こんなことは初めてだ。しかも2軒連続で!仕方なくドラマをリアルタイムで観る。今週前半は、オリンピックの凱旋選手たちを呼んだ特集番組が多く組まれていたので、退屈にはならなかったのだけどね。
翌日は朝9時前に出て、まず飯縄(いいづな)山の東南麓を周り、「大谷地湿原」に行く。近ごろ湿原好きになった我々、通り道に湿原があれば寄って行くのだが、こういうマイナーな場所には全く人がいない。すぐ横の道路をたくさんの車がビュンビュン走って行くのにね。
この湿原は規模はそれほど大きくなく、この時期特に目立って咲いている花もないのだが、湿原を渡る木道を行くと、湿地と言うよりちょっと草が生えて来てしまってはいるものの、雰囲気は悪くない。渡り切って周回散策路に入るところがあまりに草ぼうぼうで、この道で合っているのか不安にさせたが、30分ほどで車を置いた入口駐車場まで戻って来た。
それから車で15分ほど走り、戸隠の入口、「戸隠神社宝光社」に参拝する。この日のメインは戸隠古道歩きだ。ここには娘が3歳の時に来ており、GWでちょうど水芭蕉がきれいな道を歩いた記憶があるが、子供がチビだけに行く先は「チビッコ忍者村」とかそういうところが多く、古道のほとんどは歩いていなかったのでね。
宝光社から車で道を登り、「戸隠神社中社」の臨時駐車場に車を停めて、まず「中社」にお参りしてから古道に入って行く。最初「小鳥が池」に行く道に少し迷ったが、この池から「鏡池」に行く道をたどっていく。けっこうアップダウンのある山道だ。
この日は基本曇りで、陽が射すこともあれば、時おり小雨がぱらつくような天気だったが、1時間ほど歩いて「鏡池」に着く直前にかなり激しい雨になってしまい、この付近で唯一のレストハウス「鏡池どんぐりハウス」に逃げ込む。山道ではほとんど人に会うこともなかったが、ここまでは車でも来られるので、結構人がいる。
この辺で昼食が食べられるのはこの店だけで、しかもそば粉メインの生地を丸く焼いたものにいろいろな具材を乗せる、一時期流行ったらしい「ガレット」のみを出す店だったので、どうしようか、どこかでおにぎりでも買って行くかとカミさんに相談していたのだが、この地域にはコンビニ的な店は一軒もなく、カミさんがいや、ガレットに賭けようと決断して来た。混んではいたが2テーブルほど空いていて座れ、ハムやチーズ、シャモ肉などを乗せたガレットは結構美味でお腹にもたまったので、一応賭けには勝った形になった。
ガレットを食べていたら雨も上がり、至る所に「クマ出没注意」の看板が立っていたのを受けてこの店でクマ鈴を買ってから、戸隠山が逆さに映る鏡池(冒頭の写真ね)を観た後、 「天命稲荷」を経て「戸隠神社奥社」参道の「随神門」まで行く。この辺りは基本木道が組まれていて、概ね歩きやすい。
「随神門」は門の屋根の茅葺にいろんな植物が根を張ってぼうぼうに伸びており、なかなか壮観だ。でもここから「奥社」までの参道が、表示上は所要時間20分なんだけど、樹齢400年の杉並木は結構なものの、いやはやかなりの急坂で、最後は石段になり、たぶん40分くらいかかって全身汗だくになりやっと「奥社」に着く。
森の中の古道はほとんど人がいないのだけど、こういうメインの参道はめちゃめちゃ人が多く、短パンやワンピースにヒールやサンダルの人なんかもいて、ようこんなとこまでその格好で来るわ。「奥社」の参拝には、30~40人ほどの列ができていた。
参道を引き返してきて、今度は「随神門」も過ぎそのまままっすぐ参道入口の大鳥居まで降りて行って右に折れ、「みどりが池」から県道を渡って、ここが意外な登り坂だったので疲れた体にしんどかったのだが、やっとこさ車まで戻り、5分ほど走ってこの日の宿「ロッジぴあろっきー」に行く。
ここも建物は立派だが設備的にはペンション方式で、風呂は前日と違って男女別れていたが、トイレや洗面所は共同で、やはり子供が多い。前日は標高が750mくらいなのでやや蒸し暑かったが、ここは1,200m以上あるので、窓を開けているととても涼しい。
というところで長くなってるので、3日目に大事件が起きたのだけど、続きは次回書きますね。
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