しかし暑いっすねぇ。2泊3日で旅行に行っていて、家の中が異常な暑さになっていたためもあってか、今日は太陽光の発電よりもエアコンが使う電気量が上回り、蓄電容量がまったく上がらなかった。てことで先週末の3連休は、カミさんと奥飛騨近辺に行ってきた。
なぜ奥飛騨かと言うと、1つには夏だから避暑目的で高いところに泊まりたい、できれば標高1,500mくらいの、となると比較的近場では志賀高原とか車山とか八ヶ岳の上の方とか奥日光とかけっこう限られてくるんだけど、高所ということでは前々から行きたいと思っていて行けてなかった「新穂高ロープウェイ」に乗るか、なら標高は1,250mほどだし過去4,5回泊ってるけどもかなり久々の平湯温泉にするかな、ってことでね。
昔はベタな温泉宿みたいなとこしかなかった平湯にも、ビジネスホテルができていて、周りにあまり飯を食える場所がないけども、まぁここでいいかと予約。そして平湯に行くなら行きしなに上高地には行っとかないとな、岐阜県側には今まで行ってなかった面白そうなとこあるかな、お、いくつかはあるね、てことで旅程を組んだ。
19日は7:30ちょい過ぎに車で家を出たが、関越はGWほどではないけどいつものように高坂SAあたりまでけっこう混んで、松本ICを降りた頃には予定を30分ほど押していたので、一般車が入れない上高地へのバスやタクシーの発着所である沢渡(さわんど)駐車場のそば屋でメシにしようと思っていたのをやめて、コンビニでパンやおにぎりを買って車の中で食べながら行く。
沢渡のターミナルはけっこう混みあっていて、バスも時刻表どおりではなくピストン輸送しているようだったが、ぼくらの1周り上くらいの香川から来たというご夫婦がタクシーに相乗りで行きませんかと誘ってきたので、それに乗っかることにした。タクシーだと上高地のバスターミナルまで6,000円、バスは@1,500円なので、4人で行けば値段は同じだ。そう言えば前回2013年に家族4人で来た時もタクシーで行ったな。
大正池から河童橋のハイキングコースはその時も含め過去2回歩いたので、今回はこれまで行ったことがない河童橋より奥の明神池まで行くことにし、バスターミナルで持って来るのを忘れたクマ鈴を買って出発だ。この日は--というか今回の旅行の間は基本ずっと--すごくいい天気で、河童橋から穂高岳の上までよく見える。人はめちゃ多いが気温は多分25度くらい?爽やかで気持ちいい。
ちなみに上高地でも、観光客の2割弱くらいは海外の方だったかな。しかし「日本人ファースト」を掲げて今回躍進したどっかの党、ああいうのが伸びるってのは嘆かわしいねぇ。ポピュリズムの極み。皆さん概ねきちんとされてましたよ。まぁ実際に一部行儀の悪い海外の方に迷惑を被ってる方もいらっしゃるんだろうし、いろんな考えの方がいらっしゃるのは結構なことだけども、これじゃ我々もアメリカのことを四の五の言えないよね。
1時間ほど歩いて着いた明神池は水がものすごく澄んでおり、その静かな水面に青空が映ったり、すぐ後ろに聳える明神岳の偉容もあり神々しい佇まいだ。特に同じ池が少しくびれて別れた奥にある二之池の、ところどころに浮かぶ岩の風情が、枯れてない枯山水の庭みたいで素晴らしかった。
ここはなぜか若い女性客が多く、池に突き出した桟橋の突端にある参拝所に並んで参拝したが、前にいた5人組の関西弁のお姉さんたちと交代で写真を撮り合ったりした。サルが普通に人の列を横切って行って驚いた。
明神池から行きとは逆に梓川右岸を岳沢湿原という湿原を通ってターミナルへ、バスで沢渡まで戻って車で安房トンネルをくぐり、夕方5時過ぎに「HOTELひらゆの森」に着いた。ここは歩いて3分ほどの立ち寄り温泉兼宿泊施設「ひらゆの森」の別館で、本館の入浴券ももらえるが、素泊まりのみ食事なしで@9,000円を切る、まぁまぁリーズナブルな宿だ。
だが実際行ってみると、古い施設をリフォームして内装だけきれいにしたようで、部屋は10畳の和室にダブルベッドを2つ置き、ウォシュレット付きトイレも広縁もあって悪くはないのだけど、水道がレバーを下に押すと出るタイプなので少なくとも神戸の震災前の設備だし、「壁が薄いので大きな音は立てないでください」とか書いてあったりする。
この日は予約しておいた歩いて5分ほどの日本料理居酒屋「禄次」--19時以降営業している食事処は、ここと「ひらゆの森」本館内のレストランしかない--で、飛騨牛の炙り丼をいただいたが、これは旨かったな。ここはポテトサラダとか他のものも美味しかった。
2日目の20日は、まず別館の温泉で朝風呂に浸かってから、娘の32歳の誕生日だったのでLINEでメッセージを送る。標高1,250mとは言え、高所の朝は実に爽やかだ。車で30分ほど走って「新穂高ロープウェイ」の、上下2段に分かれている真ん中の鍋平高原というところに向かう。途中の駐車場は山登ラーの皆さんの車でいっぱいで、一般観光客との駐車場を分けてくれていて助かった。
この日もピーカンの晴天で、ロープウェイで登った頂上、標高約2,100mの「頂の森」の気温は17,8度ほど、すぐ近くに望める穂高連峰(左上の写真ね)、 後ろ側の笠ヶ岳(冒頭の写真ね)とも、実に見事な絶景だ。この手の施設で近ごろよくある「森のテラス」だの「槍の回廊」だのというポイントを散策して戻ってきたが、途中西穂高岳の稜線を登る人々を、見知らぬお兄さんの長望遠画面で見せてもらったりした。
ロープウェイを降りてきて、鍋平高原の森の中の散策路を歩いて行く。頂上の針葉樹中心の森と違って、ここの森は広葉樹中心で、夏の日差しにとても美しかったが、途中、道が下り一方になって、このまま行くと帰りが大変になりそうだったので、引き返して戻ってきた。
車で平湯温泉の方向に戻り、途中奥飛騨温泉郷の1つ「新平湯温泉」にあるそば屋さんで昼食にして、平湯温泉を通り過ぎ、高山方面、「飛騨大鍾乳洞」の方に向かう。てとこでこのまま書いていくと長くなりそうなんで、やっぱ2回に分けますね。この続きはまた次回。
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