12月のライブに向けて、ハタと困ったのは、一般のライブハウスに置いてあるドラムセットは、通常のセッティングなので、タムタム(ドラムセットの前に並んでいる、タカトコダカドコって、いわゆる"オカズ"を叩くタイコのことね)2つにフロアタムという構成だ。だけどぼくは昔から、もう1つ上に、高音のタムタムを置く。それがあることを前提に、オカズを作る。
ウチのV-Drumsにも、ブーランの学校のスタジオにあるドラムセットにも、その高音の、10インチのタム(V-Drumsの場合には電気的にチューニングするんですが)があって、練習の時もレコーディングの時も、それがある状態で叩けていた。ところが、ライブの時には放っておくとそれがないってことになっちまう。
学校でのレコーディングは学生の訓練でもあるので、スタジオのドラムセットもいわばおおっぴらに使えるけど、ライブは完全に私用なので、これを持ち出すわけにもいかない。つまり通常のドラムセットにはない、10インチタムや一部のシンバル類は、自分で手配しないといけない。
ということで、今週、久々に楽器屋さんに、10インチタムタムとそれをセットするスタンド、シンバルなどを買いに行った。
ぼくのドラム購入歴で言うと、昨日の記事に書いた早くもおじいちゃんになったいとこが、実はドラムをやっていて、ぼくがドラムを始めたのも彼の影響を受けた部分があったんだけど、高校の時に、彼が前に使っていたかなり年季の入ったドラムセットを、初めてやった郵便局のバイトで稼いだ6万円で購入したのが最初。彼は多摩美だったので、八王子まで先輩と一緒に取りに行って、多分先輩に車を出してもらって、外苑前にある高校の部室まで運んだ記憶がある。
大学生の頃は、当時のYAMAHAの最上位機種であるYD9000のセットを、先輩から分割払いで、いくらだったかなぁ、たしか40万円近い金額で、家庭教師の稼ぎをほぼ全てつぎ込んで、毎日生協で素ラーメン90円を食べて節約しながら、購入して使っていた。思えばこのセットに10インチタムがあったので、それ以来こいつがないとダメになっちゃったんだな、オレ。このドラムセットは、卒業する時に後輩に売ってしまって、今どこにあるのか知らないけど、それから十数年後になって、今のV-Drumsを買ったという経緯。
つまりこれまで新品のアコースティックのドラムセットは買ったことがなく、それでもかつてはいろいろと小道具を追加したりしてたので、それなりに詳しかったのに、二十数年前からドラムセットのラインナップとかシリーズ名称はもちろん、フープ(ヘッド=皮を押さえる丸い輪っか)とかラグ(ドラムのボディにフープを留める金具)とかの技術もすっかり変わってしまって、久々にカタログ類を見てみたらもう完全にお登りさん状態。
ドラムセットってヤツは、店頭に展示されてるような主としてエントリーモデルは、そのままその場で購入することもできるけど、少し上位の機種や、セット売りではなく単体のタムタムを買おうとすると、基本的に受注生産になってしまう。しかも発注後半年とかかかるようなものもザラで、2ヶ月後のライブに間に合わせようと思うと結構機種とか色が限定される。
ぼくは山木秀夫さんや青山純さんが使っていたSONORというメーカーのものに興味があったんだけど、SONORの上位機種はかなり時間がかかるという。日本のドラム専業メーカー、PearlやTAMAも、上位機種は同様に時間がかかるとのこと。
今回買うのは10インチのタム1つだけど、もし万一「健康」が売れちゃって、それなりのちゃんとしたライブをやるようになったりしたら、その時はちゃんとしたドラムセットを使いたいから、その時に同じ機種のバスドラやその他のタムを揃える可能性もあるとなると、今回あまり安い機種も買いたくないし、色にもこだわりたい。
と言うわけで、店の人の薦めに従って、比較的納期が短いYAMAHAのAbsoluteシリーズというヤツにすることにした。YAMAHAはかつてのYD9000とかのシリーズがあった時にいた有名な職人が引退してしまって以来、あまり評判は良くないらしいんだけど、まぁタムホルダーの使い勝手とかいろんな面で慣れているのも事実なので、まぁいいか、一生YAMAHAドラムとつき合うか、ということにした。
明日また店に行って発注する予定だけど、あとは色だな。サンプルがなかなかなくって、YAMAHAのホームページにあったこのスネアの写真、これ、なかなかいいんだけど、厚みがなくてタムになるとどんな色合いになるのかわからないので、そこだけメーカーに確認してもらった上で、これの10インチタムとスタンド類を、明日買ってきます。
いよいよライブに向けて気合いを入れねばと、昨日今日とまた汗だくになって練習しました。楽器も買うことにして、だんだん盛り上がってきたぞ。
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