腕時計のことってそういえば書いてなかったよね。電波時計の話としては書いたことあったけど。こんな大好物なのにさ....。
CASIOが電波ソーラー腕時計のシリーズOCEANUSで新機種を出したって言う記事に触発されてサイトを見てみて、うーん、ちょっとお高いよなこれとか思いつつ、そういえば前の黒バンドの電波腕時計は皮バンドがよれよれになってきて、最近しなくなっちゃってるよな、そろそろまた新しいの買うか、なんてなんとなく思って昨日ふらっと寄ったビックカメラで、思わず電波ソーラー腕時計を買ってしまった。
ウォッチ・・・ってカタカナで書くとどうにもダサいな。Watchだよね。でもClockとWatchっていう別の名詞を持ってるところなんざ、英語も捨てたもんじゃないと思う。時を刻む意味では同じでも--つまりぼくの好きな「絶対狂わない」という究極の性能を持つ電波時計は両方にあるんだけど--目覚まし時計や掛け時計と腕時計では、やっぱりパーソナル度っていうか、身につけるものだけに、相性だったり大事さだったり、そういう感覚が全然違うものだもんね。
体を縛るものはそもそも嫌いで、ネックレスだのなんだのってのは大嫌いだし、タートルネックこそ去年くらいから少し着るようになったものの、指輪なんてもうもっての外。だから結婚指輪なんて結婚式当日以来つけたことがないし、つけていて気になるものは絶対に身につけない。
なくせに腕時計だけはどうも違って、とにかく高機能、高性能がコンパクトに凝縮されているものってのがなにより好きなんだね。いや、世界時計だストップウォッチだってのはついてても使う機会がほとんどないことはよくわかってるので、どっちかって言うと機能よりも、こんな小さなものがかなりの精度で時を刻んでるってこと自体が好きなのかな。しかも最近は電波で絶対狂わない、しかもソーラーで止まらない、っていう究極の性能、これはもうタマリマセン。
時計好きを知ってる前の会社の部下たちから餞別に腕時計をもらったことがあるけど、申し訳ないけどこれはあまりしなかったんだよね。電波時計じゃないとだめな体になってて。
だってこれって言わば永久機関だぜ。産業革命時代にさんざん研究されつくされて、物理学の法則上実現不可能ってことになったやつ。もちろん光エネルギーを使ってるんで、厳密には永久機関とは言えないんだけど、使っている限り止まらない、狂わないって、すごくない?水飲み鳥はいつかスポンジのすいあげが悪くなってバランスが崩れたらアウトだけど、これってたぶん本当に半永久的に正確な時を刻み続けるんだよ。
なので過去二十数年のサラリーマン生活の中で、いくつものWatchを買い続け、今はもう電池も変えてなくて、動くのは3本くらいしかないんだけど、こんなWatchコレクションになってしまいました。
だから、話はちょっと戻るけど、その縛られもの嫌いのため、デスクで仕事してる時も、会議の時も、昼食の時も、お茶を飲むときも、飲みに行く時も、大体腕時計は外してテーブルに置いておく。お客さんのところへ行ったりとか、グループCEOの出る会議に出た時とか、そういう時以外のところでは大体だ。でないと落ち着けない。つまり、好きなのに身につけておけないって言う、妙なジレンマの中にぼくのWatchたちはいる。それでも過去失くしたことは1回しかない。それがカミさんとの2本目のペアウォッチだったので、その時は結構怒られた気がする。
いや、好きなWatchだから眺めていたいって言うのもあるのかもな。結果として置いてある盤面を観る機会が多いってわけじゃなくって。
飲みの時とか、特にサシの時とかは、「この人早く帰りたいのかな」と思わせないように、気を使ってわざと盤面が見えないように置いてみたりして。そこまでして置かなくてもいいのにねぇ。
そういえば一昨年就職浪人の頃は、敢えて腕時計をしなかった。つまり、ちょっとフォーマルな気分につながってるんだろうな。腕時計って。レジャーの時はトレッキングとかスキーとか、時間がわかることが必要な時しかしない。逆に言えばカジュアルな腕時計ってあまりする機会がないんだけど...今回のこのWatchは、少しカジュアル目だけど、普段会社に行ってる綿の襟シャツにジャケットくらいの格好にはセーフくらいの感じが気に入ったんだな。
ソーラー電波Watchは1つ持っていて、上の写真の一番手前のやつだけど、こいつは今ぼくの一番のお気に入りになっている。こいつを買って以来だから、大好物の割に珍しく久々だ。調べたらそのシチズンATD53-2611は、03年6月購入だから、ビックカメラの延長保証期間も過ぎている。だけどこのガラス面は相当強固だ。今だに傷一つついていない。ビックカメラの店員が、この時計のガラスはダイヤモンドみたいに硬いから、と言っていた。
あとさっき書いた黒い皮バンドの電波Watchね。上の写真の左側で一番上に乗ってるやつ。こいつはソーラーじゃないんだけど、そんなものが出てない時代に、ALBAから電波Watchなのにわりと薄い、かつ安いシリーズが出たってことで、嬉しくて買ったやつだ。我が家の機器・PC周りの保証書のありかや購入日を記録しているExcel表、「購入・登録DB」を見てみたら、記録にさえ残ってないから、つまりこの家を建てる前、11年以上前に買ったものであるようだ。
【後日訂正】ALBAじゃなくてMarumanでした。記録にも残っていて、2003年、つまり上記シチズンを買うわずか前に買ったもののようです。
久々のWatch売り場は、びっくりするくらいソーラー電波Watchのショーケースが多くなっていて、前にソーラー電波買った時のように選択肢が狭い状況では、全然なくなっていた。
ソーラー電波なら何でもいいってわけじゃなく、軽い、薄いってことにはこだわりたい。進歩はしてきてるものの、やっぱ電波Watchは厚手になりがちだし、重量も重めだ。それを回避するには、チタンバンドか、もっと言うと皮バンドを使ったものが候補になる。
で、結局買ったのはALBAの、盤面の数字の色と、珍しい紺の皮バンドがコーディネートされたこの時計、ALBA 7B22。23,000円ほどでポイント10%。ちょっとおしゃれっぽいでしょ?ALBAの製品は、「購入・登録DB」に1つも載ってなかったので、あの記録外の電波Watch以来買ってなかったようだ。
前に持ってたそのソーラーじゃないALBA電波Watch、こいつが盤面白、皮バンドで色は黒っていうわりあいカジュアルな奴で、これはこれで気に入ってたんだけど、安ものだけに 秒針の指す位置が、どうも盤面の秒刻み表示とずれたりする。今回の7B22は、3万円クラスのものだけど、同じALBAでもこの辺はずいぶん改善されている。うーん、価格性能比、上がってるなぁ。
一物一価とは言わないけど、Watch界は多品種少量生産。ショーケースから出してもらって4つほど見比べて、これをくれと言うと、在庫から出してくるわけではなくその展示機をそのままケースに詰めて売ってくれる。Watchの場合、誰かと同じものをしているという可能性は極めて低い。携帯だってそこまでは行ってない。
カメラや家電と違い、型落ちとかは別として、必ずしも性能が高ければ値段が高いわけではない。というか安いけどちょっとおしゃれっぽく見えるのがあったりするので、そこがセンスだったりする。まぁそんなにそのセンスに自信があるわけじゃないけどね。
ブランド物もあったりして、そんなもんに全く興味ないんだけど、でもその中で敢えて機能美というか、性能的には際立った日本メーカーの製品を選べるっていうのもなんだか嬉しい。
そういうファッション性があって、かつ「機能」だとか「性能」で語られるものって他にある?かばん?めがね?車?いずれにしろ電子機器ではiPODと、一部Apple系を中心とした文化圏にあるもの以外にあまりないよね。
てことで、昨日買ってきて、まずちょっとまだ皮バンドが硬いんで、クリップライトで照らして充電させながら、カセットテープケースに巻いて時々位置を変え、皮を柔らかくした。こういうアナログな手間をかけることって、最近なくなっているから、なんだか嬉しい。
それから今日は、3Fの作りつけの物干し竿の台にくくって、太陽光で充電させた。起きたのが昼だったから、多分あまり十分には充電できなかったけどね。
どうやらお気に入りになってくれそうなこのWatch、問題は、テーブルに置いた状態にしたとき、盤面が安定してぼくの目の方向を向いた形で固定できる、バンドのまとめ方がみつからないことだな。置くことが大事だからね。Watch好きのぼくとしては。ちょっとコンパクトさは欠くけど、この置き方がバンドの美しさも観られていいかな。
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