今日は3年目の娘の中学の芸術研究発表会。今年で娘も中学校卒業だ。娘の行ってるさいたま新都心から徒歩7分ほどの私立女子中学校は、高校にはエスカレーターで行けるんだけど、高校は同じ駅でもバスで10分ほどかかる場所にあって、この校舎ともあと1月でお別れだ。
元々高校だけだった娘の学校は、4年前に中等部ができたばかりで、つまり娘は2期生、彼女が入学したとき、3年生はいなかった。だから校舎は建ったばかり、最新式のソーラーシステムなどを備えた、とてもきれいな建物に、いつもお香のにおいがただよっている仏教学校だ。
今日は毎年この時期にあるいつものイベントのつもりで、軽い気持ちで昼ごろカミさんと電車で出かけたんだけど、「卒業」という青臭く照れくさい感動に、予想外にも巻き込まれてしまった。つまりこの日を最後に、3年生は部活を引退するってわけだ。
4曲躍った(という表現がチアダンスにはぴったりだ)うちの最後の曲は、3年生12人だけの卒業ダンスで、挨拶に立った前部長は、最初から涙声でしゃべれない。何人かの卒業生は既に貰い泣きしている。娘はダンスの間はニコニコして躍っていたが、そのダンスが終わり、 ステージが終わって退場したエントランスで、みんなと一緒に泣き笑いしていた。
思えば娘が泣くのを見るのは、ずいぶん久しぶりな気がする。息子はわりと涙もろいんだけど、娘はちょっと気丈なとこあるからね。中学校に入ったころからは、怒りはしても、泣くということはなかったと思うから、なんか思わず、実は涙もろい父親も目頭が熱くなってしまいましたよ。
なにせ娘は高校に入ったらバレエに専念するんで、もう部活はやらないって言ってるから、彼女にとってはこれが最後のチアダンスってことになる。
そう言えば息子が高校を卒業したとき、いやその1年前、2年生で卒業生を送った時、息子が送る言葉を言おうとして、涙でしゃべれなくなったことがあったなぁ。息子の高校は同じ埼玉でも北の果て、 関越の上里のSAのそばにあって、ずっと下宿(ホーム)暮らしだったから、普段あまり顔を会わさなかっただけに、この時も父は息子の成長を見たような気がしたのもあって、けっこう"来た"っけ。
毎年10月1日のリサイタルが3年生にとっては最後の舞台となり、その後の片付けが終わった後部室で卒業生を送る会みたいなのが催されるんだけど、楽器運搬を手伝う生徒の保護者の皆さん(つまり我々も含め)も、部室にパイプ椅子を持ち込みびっしり座るなかで行われる。そこで息子がそれやっちゃって、翌年まで1年、ヤツは泣きキャラということになっていたらしい。
考えてみれば、家族のそういうちょっと感動的な場面って、人生そうそう出逢えるもんじゃないよね。素敵なことですよ!
行き帰りに近くを通るさいたまスーパーアリーナでは、今日たまたまEric ClaptonのLiveがあって、これがそう言えばTVで言っていた、Jeff Beckがゲストで登場するという、往年の世界3大ギタリストのうち2人が同じステージに昇る画期的なイベント。
思わずグッズ売り場に行って、もちろんチケットなんて持ってないから入れやしないんだけど、Tシャツと携帯ストラップをお買い上げしてしまった。恥ずかしながら。
今日は-朝寝坊の父が後で聞いたところによると-朝から気合いが入っていた娘は、髪を細かく三つ編みに編んでもらって出演した。友達と最後のユニフォーム姿でプリクラ撮って帰ってきてから、今度はバレエの練習に出かけ、帰ってきたときには、さすがの元気印もヘロヘロになっていた。
父はこのところ恒例になってきた娘送りがてらのロヂャース参りで、買うものもないのにうろついて、そう言えば今日かぁちゃんが、手袋してるのに指先が冷たくなってたな、って思い出して、蓄電池Eneloopブランドの充電式カイロを買って帰りました。
息子は帰って来もしないけど、ちょっと恥ずかしながらな、家族な1日でした。
手足が平行線のよう!
なんてすごい。
彼女達はこんなに足が開くまで
どれだけ練習したのでしょう。
足を綺麗に広げたいと願ってから
実際に広がるまで、どれだけ痛くて辛い
練習があったのでしょう。
やりたいこととできることの溝を
彼女はこんなにも埋めたんだね。
なんだか私まで目頭が熱くなっちゃう。
素敵で。
・・・しかも。この瞬間を捉えた
カメラマン父の確かな技術。
これもなかなか。。。
投稿情報: isshy | 2009/02/24 22:34
どうもお褒めにあずかり、わが豚女のことながらなんとなく照れくさい感じですが...
昔からバレエやってたし、とにかく体を動かすのが好きで、ピアノは2年と続かなかった
けど、バレエだのチアダンスだのは続いている娘のことなのでね。isshyのブログにも
書いていただいた通り、元気だけが取り柄のようなヤツでございまして。
彼女はこの写真でもご不満のご様子で、もっと足先がちゃんと伸びたジャンプが
あったはずだと抗議されたんですが、
お察しの通りジャンプの瞬間を撮るってのは至難の技で、この写真も当然のこと
ながら、秒13コマ連写機能を使って、その中でジャンプのピークの1枚を選んだ
ものでございます。
連写とはいえチアダンスってやつは、前後にも激しく動くのでピントは合わせづらいわ、
連写が続くのが約2秒ほどなので、いつ飛ぶかわからないのをここだ!と狙って
シャッターを切るタイミングが難しいわ、立ち位置によっては娘だけを捉えることが
そもそも困難だわで、何度かのジャンプの中で、この写真が一番まともだったのですよ。
まぁなんにせよ、実際に食えるかどうかは別として、バレエをなんらかの生業に
していこうと15歳にして思えてるってことは、大学に入ってもなにがやりたいんだか
わからなかった父としては、素敵なことだし、応援してやりたいと思ってますです。
投稿情報: Tacovo | 2009/02/25 01:48