曲に捕まる、ってことない?仕事してても本読んでても映像観てても、なんだか頭の中で同じ曲がぐるぐる回り続けていることって。
ささいなきっかけでそういう状態になっちゃうんだよね。その都度何がきっかけなんだったっけ?って思うと、誰かが鼻歌で歌ってたとか、テレビでその曲のキーワードを思いがけず言ってたとか。
本番サーバーを本番サンバって言い間違えた人生2度目の年上女子の部下Yねえさんは、ぼくを「マツケンサンバ」地獄にはめたことなんてきっとこれっぽっちも気づいていいないだろう。
「マツケンサンバ」。この、なんつーか、あまりにも俗な、演歌の世界も大衆演劇の世界もすべて飲み込んだ、大っ嫌いなんだけどものすごい想い出深い曲は、きっとこの後も一生、憎懐かしくぼくの琴線を揺さぶっていくのだろうな。
というのは、もう5年前になるんだけど、逆縁でもあり想い出もいっぱいある前の会社のシステム部門にいた時に、毎年年末に行う、パートナーさん約600人を集めて行う大謝恩会で、本名の名前がマツケンと同じと言うだけで、ヤマケンサンバっていうのをやらされたんだよね。まぁこういう文化はいい会社だったよね
この謝恩会、出し物が5つ6つあるんだけど、その辺の忘年会でやる座敷芸みたいなレベルのものではなく、3ヶ月前から担当部長(この年はぼくだった)が決められて会場押さえやらを始め、社員でそれぞれその道の得意なヤツや指名されたヤツが、企画立案から、フォーメーション設計&図面起こしから、司会構成から、もちろん演者から、メイキングDVD制作から全部やる、予算ウン百万円の大プロジェクトだ。なにせ東京ビックサイトの大ホールでやるんだよ。
トリの出し物となったこのヤマケンサンバも、もちろんものすごい回数の練習を行う。真島先生のレッスンビデオをまず頭にたたき込み、週に2回ほど夜の9時とかから集まって、ダンスの猛特訓だ。本番には衣装から小道具から金かけて借りたり作ったりして、ここまでやるとそんだけ強烈な思い出だし、そん時に一緒に踊った奴らとは、今だに年賀状のやり取りしてたり、たまに飲みに行ったりする。
だから楽曲そのものは決して好きではないし、歌は許せないほどヘタクソだし、強制させられた自分の"流し目"も超気持ち悪いんだけど、資材部のN君が編集してくれたDVDは、なんだかときたま観てしまう。
話を戻しますが、そう、曲に捕まる、そのきっかけね。
今現在、捕まらせの天才はうちのカミさんだ。学生時代コーラスグループに所属し、家ではパソコンに向かって仕事をしている時以外は常時、しゃべってるか鼻歌を歌ってる彼女--なにせ寝言でも歌を歌っちゃう人なので--本人はこれっぽっちも意識してないんだろうけど、O型系A型に最終的には勝てないA型系O型のわたし。彼女が、テレビ観たりなんらかのきっかけで何気なく口ずさむあらゆる楽曲に、ぼくはのべつ捕まっている。
これって逆はないんだよね。ぼくが彼女に影響を与えて何かの曲に捕まらせていることって、実際にはあるのかも知れないけど、彼女にとっては何がきっかけだったかなんて気にもならないので、万一「あれ?わたし今この曲に捕まってる」って意識することがあったとしても、あくまで自分が起因でそうなってるだけで、夫が原因であるなんてこれっぽっちも考えない人なので。
そういう関係であるのだよね。思えばそれってちょいと悔しいことだよね。小市民度は明らかにぼくのほうが上なので、仕方のないことなんだけどさ。
で今は、これはカミさんとは関係ないんだけど、昨日「ぼくらの音楽」で、平井堅がトークゲストの薬師丸ひろ子の持ち歌、「Woman~Wの悲劇より」を歌ってたんだけど、この曲に2日がかりで捕まっている。平井堅も言ってたけど、改めて聴くとすごい曲だよね。ホントに天才的な楽曲。さすが松本隆と松任谷由実(この曲は"呉田軽穂"名義だけど)の松田聖子大ヒット連発コンビ。
だけどこの番組、最近ミキサーがへたくそじゃない?ギターソロとか全然聴こえないし、バランスが悪い。昔はそんなことなかった気がするけどなぁ。人が替わったのかな?
しかし昨日は、草彅くんが1ヶ月ぶりにナレーターに復活してたね。よかったよかった。あの番組はやっぱあのたどたどしいナレーションでないと。だいたい酒飲んで裸で騒いだくらいで、いちいち通報するんじゃないっての。この件に関しては、ぼくは世間の気持にすごく近いんですよ。
鳩山総務大臣も、あそこまで言うことないのにねぇ。昔選挙の時に彼の事務所でバイトしてたことあるんで、彼には実は多少思い入れあるんですけどね。直接声掛けてもらったりしたしね。気持ちはわからんでもないけど、ちょっとがっかりだったなぁ。得票にはマイナスだったと思うよ。
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