今日は娘のバレエの発表会で、所沢にあるミューズというホールに行ってきた。
ミューズは93年にできたというからもう16年経っているのか。そうはとても思えないまだ新しいきれいなホールで、建物も大変にしゃれた作りになっている。
西武新宿線の航空公園と言う駅から歩いていくんだけど、我が家からここまでは、車で行けば20分くらいなのに、電車で行くとなるとけっこう大変だ。今日はカミさんと娘はリハーサルがあるってことで朝から車で出かけてしまったので、ぼくは夕方電車で向った。
朝霞から朝霞台まで1駅乗って武蔵野線に乗り換え、2駅乗って新秋津で西武池袋線秋津まで歩いて乗り換え、1駅乗って所沢で西武新宿線に乗り換え、1駅乗るという、駅にして5つしかないのに3回乗り換え、1時間近くかかってしまう。
娘は今日誕生日で、16歳になるんだけど、たまたまこの日に、去年から新しく通うことになったバレエ教室の発表会が行われることになった。
このバレエ教室は、今まで行ってたところよりも少しレベルの高い子が多く、娘は前回のように大きな役って言うのではなく、出演機会もそれほど多くはない。でもこのところ、通常の週3日のレッスンに加え、他の曜日にも行ったりして、あの動きができない、ここがうまくいかない、と、悔しそうにしていることが多かった。
なにしろ勉強が嫌いな彼女は、このところ学校の試験があるたびに頭が痛くなったり、学校に行きたくないと言い出したり、あんまり書くと怒られるけど、とにかく普通よりちょっと遅い反抗期もどきで、なかなか大変な時期だ。
どうせダメだとか、がんばってもしょうがないとか、後ろ向きな発言が多いので、カミさんが結構頭にきてワッと言い、女同士の激しいバトルが勃発することもしばしばで、そのたびに父は間に入って双方をなだめることになる。
そういえばこないだの「A-Studio」で竹中直人がゲストで、鶴瓶が例によって本人に内緒で娘さんに取材したって話になった時に、竹中家でも母と娘のバトルに竹中直人が割って入り、娘に味方するんで今度は奥さん(木之内みどりさんですね)と彼のバトルになり、それを娘が今度は間に入ってやっと収まる、というのがパターンだと言っていたな。
ちなみにこの時、娘が出てきちゃったためにメロメロになった彼は、最初は例のごとくハイテンションでいろんなキャラを演じたりしていたのに、もう映画の宣伝もどうでもよくなっちゃったと、珍しく素のままになっていた。なんとなくわかるなぁ、その気持ち。
んで、そんな娘だけど、バレエは一生懸命やっている。一生懸命やっているけど、最近技術的に追いつかないことがあるらしく、悔しがると言うか、またちょっと後ろ向き発言が出たりする。でもがんばれることがあるってのはいいことだよね。なんて本人に言っても聞いてるんだか聞いてないんだか状態なんだけど。
土曜日は彼女の送り迎えがあるので、別に車の運転はイヤでもなんでもないんだけど、10時に迎えに行くまでビールが飲めないのが辛い。こないだなんかさらに日曜日にもあるっていうんで、なんだよー、って文句言ったら、「ドンマイ」だって。お前ねぇ、っつったら、「いいじゃん、友達なんだからさ。あ、違うか」だと。なんか彼女にとってぼくはそういう位置づけらしい。
その「A-Studio」で、最後の鶴瓶のちょっといい話のコーナーで語ったエピソードが、またよかったんだな。竹中直人の娘さんは大学1年で18,9なんだけど、お父さんに望むことは?って聞いたらこう言ったと。
自分のやりたいことだけやって映画作ってるけど、もうちょっと視野を広く持って欲しい。今世の中で何が流行っているとか受けているとか、そういう情報も集めて作品に反映させれば、もっと広がりができるはずだ、と。
だけど、と続く。父が父のやりたいことだけをわき目も振らずにやってるからこそ、あれだけ素敵な人たちが父の周りに集まってくるんでしょうね、と。
鶴瓶も言ってたけど、すごいよね、このコメント。感心するわ。
まだまだガキンチョの我が家の娘も、3年後にはこんな大人びたことを言えるようになるんだろうか。「ガキンチョだもん」って言い返してるようでは、期待薄かな。
舞台が終わった後で楽屋に行ったら、客席から観てる限りほとんどわからなかったけど、本人としてはうまく踊れなかったところがあるらしく、しくしく泣いていた。そうか、わかった、悔しがれ。そうして壁を乗り越えて一歩一歩大人になれ。父は待ってるぞ。
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