(すいません。夕べあまりに眠くて寝ちゃったので、日付さかのぼりで書いとります。)
今日はそうでもなかったけど、今週は寒かったねぇ。
春は三寒四温なんて言うけど、冬に向かうこの季節は、いつもいきなり寒い日が来る気がする。地球温暖化の影響か、夏からだんだん気温が下がってきて、どーんと寒くなる前のベースの気温が、昔は18度くらいだったと思うんだけど、最近は20度くらいに上がってるよね。
なのでシャツと普通の上着でいい日から、一気に14度、15度に下がるんで、より寒さを感じる結果になって、温暖化してるはずなのに寒いと言う感想を持ってしまう。以前は下がる時も11度、12度だった気がする。最近は真冬でも1ケタの気温にはなかなかならなくなったよね。
まぁ三寒四温って言うことは、やっぱりだんだんと気温が上がって行くんじゃなくて、暖かい日、寒い日が繰り返し来るってことだから、同じように一気に暖かくなってるってことなのかもしれない。
でも桜の季節だって20度行ってないんだよね、普通は。つまり春~夏への方がなんとなくわくわくして、待ちわびる気持ちがあるから、沈丁花が咲いて猫にさかりがついて、梅が咲いて桜が咲いて、っていう季節感だって最も感じるし、ちょっとでも気温が上がるとすごく暖かくなったように感じるんだろうな。
だけどこの季節に生まれたぼくは、春に向かう時期と同じくらい、この枯れ行く侘び寂びの季節が好きだ。ぼくは紅葉は黄色じゃなくてやっぱり紅が好きなんだけど、桜が葉っぱのないところに咲くからきれいなのと同様、枯れ色のなかに紅が鮮やかだからこそより美しいんだよね。
しかもその紅とて、わずかな期間を過ぎてしまえばやはり朽ち色に侵されていってしまう。諸行無常という、しかもその先が朽ちていく一方というのこそ、日本文化の美の神髄だよね。
というわけで前置きが長くなりましたが、今週は今シーズン初めて薄手ではあるもののコートを着、暖房器具を使った。
2Fのリビングのエアコンは、寒がりのカミさんが少し前からつけたりしていたけど、ぼくの部屋である防音スタジオでは、エアコンで部屋全体を暖めるのではなく、まずはピンポイントと言うか、下からの暖房を最初につける。
大画面TVがあるスタジオの1人掛けリクライニングソファの下のホットカーペット--こいつは1代目が故障したので数年前に買い替えた2代目だ--と、ブース側のデスクの下には、なぜかテープとかDVDメディアとかのメーカーであるTDKが造ったKH-62Hというセラミック温風ファンヒーター--冒頭の写真--がある。
風が出る機器は、埃が舞い上がるし、暖かさも吹き抜けて行ってしまうし、下から上がってきて顔にあたったりするとウザいのだけど、デスクに座って下半身が寒く、かつ赤外線モノだと書類とかが多い場合ちょっと危険を感じるので、やむを得ずこれを、引っ越してきて以来もう11年も使っている。
右側のダイヤルがタイマーになっていて、つけっぱにしても数時間後には勝手に止まる。このダイヤル式のスイッチを、右足の親指でつける技も、もう11年来の年季が入ってしまった。
昔、大学受験とかをした時期には、下半身だけキルティングみたいな生地で覆って、一番下に両足がちょうど乗るくらいの小さな電気アンカみたいなのがついた奴がなかった?あれ、動きは不自由になるけど、風は来ないし、暖かくてよかったよね。でも今どきはどこにも売ってないのですよね。それほど真剣には探さなかったんだけど。探せばあるのかな?
てことでキリッと肌が引き締まる爽快な冷たさの空気と、ぬくぬくと暖かい部分暖房が嬉しい季節がやってまいりました。
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