昨日「A-Studio」も「ぼくらの音楽」も両方ともゲストがJUJUで、彼女にはぼくは近頃の雨後の筍ディーバとは一線を画す磊落なおネエノリが好きで注目しているんだけど、「A-Studio」の方は今クールからアシスタントになったImalu、この2人は2人とも学生時代に1人で海外留学していた経験を持ち、互いにちゃんと会ったことがなくて会いたかったと言う。
JUJUは高校卒業して何のコネもないのに1人でNYに渡ったんだって。その勇気もすごいよね。自分をリセットして一から始められると思ったそうで。この感覚はImaluも同じだったのだと。
そんな話を聞くとどうしても娘のことを思い出す。
留学してる間に、会社休んでもいいから、夫婦でサプライズでシアトルまで様子見に言って来いと言ってくれた、元某ダイエー系企業の社長をしていた上司は、自分の友人の娘もそうやって大学に入ってから1年、アメリカ行っちゃったって言うから、お前の娘もきっとアメリカに行きたいって言い出すぞ、その友人は娘の生活を支えるのに汲々としていたぞ、と言う話を何度もしてくる。失礼ながら老人性の繰り返し話、しかも心配性でくどい性格なので、困ったもんだ。
2月ごろ1ヶ月くらい音信不通状態になった豚女は、少し反省したらしく、ここのところ毎週メールを送ってくる。英語で書けって言ったら3週前からは英語で来るようになった(親は日本語で返しておりますが)。先週はバンクーバーに行って来たってことで、聖火台の前で撮った写真を送ってきたかと思うと、来週はいよいよアナハイムに飛んでディズニーランドに行くってことで、
Next week, you know what happens,
IT'S DISNEYLAND!!!
I'm very excited!!!
だと書き送ってきた。
ホームステイ先の同学年のElizabethとはバレエで足が痛いとマッサージしてもらったりして、仲良くやっているようだ。父親に似てシャイなくせに、妙に社交性あるよね。全方位的な社交性じゃないんだけど、近しい人と仲良くなる能力は高い。息子もそういうところがある。馴れ馴れしさと言うかそういう明るさは、母親の血なのかな。
まぁでも確かに、こんなに楽しそうなんだもんなぁ。また行きたいって言い出すかもな。そういう自分にも、特に相手が日本人じゃないそういうシチュエーションでも仲良くなれるってことが、自信にもなるだろうしね。
仲良くなる馴れ馴れしさだけじゃないかもな。そういう、よいホームステイ先とか、といった環境をつかむ強運を持っている、ってことかもね。その強運は、10代~30代のぼくに似ていると思うんだけど、それは別に自分に起因することではないから、そういうのは血とは言わないか。
あの子はものすごくマジメなところがあるのよ、とカミさんは言う。確かにね。やりたくもない宿題でも、TVを観てて遅くなっても--ってのは自業自得なんだけど--夜中になってもやろうとしたり、放送委員会とかでも結構働き者のようだ。中学のときのバトン部では、後輩のことを、あいつらは発表会とかで一番いい席をお客さん(もちろん親や家族中心の)に譲らずに、自分たちが座ったりする、そういうところが全然わかってない、と憤っていたりした。
マジメだから自分の成績が思ったように上がらないこととか、ついサボってしまったことが、自分自身一番腹が立ってるんだけど、それをまた母親に言われるもんだから、ますますキレてケンカになる。そういう気持ちの機微に対して、カミさんはあまり敏感でないと言うか、気づいてはいても重要視しない人だからね。男らしい。ぼくよりもずっと。
困ったもんではあるんだけど--いや、カミさんのことではなく娘のことだけどね--、父親としては、そういう、娘のある意味「ちゃんとしてる」ところは、前に書いた「親心」に通じるところがあって、安心でもあり誇らしくもあったりする。
でもさらに言うと、そのために時間を無駄にしたり余計に悩んだり気がふさいだりするのは、青春に特有のものの範囲は超えてないとは思うものの、ちょっと心配だったりもする。
息子は難航する就職活動で、どこの会社でも必ず留学経験を訊かれるんだそうで、娘のようにしとけばよかったとちょっと思っているようだ。そういう積極性を欠いたことが後悔につながることが多い性格は、父親似だよなぁ。
ヤツも楽して生きてこうとする志向がちょいと強すぎるものの、根はマジメな男で( いうのは親の贔屓目なのか?)、バイトとかサークルで事務局的役割を務めるときとかは、一番の働き者だったりするようなのだけど、息子のマジメは母親似だな。娘のはぼく似。おまえそれは娘かわいさが過ぎるだろと言われるかもしれないけど、どこかで自分を客観的に見てもいそうなちょいとひねくれた感じが、ぼくに近いのだもの。
こんな死ぬほどドメスティックな話、面白くもクソもないよね。ひと様には。申し訳ありません。
なんかフジテレビが開局50周年記念番組として3夜連続放送している三谷幸喜作の「我が家の歴史」を観ていて、家族ってもののつながりの深さや、他人じゃない、ってことの特別さやらを思い、振り返るとそういうつながりを自分が曲がりなりにも家長となって持っているという事実への面映さを思い、最後にはつい娘やら息子のことを考えちまうんだよね。
こんな話、ちょっと立ち入りすぎで、ひと様に見られるにふさわしくないだろ、って一方で、あまり読んじゃいないようだけど、もし娘自身がこれを読んだら、父親の気持ちってもんが少しはわかってくれて、点数が稼げるかな、なんてことを思ったりもしている。
だけど、人にもよるだろうけど、このくらい家族のこと、娘のことは思ってるのが普通なんだと思うよ、ってことを、自分が親になるまでまったくわからなかったから、まだ親になってない特に女子には、言っておきたかったりもする。こないだ、移転して新たに派遣で来てもらった受付の2人のお嬢さんの歓迎会で、またそれを主張してしまったんだけど、そういうところが説教くさくて、オヤジと思われちゃうんだろね。
さて、その娘がついに今週帰ってくる。
金曜日、ぼくは休みを取ったんだけど、カミさんは仕事で行けないんだそうだ。成田からの帰り道、彼女は父親だけが相手でも、去年ニュージーランドから帰ってきたときのように、しゃべり続けるんだろうか。しゃべる相手は母親なんだよな。ぼくとの間はしゃべらなくても大丈夫みたいなのがあって。なのか?
思いのほか大人っぽい話し方になってたりして?
なんかバカじゃね?俺。
自分のことよりも先に子を思ったり、
自分のこととは別に子を思ったりする
おとーさんってこーんな感じなんだー。
ちょっと暑苦しい?(爆)
でも冷え切ってるのの何倍もステキ。
あ。どうも。たまーに読んでまーす・・・
投稿情報: isshy | 2010/04/11 10:01
暑苦しいよねぇ確かにw。
でも表面(おもてづら)は結構クールに接しているつもりなんだけど。
その辺は生まれた家ごとの文化に依存するよね。
カミさんの実家の方が、そういう意味ではずっと「暑苦しい」w。
だらだらと読みにくい、しかもどうでもいい文章を読んでいただいて、
どうもスイマセンでした。
投稿情報: Tacovo | 2010/04/11 14:49