この週末は、金曜日1日お休みをいただいて、娘の高校卒業と大学入学を記念し、息子は忙しくて来られなかったが、カミさんと娘と3人で、北海道のルスツリゾートに久々のスキーに来ている。
今回の旅はいきなりトラブルから始まった。8時羽田発のANA千歳行きを予約していたのだが、5時半起きだと言うのにカミさんと娘がなかなか起きてこなかったため出発が遅れた上、途中トラックの後についていったら看板を見間違えて湾岸線を逆方向に入ってしまい、羽田のそばのつばさパーキングに着いたのが7時40分ごろになってしまって、飛行機に乗り遅れちまった事件の勃発だ。
「車で出かけるってなると、少しぐらい遅れてもいいじゃん、って気になっちゃうのよね。電車で行くことにすればいいのに」って、飛行機は飛んじゃうの!しかもそんな早い時間に羽田に着こうと思ったら、何時に出ればよいことやら。スキー持ってそんな時間に電車で行きたくないでしょ、っつーの。
幸い9時発のANA55便に空きがあったので振り替えてもらって事なきを得たが、乗ってみるとほぼ満席状態だったので、これはかなりラッキーなことのようだ。そもそも9時発の便だと、ツアーの料金で1人当たり1,000円加算されるところだったのが、それも取られなかったので、そういう意味でもラッキーだ。
しかしこのツアー、土曜出発だとさすがにもう少し高いけど、金曜出発なら週末をかけても、飛行機とホテル2泊(朝食つき)と空港からホテルまでの往復バスと3日分のリフト代と、今回の場合は1食分の夕食までついて、@38,000円というリーズナブルなお値段だ。これなら関越沿線のスキー場でリフトつきでホテルに泊まるのと、ほとんど差がないでしょ?
ってことで、北海道までスキーに来るのは、我が家ではこれが3回目だ。っていうか、そもそも娘が幼稚園のころに初めてスキーに行った我が家は、息子も娘も結構気に入ったので、それから毎年2,3回は行くことになった。最もよく行ったのは、尾瀬岩鞍スキーリゾートで、ここはゴンドラもありコースがよくできている上に、当初はスノボ禁止だったため危険が少なかったこともあって、通算10回以上は行くことになった。
ところが娘が中学3年の時にカミさんと3人で行った、岩鞍のそばの丸沼高原で、元々スピードが怖く4人で滑っても常に最後尾をゆっくり降りてきていたカミさんが、歳を重ねるごとにどんどん寒さに弱くなり、もう私は休んでるから2人で行ってきて状態になってしまった。
てことで過去2年はスキーに出かけることもなくなっていたのだけど、今回は娘のたっての希望で、中1のときに行ったルスツがよかったと言うので、5年ぶりに、我が家のスキー旅行としては3年ぶりに、やってくることになったのだ。
ルスツリゾートは、千歳空港から送迎バスで2時間ほどの羊蹄山のそばにあり、1件宿の大きなホテルに、夏場は遊園地、冬は3つの山にまたがる広大なスキー場を売り物にした、今年で創立30周年になるという独立型のリゾート施設だ。
ここのホテルは北と南のウィングに別れ、さらに近年できたタワーと合わせ、740室の客室のある大規模なもので、両ウィングの真ん中には室内に大きなメリーゴーランドがあったり、レストランやショップも多数あって、ホテル内をブラブラするだけでもけっこう楽しめる。
我が家が最初にここに来たのは、娘がまだ4歳、息子が8歳のときの夏に、富良野に住む叔父のもとを尋ねたのをはじめ1週間ほど道央から日高、登別、函館を回る旅行をしたときだ。東京の有名な遊園地の目玉施設のお古のような、フリーフォールとかスペースショットとかコークスクリューとかがたくさんあって、子供そっちのけでカミさんと乗りまくった。
5年前に来たときは、前の会社を辞めた直後の、というかまだ有給休暇消化期間中のまさに同じこの季節で、今の会社ともまだまったく接触しておらず、これからのプー太郎生活がどうなることやら、というより22年も勤めた会社を辞めたことで、多少は感傷的になっていたのを憶えている。
窓の外には電飾のディスプレイがあり、またショップの1つになかなかハイセンスなクリスマス系の小物を売っているところがあったりして、ロマンチックな雰囲気が、 その感傷を盛り上げてくれていた。その電飾もショップも、5年後の今回も変わらずある。
ホテルの中もさることながら、このスキー場は、コースもなかなか充実している。北海道だけに、この時期でも気温は0度前後で雪質は最高なうえ、中級以下のほとんどのコースが、本州では信じられないくらい幅広く、かつよく整備されていてコブもなく、滑っていると自分がスキーがうまくなったような錯覚を起こす。
3つの山にまたがっていて、ホテルのすぐ裏にある山以外に行くには、裾野を横移動するゴンドラに乗っていかなければならないところがちょっと不便だけど、斜面もバラエティに富んでおり、横移動用の他に2基あるゴンドラに、ほとんどのリフトがフードつきの高速クワッドで、1度これらに乗ると滑れる距離はかなり長い。
今回は天気があまりよくなく、昨日は曇り、今日は吹雪と言うほどではないけど細かな雪が1日中降り、明日も同じような天気らしい。そのため羊蹄山をはじめ、絶景のはずの景色はあまり見えない。
ホテルはほぼ満室のようなのだけど、これだけ広いゲレンデだと、特に一番遠い山まで行くと人影も少なく、とにかくリフトやゴンドラを待つということがまったくないばかりか、広いゲレンデに我々以外いないというような状況が起こる。3月とはいえ土曜日だというのにだ。
いやいや、スキーってすっかりマイナーなスポーツになっちまったよね。ぼくらが学生のころは、誰にとってもサーフィンやらテニスやらと並んで、トレンディー映画のネタになるような重要イベントで、リフト15分待ちなんて当たり前だったのにね。
しかし息子の奴が、こないだ会社の人たちとスキーに行くって言うんで、家にあった靴下とかグローブとかのいい奴を根こそぎ持っていきやがって、仕方ないのでこっちに来てからグローブを買い足したりした。
前回のことが記憶にないのだけど、このホテルは30年経つだけに、ネット環境はイマイチだ。今回はISW11Fを買って初めての旅で、Wifiテザリングがはじめて役に立った。と言ってもWiMAXは当然つながらないので、3G接続なのだけど、どこにいてもPCでネットが使えるって言うのはやっぱいいねぇ。
明日は3時ごろまで滑って、温泉に浸かって、あとは千歳で前回のように札幌ラーメンの屋台かわかんないけど晩飯を食べて、一目散に家を目指す。
今日1日滑ったら、50代になって初のスキーだけに、体がボロボロに疲れて、珍しい昆布の焼酎を買って飲んだこともあってか、眠くて仕方がない。UNOをやりながら半分居眠りをするような状況になって、珍しくカミさんの圧勝だったのだけど、もうどうでもよくなって、やめることにした。
写真とかをアップして、このブログをいったん完成させることができるんだろうか。そして明日、夜遅く帰ってこの疲れた体で翌日会社に行けるんだろうか?もしできたらおなぐさみねー。(結局翌日帰りのバスの中からアップしております。しかしWifiテザリング、かなりの山の中なのに、なかなか優秀です。)
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