「それが何か?」とお思いかもしれないが、実はこいつは我が家ではけっこうな事件だ。もう何世代目になるか、なにせずいぶんと昔から、家では家族全員、ポータブル防水TVを持って風呂に入る習慣がついている。従って風呂でTVが観れないと言うことは、けっこうあり得ない生活レベルの退行になるからだ。
まぁ風呂でTVを我慢するくらい、以前のことを考えればできない話じゃないはずなんだけども、この習慣ほど我が家に根付いたものも珍しい。
壊れたのはこのブログを始めて間もない5年弱前に買って、当時べた褒めしているTwinbirdのVW-J707Sという機種。無線LANの802.11aと呼ばれる規格を利用し、入力3ポートからの映像を飛ばして、ポータブルの7インチモニタで家のいろんな場所で観れるようにする発信機とモニタとリモコンのセットだけど、5年近く毎日3,4人で使い続けていればいろいろとガタが来る。
1年ほど前にあまりにも保ちが悪くなったバッテリーを部品購入して交換したと思ったら、半年ほど前には3機種の信号を憶える防水学習リモコンが調子悪くなる。これも部品購入はできるのだけど高いので、市販の単機種対応の学習リモコンで使っていなかった奴に防水のためラップを巻いて流用する。
市販の学習リモコンっていろいろと出てるようで、防水の奴って結構選択肢が少ないんだよね。そもそもTV用ならいろいろと選べるのだけど、DVDレコーダー用となるとボタンの数も多いしあまり出ていない。しかも3機種も学習できるとなると、市場にもほぼ皆無だ。
その単機種対応リモコンも、見た目、切り替えスイッチ部以外はそこそこ防水対応してにいるみたいな作りのくせに、割合すぐに調子悪くなり、ついにボタンも押してないのに連続してボタンを押したときのピー音が出て止まらなくなってしまった。
そしてそれから3日後の今週月曜日には、今度はTVそのものが完全に映らなくなった。どこが壊れたのかわからないのだけど、とにかく電源を入れても、画面は黒いばかりでまるっきり映らない。
こりゃ仕方ないとすぐに発注にかかった。調べてみると防水ポータブルTVは以前買ったときよりはずいぶんと選択肢が増えている。これは多分、ワンセグが一般化したからだ。ほとんどの機種はワンセグを利用して直接受信するタイプで、一番人気はPanasonicから出ている、フルセグも受信できるタイプだ。
だけどフルセグはもちろん、ワンセグだって、ウチみたいに埼玉県南部の半田舎ではなかなか安定して受信できない。しかも風呂場となるとタイルで囲まれた電波には厳しい環境であり、北西側の電波がやってくる方向とは逆側にあるので、まず安定受信は期待できない。
そのPanaの機種も、口コミを観ると地域によってはけっこう受信に苦労しているみたいだ。ちょっと気持ちが動いたけどこれはあきらめた方がいいな。大体、ワンセグも7インチの画面で観るとかなり荒い画質になっちゃうしね。もうすぐスカイツリーが電波を発信するようになれば、マシになるのかなぁ。
Panaの場合、ジャンプリンクと呼ばれる独自規格で囲い込みを図ってるので、これに対応しているBDレコーダーを持っていれば、この機種でも受信できるようなので、メリットはあるんだろうけどね。
んで、発信機とセットになっているタイプは、やっぱりTwinbirdの製品しか出ていないようだ。壊れたJ707Sはもう生産中止になっており、後継機種のVW-J708Wと、さらに10インチのJ107Wというのも出ている。市場価格は以前J707Sを買った時の値段とJ107Wがほぼ同じで4万円台前半、J708Wは最安29,750円だ。ありがたい話だなぁ。
老眼が進んできた身には、7インチでテロップとかを読むのはちょっとしんどくなってきたので、10インチに心が動いたけど、どこにも在庫がなく、最速でも5月中旬だと言うので、諦めてJoshin WebでJ708Wを発注した。
納品日の指定を間違えて、結局J708Wが届いたのは木曜日。それだけでも自分のバカさ加減にイラっと来てたのに、さらに追い打ちをかけるように、セットアップしてもなぜか電波が受信できない。えーーっ、なんでだよ、返品とか交換とか、Badだなぁ、と思っていたら、壊れたJ707Sの電源アダプタを、発信機に流用してたのがいけなかったらしい。
同じ9V、1.5Aなのにね。もしかしてこの電源アダプタが故障したのが原因でJ707Sが映らなくなったのかな?ってJ708Wのアダプタで試してみたけど、やっぱり映らない。結局J707Sは完全にお蔵入りになった。映像入力端子がついてれば使い道はあったはずなんだけどな。
J708Wは、旧機種と比べると、SDカードスロットがつけ加わり、フォトフレームとしても使えるようになったのと、発信機にD1入力端子と、802.11aのチャンネルを切り替えるスイッチが加わった。J707SではTV側でチャンネルを選択するようになっていたので、通信プロトコル自体を変えたらしい。
なので淡い期待をしていた、J707Sの発信機の電波をJ708WのTVで受信することも、その逆もできないようだ。1FのスタジオのBDレコーダーから1Fのトイレに飛ばせると、いろいろと新たな使い方が広がったはずなのになぁ。残念。
バッテリーも進化したらしく、J707Sでは2.5時間だったフル充電時の稼働時間が、3.5時間に延びた。バッテリーの型番も違う。そのため半年ほど前に部品購入したJ707Sのバッテリーも流用できない。これまた残念。
だけどTV自体はすごくきれいに安定して映る。リモコンも進化して、以前は全ボタン、1つひとつ学習して覚えさせるしかなかったけど、今度のは主なメーカーのリモコンのデータがプリセットされており、コードを入力すると、一発で設定できる。
やっぱこれだね。てことで昨日の金曜日から、またお風呂TV生活が戻ってきました。よかったよかった。リモコンも安定してるしね。今度はどのくらいもつことやら。
てことでお風呂TV買い替え顛末記でした。
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