この週末ばかりは、地元朝霞は年に一度、いつもと様子が一変する。
毎年書いているのでもうあまり書くこともないのだけど、地元のお祭り「彩夏祭」は、1984年、地域への愛着や連帯感が薄れて行くことに危機感を抱いた一般市民の手により始められ、当初は盆踊りと花火の小規模なものだったのが、94年に本州で初めてらしい鳴子よさこい踊りの大会、「関八州よさこいフェスタ」が始まり、95年には一般公募で「彩夏祭」という名前がつき、今では65万人が来場する大きな祭に成長した。
3年前からは、娘が地元町内会の主催するよさこい踊りグループ、「武州武蔵」に入り、大会に参加するようになったので、何度か出番があるこれを、時間と会場を確認し、観に行ってビデオに録るのが習わしになった。
朝霞の中心部には、何度か書いてるけど、米軍基地「キャンプドレイク」の広大な跡地が手つかずの森のまま残っており、その周りに両翼90mのちゃんとした野球場や400mトラックのある陸上競技場、体育館、図書館、公民館などが並ぶ朝霞中央公園と、キャンプドレイクを挟んで反対側にも遊具や小さな野球練習場なんかがそろった青葉台公園、中学校、高校なんかがあって、かなり緑に恵まれている。
そのキャンプドレイクと中央公園の間のケヤキ並木の1Kmほどの「公園通り」と呼ばれる県道と、それと直交する市役所や税務署のある通り、それと青葉台公園の野球練習場と、1駅離れた朝霞台のそばにある草野球場とが、よさこいフェスタの会場となる。
93もの団体が、ちょこっと集まってにわか練習する--そういう団体も一部にはあるのかもしれないけどほとんどは--ようなものではなく、1年欠かさず鍛錬してきたものをぶつけるための、他にもいくつかこの手の祭はあるけども、この「彩夏祭」を、最大のターゲットとして集まってくる。
会場ごとに1回ずつ、会場により1回について1~3回の演舞を行い、演舞1回の時間は4分半、地方(じかた)車と呼ばれる、朝霞駐屯地の自衛隊が協力して運転手ともども提供する、派手に飾り付けられた大型トラックがチームごとに先導し、大音響で踊り曲を流しながら行う。今年は昨日お休みをもらって、夕方5時半から朝霞駅前で行われた前夜祭の演舞を皮切りに、大体2,3時間に1回、各会場で行われるのを、最後はもう観飽きるのだけど、歩いては行けない朝霞台会場以外のものは全て観に行く。
公園通りの南半分、野球場から陸上競技場の前あたりで行われる演舞の2回目を、審査員席に座るお偉いさんたちが審査し、93チームの中から、4ブロックで各3チーム、計12チームだけが決勝に進み、最後は日曜日の夕方から、朝霞台会場で決勝の演舞審査会が行われる。
娘の所属する「武州武蔵」は、毎年決勝に進む名門なんだけど、去年は5位だったかな?とにかくこの3年間ではベスト3には入っておらず、それがけっこう悔しいらしい。今年は入ったブロックに強敵が4チームほどいるらしく、決勝に行けるかなぁ、と心配していた。
今日はまず暑い盛りの2時半に、その審査が行われる公園通り南会場の演舞に、カミさんとチャリンコで出かけた。娘は今年は頭の右側にハートの形に編み込みを決め、ニコニコと笑顔で、でも演技の方は相当気合が入ってシャキシャキ体を動かしている。
観に行く我々も汗だくになるくらいだから、結構厚手の生地でできた衣装をまとっての演技は、かなりくたびれるらしい。演舞1回ごとに給水チームが大きなポリバケツを運んできて、柄杓をつっこみ紙コップに水を汲み配る。審査の演舞の後の3回目は、だいぶへろへろになっていた。
まだ結果はわからないけど、今年は全体の構成も踊りのパフォーマンスも、悪くないと思うけどなぁ。審査員の好みの問題だったりするからなぁ。どうでしょう?
踊りの合間に図書館に行ったり、来週からのお出かけに備えてガソリンを入れに行ったりしたのだけど、交通規制が敷かれるのでかなりの遠回りを強いられ、かつ会場までの道が人混みでなかなか進めなかったこともあって、青葉台公園で行われた演舞には少し遅刻してしまった。
そんなこんなでこっちも1日中汗まみれになり、帰ってきて太陽光発電の機器設置の下見に来たお兄さんの相手をしてから、シャワーを浴び、今度は屋根に上って花火鑑賞だ。
太陽光のセルが設置されちゃうと、もしかしたら来年からは屋根に上れなくなるかもしれないから、今年が最後かなと思って上ってみたら・・・なんと花火の方向に、もろ、こないだ建ったマンションがぁぁぁぁぁ。ふざけんなぁ。
まぁもともと低く上がる奴はそのマンションがなくても他の建物に引っかかってはいたんだけどもね。でも今年は低いのは完全に見えなくなってしまった。来年からは中央公園で場所取りかぁ?まぁ、太陽光の導入でどっちみちそうだったかもしれないので、仕方ないかぁ。
今年はタイミングが難しい花火の写真を、そのためにAmazonでわざわざ--つっても500円もしない安物ですが--ミニ三脚買ったりして、連写でうまいこと撮れないかとがんばってみたんだけども、ピントを自動にしといたもんだから、うまく合った奴があまりなかった。いやぁ、花火はホントに難しい。ちなみに←こっちの写真は花火モードで撮ったやつね。シャッタースピードが長いプログラムなので、三脚があるとなかなかきれいに撮れる。
昨日休みをもらったもう1つの理由、諏訪湖花火の有料席のチケット取りは、2台の電話での死ぬほどのリダイアル攻撃で何とかゲットできたんだけども、諏訪湖ではきれいに写真撮れるでしょうか?
さきほど発表があって、武州武蔵の決勝進出が決定しました。
演舞直前に知らされた娘たちは、ハイタッチで大喜びしてました。
投稿情報: Tacovo | 2014/08/03 13:53